GRADUATE SCHOOL

数理情報工学専攻

数理情報工学について

今人類は科学技術の進歩の帰結として人口問題、エネルギー問題、環境問題等、いわゆるグローバルプロブレムとよばれる、人類ばかりではなく地球の存在すら危ぶまれる大きな問題をかかえ、その解決を迫られています。

これらの複雑に錯綜する困難な問題に対し、これまでのような縦割り的な専門分野からだけのアプローチでは限界があり、各学問分野を横断かつ越境した新しい学問分野を構築しその解決にあたっています。このような新しい学問分野の一つが“数理情報工学”です。現状では世界的に見ても“数理情報工学”科または専攻は数少なく、ユニークな専攻であり、今後、その重要性はますます高まってゆくものと考えられます。

大学院には博士前期課程(修士課程)と博士後期課程(博士課程)があります。社会の現場で働く人として求められているのは多くの場合、博士前期課程終了者です。研究能力を高め、将来は研究者として自立しようとするような人は、さらに博士後期課程に進学することになります。

数理情報工学では、個別専門の学問体系にとらわれることなく、幅広く柔軟な思考によって“もの”や“こと”の本質を鋭く探り出し、それを理解し数理モデルという普遍性を有するモデルを構築し、そのコンピュータによる解析やシミュレーションを通して得られた成果をもとに新しい情報を発信することの出来る能力の取得をめざして教育を行っています。

しかし、現在さらに今後の科学技術の発展のスピードから考えると、このような能力はますます高度化かつ先端化してゆくことが予想されます。ここに、大学院教育の必要性が存在し、そのことを十分認識することが重要です。すなわち、大学院進学を目標とした大学生活の設計が考えられてよいと思います。

本専攻は、前述した新しいタイプの創造的な高度技術者、研究者、教育者等を育てることを目標にし、博士後期課程では、情報工学、計算機科学、システム工学、数理工学、計算工学、シミュレーション工学、応用力学の各領域における専門家から成るスタッフにより、博士前期課程では、さらに計算力学、応用物理のスタッフを加え、教育・研究指導が行われています。なお、博士前期課程では、専任のスタッフの外、学外からの専門家の講師による多用な講義科目を設け、カリキュラムの充実を行い、より進んだ最新の知識の取得を容易にしています。

このような幅広い専門性と柔軟性に富んだ研究対象領域を有するため、入学者も多数で他大学等の様々な学科からの卒業生も受け入れています。

教育研究の目的・ポリシー

博士前期課程

教育研究の目的

情報化時代に適応する数理情報工学の先進的教育・研究を通して、様々な問題に共通する数理的な構造を解明し、さらに問題解決のための数理的な手法と、メディアデザイン及び情報工学の活用について学ぶ。これによって、情報化社会における生産に関連したあらゆる場面で、高度に進化したシステムを扱うことのできる新しいタイプの実践的な能力を備えた技術者、教育者を養成する。

 

ポリシー

ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー

博士後期課程

教育研究の目的

情報化時代に適応する数理情報工学の先進的教育・研究を通して、現代社会における高度で困難な問題の数理的な構造を解明し、情報工学を活用した数理的な手法を開発する。そのために、数理工学と情報工学を活用して、情報化社会における生産に関連したあらゆる場面で、高度に進化したシステムを扱い、問題を解決することができる新しいタイプの創造的な技術者、研究者、教育者を養成する。

 

ポリシー

ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー

主な研究例

  • シリアスゲーム(災害、医療・福祉、教育等)、組織行動のM&S
  • 音響・振動の数値シミュレーション、自動車や人体の数理モデル化に関する研究
  • 人工知能(機械学習、論理的手法による地力表現)の研究

研究者の紹介

※さらに詳細な研究テーマ、キーワード、論文などは、研究者氏名をクリックしてください。

新井 雅之:Masayuki Arai

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ ディペンダブルコンピューティング、LSI設計・テスト
外部活動 電子情報通信学会ディペンダブルコンピューティング研究専門委員会幹事

内田 康之:Yasuyuki Uchida

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ 不整地移動ロボットに関する研究、レスキューロボットに関する研究、コミュニケーションロボットに関する研究、福祉機器のデザインに関する研究

岡 哲資:Tetsushi Oka

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ インタラクティブシステム、ロボティクス、ウェアラブルコンピュータ、バーチャルリアリティシステム

角田 和彦:Kazuhiko Kakuda

職名 教授
学位 工学博士
研究テーマ 複雑流れ場の数値シミュレーション、GPUによる計算の高速化、深層学習による流体シミュレーション
外部活動 日本計算数理工学会評議員、CMES:Computer Modeling in Engineering & Sciencesの論文編集委員、International Conference on Computational & Experimental Engineering and Science (2019) の組織委員会委員、ICCES Special Symposium on Meshless & Other Novel Computationa lMethods (2010-2013) の学術委員会委員

栃窪 孝也:Kouya Tochikubo

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ 情報理論、情報セキュリティ

中村 喜宏:Yoshihiro Nakamura

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ ヒューマンコンピュータインタラクション、Webインテリジェンスとインタラクション、ウェアラブルコンピュータ向け入力インタフェース

古市 昌一:Masakazu Furuichi

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ モデリング&シミュレーション(交通、災害、歴史等)、シリアスゲーム構築技術(英語教育、医療・福祉等)
外部活動 日本デジタルゲーム学会 理事、IEEE 1516 仕様策定委員、シリアスゲームジャム実行委員、DiGRA2019プログラム委員

細川 利典:Toshinori Hosokawa

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ システム及びLSIの設計・テスト用CADアルゴリズム、LSIのセキュアテストとトロイ検出・IPの論理暗号化、システム及びLSIの故障診断
外部活動 IEEE Workshop on RTL and High level Testingの運営委員、電子情報通信学会ディペンダブルコンピューティング研究専門委員

見坐地 一人:Kazuhito Misaji

職名 教授
学位 博士(工学)
研究テーマ 振動/音響・人体筋骨格シミュレーション、数理モデル化(非線形振動、統計的エネルギー解析法(SEA法)、Biotモデル)
外部活動 自動車技術会 論文校閲委員、同振動騒音部門委員、JIS原案作成委員会 評議委員、自動車技術会フェロー、自動車技術会フェローエンジニア

伊東 拓:Taku Itoh

職名 准教授
学位 博士(工学)
研究テーマ 形状モデリング、可視化、高性能計算、数値線形代数
外部活動 日本シミュレーション学会理事、国際会議JSST2018, 2019 Publication Co-Chair

浦上 大輔:Daisuke Uragami

職名 准教授
学位 博士(理学)
研究テーマ 複雑系、ソフトコンピューティング、束論、内部観測
外部活動 計測自動制御学会、人工知能学会、日本認知科学会、科学基礎論学会

遠田 敦:Atsushi Enta

職名 教授
学位 博士(建築学)
研究テーマ 建築情報システム、行動モニタリング、建築計画
外部活動 日本建築学会(Architectural Institute of Japan)

野々村 真規子:Makiko Nonomura

職名 准教授
学位 博士(理学)
研究テーマ 細胞集団の数理モデリング、非線形現象の数値計算

目黒 光彦:Mitsuhiko Meguro

職名 准教授
学位 博士(工学)
研究テーマ ディジタル画像処理、視覚システム
外部活動 電子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究専門委員