RESEARCH
数理情報工学科研究室
新井 雅之 研究室
「壊れないコンピュータ」
「壊れないネットワーク」をつくる

安心・安全な生活を支えるための高信頼設計技術について研究しています。適切な冗長化技術を適用することによって、設計・製造不良、誤操作、災害などがあっても「壊れないコンピュータ」、「壊れないネットワーク」をつくることが目的です。また、解析やシミュレーションによって、提案システムの信頼性の評価も行っています。
社会のこんなところで応用されている
自動車・鉄道・航空分野など、故障が人間の生死に関わるようなシステムや、銀行システムなど障害が生活に甚大な影響を及ぼすシステムにおいて必須の技術です。それ以外にも、ユーザの利便性を損なわないため、携帯電話などさまざまな機器にも応用されています。
浦上 大輔 研究室
生命の巧みな情報処理を知り・まねる

人間や生物は、最先端のコンピュータでも難しい問題をいとも簡単に(「いい加減に」)解決したり、ロボットにとって判断が難しく停止してしまうような環境でも「たくましく」生き続けたりすることができます。このような人間や生物すなわち「生命」の特徴を、情報処理という側面から数理的に解明し、それを社会に活かす研究を行っています。
社会のこんなところで応用されている
我々が開発したLS-Qという手法は、人間の認知バイアス(思い込み)を数理モデルにして人工知能に応用したもので、人間とコンピュータのそれぞれの優れた部分をいいとこ取りしたハイブリッドな方法です。現在、研究室で自作した鉄棒ロボットでLS-Qの性能を検証中です。
関 亜紀子 研究室
「人が困らない」「誰でもすぐにできる」メディアを実現

「人のサポート」「人とメディアのコミュニケーション」をテーマに、コンピュータやスマートフォンなどの内部で行う、人間のさまざまな活動を手助けする制御手法について研究しています。これにより「機器を操作する」という感覚をなくし、「人が困らない」「誰でもすぐにできる」メディアの実現を目指しています。
社会のこんなところで応用されている
これらの研究成果は、スマートフォンやカーナビなどの端末、テレビや電子レンジなどの家電製品、案内板や券売機などの商業施設の端末など、子どもからお年寄りまでさまざまな人が使用する情報端末の内部制御としての応用が期待されています。
野々村 真規子 研究室
身の回りの現象の形成過程とそのメカニズムを明らかにする

私たちの身の回りには、構造・パターンが自発的に形成されるような現象が多々あります。中でも、本研究室では、対流・蒸発・相分離等で得られるパターンや生物の形作り等を対象に、現象の数理モデル化と数値計算を行い、形成過程とそのメカニズムを明らかにしようと研究を行っています。
社会のこんなところで応用されている
現在は基礎研究ですが、数理モデルや数値計算手法を改良することで、将来的には基板のパターニング等の工学的応用やガン転移等の医療への応用に発展させていきたいと考えています。
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