電気電子工学について
産業構造の変革と高度情報化社会の進展に伴い、電力工学、電子工学、制御工学、情報工学、通信工学などの電気電子系工学は、あらゆる産業の発展に大きく貢献するとともに、その進歩は著しいものがあります。さらに他の分野とも連携し、ますます多様化と専門化が進みつつあります。このような状況の中で、本専攻は人間と自然に対する広い視野と深い知識を基礎として、豊かで安全な社会の実現を目指して、自ら考えて研究を遂行し、将来の科学技術の発展と革新を担う創造性と高い研究能力を有する人材育成並びに高度な専門知識を有する技術者育成を教育の目標としています。
この理念に基づき、昭和45年に修士(現博士前期)課程が、昭和47年に博士(現博士後期)課程が設置されました。以来現在までの学位取得者は、課程博士、論文博士および修士の学位取得者を含め、210余名(内女子2名)を数えるに至っています。
大学院は博士前期課程(2年)と博士後期課程(3年)の二つからなり、前期課程では、研究を遂行する上で必要な幅広い基礎学力を取得し、広い視野に立ち、独自の発想により研究課題に取り組み、専門分野における研究能力を高め、さらに論文としてまとめて学会で発表する能力を習得するとともに、研究・技術指導のための基本的能力と高度技術を備えた人材を育てることを教育目標としています。
後期課程では、社会のニーズを視野に取り入れて研究課題を開拓し、独自の発想でこの課題に取り組み、国際水準の論文にまとめて発表する能力、研究経験をもとに関連する専門分野においても主体的に研究を遂行する能力、さらに自己啓発をしながら、将来リーダとして研究を指導できる能力を有する人材を育てることを教育目標としています。
主な研究例
- 物質科学に立脚した超伝導体の高機能化に関する研究
- 次世代無線通信(6G)に向けたレーザー光技術に関する研究
- 燃料電池やレドックスフロー電池の電極、イオン交換膜に関する研究
研究者の紹介
※さらに詳細な研究テーマ、キーワード、論文などは、研究者氏名をクリックしてください。
職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
プラズマのレーザー分光、強結合プラズマ、分光用波長可変レーザーの開発 |
外部活動 |
プラズマ・核融合学会理事、基礎領域領域長、プラズマ・核融合学科誌編集長 |
飯田 和昌:Kazumasa Iida
職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
機能性材料薄膜、超電導を中心とした固体物性、応用超伝導 |
外部活動 |
応用物理学会超電導分科会幹事、文部科学省科学技術・学術政策研究所科学技術予測センター科学技術専門調査員 |
石澤 淳:Atsushi Ishizawa
職名 |
教授 |
学位 |
博士(理学) |
研究テーマ |
光周波数コム~最も精密な物差し~、低ノイズ電磁波発生、光周波数コムによる精密計測 |
外部活動 |
応用物理学会代議員、電子情報通信学会超高速光エレクトロニクス特別研究専門委員会第3部会副査 |
職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
- 快適な視環境のための照明設計手法、LEDや有機ELの効果的な利用方法、適切な明るさや色のための人間の視覚・色覚特性
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外部活動 |
- 照明学会情報システム管理委員会幹事、日本照明工業会非常用照明器具自主評定委員会委員、電気設備学会全国大会論文委員会委員、電気学会教育フロンティア技術委員会委員
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職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
静電気応用に関する研究、レドックスフロー電池に関する研究 |
外部活動 |
(一社)静電気学会理事 |
職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
画像認識を用いた車両の追跡に関する研究、自律移動ロボットの自己位置推定と障害物回避に関する研究、コミュニケーションロボットによる教育支援に関する研究 |
外部活動 |
(一社)電子情報通信学会東京支部学生会顧問、(一社)電子学会東京支部千葉支所委員 |
職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
電磁気応用計測に関する研究、構造物のヘルスモニタリングに関する研究 |
外部活動 |
- (社)日本非破壊検査協会表面探傷分科会幹事、(社)日本非破壊検査協会渦流探傷研究委員会委員長、(独)原子力安全基盤機構検査技術検討会委員
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塩見 昌司:Atsushi shiomi
職名 |
教授 |
学位 |
博士(理学) |
研究テーマ |
超高エネルギー宇宙放射線の研究、雷雲に伴う二次宇宙線の研究、宇宙線・放射線検出器の開発 |
外部活動 |
- 宇宙線研究者会議(CRC)実行委員会委員(令和元年度,令和3年度)、 東京大学宇宙線研究所共同利用研究運営委員会委員(令和4・5年度)
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職名 |
教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
半導体材料の高信頼性化ならびにデバイスの高機能化に関する研究、ギャップ内準位の光学的評価、水素化処理および薄膜中の水素の挙動解析 |
外部活動 |
応用物理学会プログラム委員、ランダムフォトエレクトロニクス研究会副会長、薄膜材料デバイス研究会組織委員、Cat-CVD研究会実行委員 |
職名 |
准教授 |
学位 |
博士(工学) |
研究テーマ |
モーター発電機制御による水素燃料電池自動車の航続距離延長、太陽光発電システムの部分影補償回路による最大電力点追従運転、フライホイール電動発電機による強地場用パルス電源の高耐圧、半導体と機械接点による直流遮断器の小型化と高耐圧化 |
外部活動 |
自動車用パワーエレクトロ二クス調査専門委員会 |
職名 |
准教授 |
学位 |
博士(理学) |
研究テーマ |
データ駆動科学、機械学習・人口知能、非線形科学、プラズマ物理学 |
外部活動 |
日本物理学会領域2役員、プラズマ核融合学会計算科学専門部会幹事 プラズマ核融合学会男女共同参画委員、Plasma Fusion Research誌ゲストエディタ |