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日本大学生産工学部(NU)・ミシシッピ州立大学(MSU) 建築・アート・デザイン研修旅行Ⅱ【MSU編】

2019.04.25

MSU 研修1日目

氷点下にまで下がった朝。さすがにここまで気温が下がると思っていなかったから、一部の学生はかなりの薄着。気合で乗り切るとばかりにしゃべる声も大きくなる。迎えに来てくれたグレッグ(MSU副学部長 Greg Hall教授 ・建築学科)とバスで大学へ。広大な大学施設を、キャンパス計画についての解説付きで簡単に案内してくれた(写真1)。

さて、WSU(5日間)研修の初日。午前中のもう一つのアクティビティは、今回のメインプロジェクト「ものづくりワークショップ」。NU学生とMSU学生がチームを組み、課題に取り組む。目指すは5月14日にNU津田沼校舎で開催される最終報告会。課題は「手のひらサイズで折りたたんで(縮小させて)ポケットに収納でき、“日本とアメリカ”、“NUとMSU”、“千葉とスタークビル”など、お互いのバックグラウンドを取り込んだモノをデザインする」というもの。条件として、国旗や文字、扇子・提灯・さくらなど、その国や地域を直接表すような表現を用いないこと。お昼に行うプレゼンテーションに向けて、ほぼ初対面の仲間で2時間話し合い結果を出す。
全7班が何とかA4用紙1、2枚にスケッチやモックアップでまとめ上げた(写真2)。すごい集中力とチームワーク。「自主創造の基礎2」のワールドカフェで培った自己申告制による積極的な役割分担が功を奏したか。NU学生たちのコミュニケーション力の高さに引率教員の鼻も高くなる。


(写真1)

(写真2)


(写真3)

午後は講演会と建築学科・デザイン学科の見学。学生たちが講演会を聞いている間に、グレッグ、ジニー(Ginnie Hsu助教・デザイン学科)と我々4人で「ものづくりワークショップ」作品の初日審査。建築学科見学は、5月にNU引率で来日するジェイク(Jacob A. Gines助教)の案内で、1年生から4年生までの建築設計の授業におじゃました。2年生の住宅課題や4年生のコラボレーション課題では、NU学生たちがMSU学生に設計コンセプトや授業内容について質問する場面も(写真3)。NU学生の積極性とフットワークの軽さに、国際人として活躍しそうな予感がして、今後の期待も高まる。
デザイン学科見学の案内は、12月の生産工学部の学術講演会でプレゼンを行ったジニー。絵画の授業や陶芸工房などを見学(写真4)。「ものづくり」は音楽などと共に世界共通言語だと学ぶ。

(写真4)


(写真5)

午後5時からは、我々を迎えたレセプション+ディナー。学部長他、大学の関係者が一堂に会す。建築学科のホールが会場になる気楽さで、おもてなしの心は温かい。レセプションの中盤で「ものづくりワークショップ」初日の優秀作品が発表された。コンセプトの面白さとアイデアの面白さで2班が受賞(写真5)。



MSU 研修2日目

午前中に3つのレクチャーを受ける。

レクチャー1:Christopher S. Hunter “African American Church Research”
レクチャー2:Silvina Lopez Barrera “Community Engagement Work”
レクチャー3+見学:Herrmann “Community Gardens tour”

大学の授業をそのまま英語で受講するという経験。内容も3・4年生向けのものだったから理解するまでに少し時間がかかった。わからないながらも懸命に耳を傾け、断片からつなげて内容を理解する。コミュニケーション力だけで突破できない、今までとは異なることへの挑戦。

午後は一転してお楽しみ企画。MSU vs ECU(East Carolina University)野球観戦でアメリカ文化を満喫。極寒の中、最後まで観戦したのは元野球少年だった2名だけだったけれど、プロ野球さながらの球場と演出にみんなで大興奮(写真6・写真7)。MSUがBBQセットまで準備してくれるという心意気。学生担当のブライアン(博士課程を取っている大学職員)が作りたてのホットドックを提供してくれるのがとても嬉しい。


