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技術者育成に関する取り組み
(生産実習、学科横断型プログラムなど)

生産工学部では、生産工学系科目を全学科に設置しています。人・もの・資金の投入を最小限に抑え、生産プロセス(工程)を合理化して、コストパフォーマンス向上(価格を抑えて品質を上げる)を図る管理技術を修得するとともに、キャリア形成のために必要な実社会を経験し、社会人基礎力を身につけます。

生産実習

生産実習は、産学連携による人材育成の一形態であるインターンシップ制度のさきがけとして、学部創設時からの長い歴史と経験で培われた実績を持っています。

生産実習とは?

生産実習の目的は、「大学における基礎理論や演習・実験などの学習と並行して、企業あるいは学外研究機関等において所定の期間の実習を体験することにより、専門的知識と実践技術との密接な関連を学び取り、豊かな独創性・実践力ある工学技術者等を育成する」こと。2週間から1ヶ月、企業や官公庁で実習を行います。

どんなところで実習するの?

主な実習は企業や公庁で行うことになります。一般に、実習先となる企業・役所等は業務繁忙なところが多く、2週間から1ヶ月の短期間といえども、未経験の学生を受け入れることは、指導していただく社員・職員の方々にとって負担になることが多いと予想されます。

それでも実習を受け入れてくれるのはなぜでしょうか。「自分たちも先輩から育ててもらった」「若い世代を育てるのは自分たちの社会的責任」「企業の社会貢献活動の一つ(フィランソロフィー)」「企業PRとイメージの向上」など、理由はさまざまでしょう。

いずれにしても、生産実習というすばらしい機会をいただくことで、理論と実践の両方を理解した技術者としてのベースが培われていくのです

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日本技術者教育認定機構(JABEE)

日本技術者教育認定機構(JABEE:Japan Accreditation Board for Engineering Education)は、理工系・農学系大学における技術者教育プログラムの審査と認定を統一された基準のもとに行うもので、1999年11月に設立されました。

この技術者教育プログラム認定の目的は、教育の質を高め、わが国の技術者教育の基準に関して国際的な基準との同等性を確保することにあります。つまり、JABEEの審査を受け、要求する基準を満たしていることが認定されれば、その教育プログラムは国際水準にあることを認められたことになります。

生産工学部では、土木工学科並びに建築工学科では学科全体がJABEE認定、電気電子工学科、応用分子化学科、数理情報工学科の4学科にJABEE認定コースが設置されています。これらのコースは、JABEEが定めた学習・教育到達目標を含む独自の学習・教育到達目標を設定しており、国際的に通用する技術者を育てるための教育を行います。

JABEEの学習・教育到達目標

  • (a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
  • (b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者が社会に対する貢献と責任に関する理解
  • (c)数学、自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを応用する能力
  • (d)当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
  • (e)種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
  • (f)論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力
  • (g)自主的、継続的に学習する能力
  • (h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
  • (i)チームで仕事をするための能力

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JABEE

グローバル・ビジネスエンジニア人材育成プログラム(Glo-BE)

身につけるのは、世界中どこでも闘えるモノづくりとビジネススキル。
グローバル化が進むモノづくり。その最前線でエンジニアに求められる実践力に加え、英語力やビジネスの知識を1年半で手に入れる、世界中で活躍できる自分になるためのプログラムです。

グローバル・ビジネスエンジニアリング

チームで課題を解決するなど、実践を多用したプロジェクト型演習です。海外で活躍する人のリアルな体験談を聞く機会や、グローバル企業への訪問調査を行います。希望者には海外研修を通しての異文化体験も。さらに、グローバル時代のビジネスパーソンとしての心構え、ビジネスマナーやビジネス思考の習得、キャリア意識まで身につきます。

英語コミュニケーション基礎/英語コミュニケーション応用Ⅰ・Ⅱ

英語の授業は、通常の大学では望めない少人数制で実施しています。140年の歴史を持つ世界的な英会話のプロ、ベルリッツのネイティブ講師から、実践英語を学びます。さらに、TOEIC®受験指導のプロ講師によるTOEIC®対策の特別講演も年2回予定されています。 ※英語の授業は、生産工学部とベルリッツが連携して実施しています。

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事業継承者・企業家育成プログラム(Entre-to-Be)

