GRADUATE SCHOOL

院生からのメッセージ

専門を深め、未来のキャリアを拓く

もっと深く学びたい。自分の専門を、未来につながる確かな力にしたい。

大学院では、学部で培った知識や経験をさらに発展させ、専門性を自分ならではの強みへと高めていきます。
現役大学院生と修了生の声から、研究に向き合った時間が、一人ひとりの成長や、その先のキャリアにどのようにつながっているのかをご紹介します。

現役大学院生の声

卒業生の活躍

学部で得た知識を、
航空宇宙を動かす力へ

機械工学専攻

(株)SUBARU
航空宇宙カンパニー / 開発職

鎌田 健太郎さん

プロジェクト演習や製図を通して機械工学を学ぶ中で、身につけた知識をさらに深く活用し、自ら課題を設定して研究に挑みたいと考え、大学院へ進学しました。現在は、脱炭素化が求められる航空分野を見据え、次世代の推進システムに関わる研究に取り組んでいます。実験装置の設計・構築から条件の検討までを自分で進め、想定どおりにいかないときには原因を一つずつ整理し、改善策を考えてきました。その積み重ねによって、試行錯誤を続ける粘り強さと、研究内容を相手に分かりやすく伝える力が身につきました。インターンシップでは、専門知識や研究経験を活かして企業研究や選考に臨む多くの大学院生に出会い、専門性を高めることが将来の選択肢を広げると実感しました。こうした経験は、航空宇宙分野の開発職という進路を選ぶ大きな力にもなりました。大学院は、学部で得た知識を「使える力」へ変え、憧れていた分野に挑戦する自信を育ててくれる場所です。

ものづくりへの情熱が、
バイク開発への道を開く

電気電子工学専攻

本田技研工業(株)
開発職

小林 陽太さん

学部での研究や学生フォーミュラの活動を通して、ものづくりには、現象を正しく理解し、根拠をもって判断する力が欠かせないと実感し、大学院へ進学しました。現在は、次世代のエネルギー技術につながる電池電極の高性能化に取り組んでいます。思いどおりの結果が得られないときも、原因を整理し、仮説を立て、実験と検証を繰り返す中で、課題を粘り強く解決する力を磨いてきました。学会発表では、専門的な内容を相手に伝わる形で説明する力も高まり、優秀学生発表賞を受賞しました。こうした研究経験と学生フォーミュラで培った実践力が、二輪車のエンジン開発に携わる道へつながっています。将来は、世界中の人が安心して走る喜びを感じられるバイクをつくることが目標です。大学院で本気でものづくりに向き合った時間が、憧れていた仕事への道を確かなものにしてくれました。

学びを社会で活かす力を、国の仕事へ

土木工学専攻

省庁

片桐 拓海さん

公務の現場で生産実習を経験し、大学で得た工学の知識が実際の業務に活かされ、社会を支えていることを知りました。自分も学びを社会に還元できる人になりたいと考え、大学院へ進学しました。現在は、鉄筋コンクリート床版と伸縮装置を組み合わせた構造を対象に、強く長く使うための条件を研究しています。実験条件の設定から結果の分析、成果の発表までを重ねる中で、工学的に考え、根拠をもって説明する力を磨いてきました。研究発表の経験を通して、自分の考えを相手に分かりやすく伝える自信も身につきました。学部4年次に参加した省庁のワークショップをきっかけに国家公務員総合職を志し、大学院1年次に試験へ最終合格しました。将来は、新設構造物の計画など、国の立場から社会基盤を支える仕事に携わる予定です。大学院で培った専門性と発信力は、学んだことを社会の仕組みへつなげ、自分の進路を切り開く確かな力になりました。

建築を「つくる」から、
プロジェクトを「動かす」へ

建築工学専攻

ターナー&タウンゼント(株)
コンサルタント

森部 莉菜さん

建築設計への関心をさらに深めるとともに、就職の方向性を考える時間を持ちたいと思い、大学院へ進学しました。現在は、階段状の共用空間を対象に、設置の意図や利用者の行動、滞在の仕方を分析し、その空間の設置傾向や活用実態を研究しています。大学院では、研究を進めるだけでなく、TAとして学生に教える経験も重ねました。相手に説明することで自分の理解を捉え直し、不足している知識に気づけたことは、大きな成長につながりました。また、文献調査やヒアリングを通して、多様な立場から情報を集め、整理し、建築を多角的に考える力も身につきました。こうした経験から、建築を設計するだけでなく、発注者の立場で関係者をつなぎ、プロジェクト全体を動かす仕事へと進路が広がりました。大学院は、自分の関心と適性を見つめ直し、納得できる将来を選ぶための時間にもなります。

化学への探究心を、社会を支える技術へ

応用分子化学専攻

日本酸素(株)
開発職

萩原 遼馬さん

学部での研究を通して化学の奥深さに触れる一方、まだ理解しきれていないことの多さも実感しました。そこで、専門知識と実験技術をさらに高め、将来は化学を活かした技術職に就きたいと考え、大学院へ進学しました。現在は、ガスの吸着や分離への活用が期待される新しい材料を、効率よく生産するための研究に取り組んでいます。大学院では、実験を進めるだけでなく、結果の意味を文献と照らし合わせ、次の検証方法を自ら組み立てる姿勢が身につきました。学会発表や研究室での議論を通して、研究の意義や成果を論理的に整理し、相手に分かりやすく伝える力も磨いています。こうした専門性と課題解決力は、研究開発、生産技術、品質管理など、化学を活かせる幅広い仕事への可能性につながりました。大学院での経験は、関心を将来の職業へ結びつけ、技術者として歩み出すための確かな財産です。

