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第67回 日本経営システム学会 全国研究発表大会において,本学部マネジメント工学科の学生2名が 学生研究発表優秀賞を受賞しました。

2022.01.20 受賞・表彰

2021年11月27・28日に行われた第67回 日本経営システム学会 全国研究発表大会におきまして,マネジメント工学科の以下2名が学生研究発表優秀賞を受賞しました。
なお,大学院生を含む学生発表55件において、学生研究発表優秀賞は9名でした。

学生研究発表優秀賞
水上研究室4年 坂田直樹さん
タイトル: 動画サムネイルを題材とした東アジア地域の言語的特徴に関する一考察
表彰の理由(審査員のコメント):当該研究は、YouTubeに投稿された動画のサムネイルに入力された文字とその言語の関係を分析している。具体的には、まず、文字を、意味を表す表意文字と音を表す表音文字に分け、表意文字では短い文章で意図を伝えることができるのに対して、表音文字ではそれが難しいことを説明している。そして、サムネイルにおいては、表音文字の言語の場合には、図や写真での表現が多くなるということを仮説として、表意文字だけで構成される中国語、表音文字と表意文字から構成される日本語、表音文字だけで構成される韓国語とインドネシア語の4ヶ国語を対象として分析を行っている。その結果、仮説が支持される傾向を確認している。発表時間の関係から、説明が不十分な箇所があるものの、仮説を構築してそれに対する分析を行っているという研究のプロセスが適切であることが高く評価できる。また、質疑応答が適切であったことも高く評価できる。こうした研究成果は、学生表彰に十分に値するものであると判断し、当学会の「学生研究発表優秀賞」に推薦する。

学生研究発表優秀賞
水上研究室3年 梶祥太郎さん
タイトル: 有価証券報告書をもとにした日本企業の「知の探索」に関する一考察
表彰の理由(審査員のコメント):当該研究は、有価証券報告書を基にして,企業特性と事業展開・拡大の状態について分析している。具体的には、新たな知を求める「知の探索」とそれらの知の活用を促進する「知の深化」の活動規模を決定する要因が何であるかという問題に対して、2020年度の有価証券報告書における売上高、経常利益、自己資本利益率、株主数、社員平均年齢、従業員数の6つの側面から分析を行っている。分析の結果、「知の探索」と「知の進化」に対して、これらの6つの影響を業種ごとに確認している。データサンプルや操作化の点で課題が残されているものの、研究領域と関連するトップジャーナルの論文を踏まえ、複数のモデルを使用して分析を行うという適切な段階を踏んで研究を行っていることが高く評価できる。また、質疑応答が適切であったことも高く評価できる。こうした研究成果は、学生表彰に十分に値するものであると判断し、当学会の「学生研究発表優秀賞」に推薦する。

参考:日本経営システム学会HP(学生研究発表優秀賞受賞者一覧)