(写真6)

(写真7)


MSU 研修3日目

朝は町中のIDEA Shop(写真8)で研修が始まった。IDEA ShopとはMSUの学生作品を扱うアンテナショップ。学生が商品開発・制作から販売まで一貫して行い、起業精神も養う実践形式のプロジェクト。「これなら生産工学部でもできるのでは!」とNU学生の目も輝く。
もう一つの午前中の研修は「グラント大統領図書館」の訪問。リンカーン大統領とグラント大統領の記念館(コレクション)を見学(写真9)。大統領が寄贈した図書館はアメリカに4つしかないという、その中の一つ。日本人学生が見学に来たということで地元メディアからの取材もあった。


(写真8)

(写真9)


午後はMSUの演習科目を体験する研修。選択肢は2つ。一つは建設演習科目「Building Construction Program」でのグループディスカッション(写真10)。テーマはスマートハウスについて。
もう一つはものづくりを楽しむデザインワークショップ(活版印刷・スケッチ)(写真11)。
どちらも刺激的だったようだ。


(写真10)

(写真11)

夜はNU学生による日本文化のプレゼンテーション。自己紹介も兼ねて、学生たちが各自一つ「ものづくり」をキーワードに「これぞ!」と思う日本の文化を紹介する。最後はMSUの学生たちが日本に来た時にタコ焼きパーティをしよう!と盛り上がってお開き。



MSU 研修4日目


(写真12)

午前中は人間中心設計演習科目「Human centered design workshop」に参加(写真12)。授業を受講しているMSUの学生と組んで外に出て、パートナー(MSUの学生)と話し合って決めた日常生活で困っていること(テーマ)について、他の人がどう考えているかをヒアリング調査するという内容。論文調査の基礎を学ぶこともできる授業だ。
学生たちがヒアリング調査をしている間、我々教員はコンクリートブロック(レンガ)デザインコンペの特別審査員として別の授業に参加。学生たちがデザインしたブロックを、授業担当教員(ジェイク)・ブロック制作会社・レンガ職人・建築家、そして我々が、デザイン性・施工性・製造運搬の容易性・耐久性などあらゆる観点で審査をする。課題はわかりやすくて、内容は奥深い。非常に面白く得るものの多い授業だった。

午後はCAVS(Center for Advanced Vehicular Systems)施設を見学。専門から少し離れた内容に頭がついていくのが大変だったが、NU(機械工学科)とMSUの共同研究が行われている施設で親近感が沸く。

放課後は自由時間。我々教員はジニーに農・獣医学部プロデュースのアイスクリームをごちそうになる。学生たちも学生同士で楽しんだと聞く。



MSU 研修5日目

午前中は「ものづくりワークショップ」のグループワーク。MSUでの最後のプレゼン(中間発表)には学科の先生方が特別審査員として参加してくださり、アットホームな公開審査が行われた。ここ数日、合間を見つけてはグループワークをしていたようで、知らないうちにモックアップ模型ができていたり、CADによる図面ができていたり。数日でこんなにも内容が充実するかと驚くばかり。学生の成長は早いと改めて感じる。

研修の最後に学科長よりMSU土産をもらう。学生たちの嬉しそうな顔・顔・顔(写真13)。各学科から代表者がお礼の言葉を述べる。スタークビルでの日々が充実したものだったことが、学生の笑顔や言葉から読み取れる。
自由時間が少なかったことから、午後は自由に。MSU学生のおもてなしで、スタークビルでの最後の夜を満喫したようだ。

スタークビルを去る朝、MSUの学生たちが見送りに来てくれた(写真14)。5月までしばしのお別れ。離れている間も「ものづくりワークショップ」は続く。


(写真13)

(写真14)




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