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【プレスリリース】教養・基礎科学系の塩見昌司教授らが、ゲミンガパルサーのガンマ線ハローを世界最高エネルギー帯での精密観測に成功しました!
2026.03.05
プレス・成果
横浜国立大学・東京大学宇宙線研究所・日本大学・神奈川大学・ 信州大学などの日中共同研究チームは、パルサー天体「ゲミンガ」 の周囲に広がるガンマ線ハローを、100兆電子ボルト(100 TeV) を超える世界最高エネルギー帯で精密に観測することに成功しまし た。
今回観測されたガンマ線は、可視光(約1 eV)の約10¹⁴ 倍という極めて高いエネルギーを持つ電磁波であり、 これまで観測が非常に困難とされてきました。
本共同研究チベットASγ実験は、 世界で初めてこのエネルギー領域のガンマ線観測に成功し、100 TeVガンマ線観測の新たな窓を切り開きました。
宇宙空間には高エネルギーの放射線が飛び交っており、 その中には高エネルギーの電子・陽電子も含まれています。
これらの起源として超新星残骸が有力視されており、 ゲミンガパルサーもその一つと考えられています。
本研究では、 ゲミンガにおける電子の加速上限エネルギーが約100兆電子ボル トであることを初めて明らかにしました。
さらに、ガンマ線ハローの空間的な広がりを解析することで、 電子の拡散係数を見積もり、 ゲミンガ周辺の乱流特性を実験的に初めて示しました。
本成果は、 パルサー風星雲における電子加速機構や天体の進化過程の理解に重 要な示唆を与えるものです。
この研究成果は、2026年3月5日(月)に国際学術誌 Science Advances にタイトル
“Constraining the magnetohydrodynamic turbulence around Geminga by observing the γ-ray halo beyond 100 TeV” として掲載されました。
DOI番号:10.1126/sciadv.adv8173
URL:https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adv8173
詳細は以下の資料をご確認ください。
【プレスリリース】 ゲミンガパルサーのガンマ線ハローを世界最高エネルギー帯で精密観測!
用語に関する説明について
パルサー天体「ゲミンガ」とは?・・・ゲミンガは、 地球から約800光年の距離にある比較的近傍のパルサー天体です 。超新星爆発の後に形成された中性子星が高速で自転し、 強い磁場を持つことが特徴です。 電波ではほとんど観測されませんが、 ガンマ線で明るく輝く天体として知られています。
ガンマ線ハローとは?・・・天体の周囲に、ハロー(光の輪) のように空間的に広がって観測されるガンマ線放射領域を指します 。中心天体のまわりに高エネルギー粒子が広がることで形成され、 その広がりを測定することで、 粒子の拡散の様子や周囲の宇宙環境を調べることができます。
高エネルギーガンマ線はなぜ発生するのか?・・・ パルサー周辺では、電子・ 陽電子が極めて高いエネルギーまで加速されます。 これらの粒子が宇宙に存在する光と衝突すると、 光はエネルギーを受け取って高エネルギーのガンマ線へと変換され ます(逆コンプトン散乱)。 こうして生成されたガンマ線は電荷を持たないため磁場の影響を受 けず、発生源の方向を保ったまま地球に到達します。
以 上
今回観測されたガンマ線は、可視光(約1 eV)の約10¹⁴
本共同研究チベットASγ実験は、
宇宙空間には高エネルギーの放射線が飛び交っており、
これらの起源として超新星残骸が有力視されており、
本研究では、
さらに、ガンマ線ハローの空間的な広がりを解析することで、
本成果は、
この研究成果は、2026年3月5日(月)に国際学術誌 Science Advances にタイトル
“Constraining the magnetohydrodynamic turbulence around Geminga by observing the γ-ray halo beyond 100 TeV” として掲載されました。
DOI番号:10.1126/sciadv.adv8173
URL:https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adv8173
詳細は以下の資料をご確認ください。
【プレスリリース】 ゲミンガパルサーのガンマ線ハローを世界最高エネルギー帯で精密観測!
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用語に関する説明について
ガンマ線ハローとは?・・・天体の周囲に、ハロー(光の輪)
高エネルギーガンマ線はなぜ発生するのか?・・・
以 上