エンジニアに、ビジネスを創り出せる確かな経営力を。
アントレプレナー(起業家・事業家)としてのスキルや資質を兼ね備えたエンジニアを養成するプログラムです。より良い社会や人々の暮らしを創り出せる経営力を身につけます。

4年を通して一貫した経営者マインド育成

1年次後半:「経営の今を知る」

  • 経営(マネジメント)の各分野の基本を理解し、実践としての応用例に触れる。
  • 経営(マネジメント)の現場で使うスキルを学ぶ。

2年次:「事業の将来像を描く」

  • 企業経営のダイナミクス、事業継承、経営革新などの諸課題について、深く考える。
  • 実際の事業計画書の作成と企業経営者からの評価を受けるなどのアクション(実践行動)を通じて、企業家(創造的経営者)マインドを強化する。

3年次:「実践力を磨く」

  • 生産実習(インターンシップ)を通じて、経営の現場での課題を洞察する。
  • 企業のニーズに応じた「経営」および「経営者」行動を修得する。

4年次:「将来像を構築する」

  • 卒業研究で、さらに課題解析を進める。
  • 就職活動を通じて、キャリアアンカー(職業人としての将来像)を構築する。

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Entre-to-Be

ロボットエンジニア育成実践プログラム(Robo-BE)

創造力+実現力でこれからの社会をつくるロボットエンジニアへ。
AI(人工知能)が搭載されるなど、飛躍的な進歩を遂げているロボット開発。これから社会で期待される先端技術を習得し、創造力と実現力を兼ね備えたエキスパートを目指す2年半のプログラムです。

1年次後半ロボットに「触れる」

「ロボットの仕組みの体得」
直接ロボットに触れ、「動かす」ことによって、ロボットの仕組みと、動かす上で必要なセンサーや制御などについて体得。ロボットへの興味・関心をさらに深めながら「モノづくりへの意欲」を高めます。
【使用するロボットキット】LEGO マインドストーム

2年次ロボットを「作る」

「ロボット工学の基礎と演習」
ロボットの製作に必要な理論やプログラミングの基礎を、演習中心の授業を通じて習得。知識や技術だけではなく、「想像力×創造力」を磨くことによって「遊び心」を育みます。
【使用するロボットキット】Raspberry Pi

3年次ロボットの未来を「創る」

「ロボットの企画と開発」
ロボットとAIが創る未来のために、AI技術の一つである機械学習に注目して、機械学習の理論、プログラミングをシミュレーションで学び、機械学習を利用した実際のロボットの制御を実践。AIにより制御されるロボットを自分自身の手で創り出す体験を通して、これから社会で期待される先端技術を習得します。

4年次〜エンジニアエキスパートを目指して研究を継続

ロボットの実証実験などを行う「With Robot リサーチ・センター」を活用。卒業後の大学院進学を見据えて研究に取り組み、修士号の取得によってエンジニアエキスパートとしてのアピール力を高めることもできます。

モノづくり人材育成プログラム (STEAM-to-BE)

目指すのは、Art+Designを駆使した世界にまだないモノづくり。
左脳を使う「STEM(科学・技術・工学・数学)」に、右脳を使う「A(芸術)」を融合させた革新的なプログラム。
イノベーションを起こし、ワクワクを世界に届けられるモノづくり人材を育成します

1年次後半つくりかたマップ

創造的スキルのうちの「観察力」「想像力」「表現力」を磨くことが目標です。実現するために論理的思考法を用いたアイディア出しと思考、レーザーカッタや3Dプリンタなどを使った試作方法についても学習。教員からスケッチやディスカッションの指導を受けながら課題にも取り組みます。

2年次 「なんでもつくるジム」

2年次の目標は、課題の取り組みを通じた商品の「提案力」とその魅力をアピールする「伝達力」の習得です。課題発見の場面では、洞察・観察・共感を通じたコンセプトの立案が可能に。また、解決策提案の場面では、協働するメンバーと議論や製作作業を効果的に進め、完成度の高い成果を創造できるようになります。

3年次 「ハッカソン」に参加

1年半の学習成果を活かし、アイディアの創出、プレゼンテーションなどを実践。1年半の学習成果を活かし、瞬発力を発揮しながら開発に挑みます。

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STEAM-to-BE(スティームトゥービィ)