感性に根拠を加え、
社会を動かすデザインへ

マネジメント工学専攻

(株)日立製作所
デザイン職

大川 依理亜さん

学部(創生デザイン学科)でデザインを学ぶ中で、感覚や経験だけに頼るのではなく、使う人の視点や客観的な根拠に基づいて提案できるデザイナーになりたいと考え、大学院へ進学しました。現在は、人と人をつなぐサービスをテーマに、人間工学、心理学、マーケティングなどの知見も取り入れながら、人を起点としたデザインへの学びを深めています。研究を通して、多様な情報から課題の本質を捉え、提案の意図や価値を筋道立てて伝える力がさらに高まりました。学会発表やインターンシップでは、専門や立場の異なる相手にも、納得感のある提案を届けることの大切さを実感しています。こうした成長が、研究開発の段階から社会課題の解決に関わるデザイナーという進路につながりました。自分らしい感性に確かな根拠が加わり、目指していたデザイナー像へ近づけたことに、大学院へ進学して良かったと感じています。

AIを深く学び、自分の可能性まで広げる

数理情報工学専攻

日本電気(株)
開発職

小林 勇太さん

学部の卒業研究で専門分野の面白さを知り、もっと深く研究に向き合い、複数のテーマにも挑戦したいと考えて大学院へ進学しました。現在は、人の脳の仕組みに着想を得た、より柔軟で効率的なAIの学習方法を研究しています。大学院では、一つの研究を掘り下げるだけでなく、異なるアプローチのテーマにも並行して取り組み、多角的に考える力を養いました。さらに、他学科・他専攻の学生とAIの自主勉強会を立ち上げ、専門の異なる仲間との議論を通して、基礎研究と応用の双方からAIを捉える視野を広げています。研究に主体的に取り組み、学会で発表してきた経験は、未知の課題に仮説を立て、検証を重ねる力として評価され、AIや生体認証などの技術開発に関わる進路へつながりました。大学院は、好きな分野を深く追究しながら、自分でも気づいていなかった可能性に出会える場所です。

世界で通用する思考力は、
大学院で鍛えられた

機械工学専攻 2012年修了

三菱重工業(株)
設計職

鈴木 崇司さん

当初は大学院への進学を考えていませんでした。しかし、研究室の大学院生や卒業生と接する中で、専門知識だけでなく、物事を深く考え、自分の考えを伝える力に違いを感じ、進学を決意しました。大学院では、軽量で強度に優れた構造について、試作、実験、数値解析、最適設計まで一連の研究に取り組みました。複雑な課題を整理し、根拠を示しながら解決策を導く力は、この経験の中で培われたものです。韓国や米国での国際学会発表は、世界を舞台に自分の研究を語る自信も与えてくれました。現在は、海外向け交通システムの設計に携わっています。研究分野が変わっても、課題を捉え、考えを組み立て、相手に伝える力は、設計者としての土台になっています。大学院で過ごした2年間は、将来の可能性を広げ、世界と向き合う勇気を育ててくれた濃密な時間でした。

「好き」を深めた先に、
レーザー開発の仕事があった

電気電子工学専攻 2024年修了

トヨタ自動車(株)
開発職

杉山 大泰さん

研究することが好きで、光やレーザーに関する専門性をさらに深めたいという思いから大学院へ進学しました。将来、技術開発の第一線で働くためには、知識を増やすだけでなく、自ら課題を発見し、解決へ導く力が必要だと考えたことも進学の理由です。大学院では、光技術の性能を高める研究に取り組み、実験結果を分析し、原因を整理しながら次の検証方法を組み立てる力を磨きました。研究内容を発表し、質問や意見に応える経験を通して、専門的な内容を正確かつ分かりやすく伝える力も身につきました。現在は、レーザー技術に関わる開発業務に携わっています。大学院で学んだ光学の知識が仕事に直接つながっているだけでなく、論理的に考え、周囲と協働して課題を解決する力も大きな支えです。好きな分野を深く追究した2年間が、その「好き」を社会で活かせる専門性へと育ててくれました。

環境を変えた一歩が、
技術者としての未来を広げた

土木工学専攻 2004年修了

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(株)

高野 真希子さん

学部卒業後は一度社会に出ましたが、実務を経験する中で専門知識の必要性を改めて実感し、大学院へ進学しました。在学中は、鉄筋コンクリートはりの破壊モードを対象に、実験と理論解析を重ね、急激なせん断破壊を防ぐための設計方法を研究しました。企業との共同研究や産学官連携にも参加し、専門性だけでなく、多くの技術者とのつながりも得ました。現在は、高速道路の橋梁点検や調査、補修計画に携わっています。大学院で培った知識と、実際に破壊挙動を観察した経験は、橋の変状や劣化原因を見極める仕事に活かされています。研究で身につけた課題解決力や論文執筆の経験は、技術開発や報告書作成にも役立ち、社外委員会へ活動の場も広がりました。振り返ると、大学院進学は自分を大きく変えた転機でした。人は置かれた環境によって大きく成長することがあります。迷いや不安があっても、新しい環境に身を置いて学ぶことで、将来の選択肢は広がります。

研究開発職への志を、
現場で生きる専門性へ

建築工学専攻 2021年修了

(株)大林組 技術研究所
研究職

小島 健吾さん

生産実習で研究開発職の仕事を知り、その道で必要となる専門知識や論理的思考力を身につけたいと考え、大学院へ進学しました。在学中は、超高層建築物などを支える杭の性能について模型実験を行い、安全な建築を足元から支える地盤工学の研究に取り組みました。研究では、課題を見つけ、実験計画を立て、得られた成果を分かりやすく伝えるまでの一連の力を磨きました。現在は、掘削工事に必要な山留め壁や地下水処理に関する研究開発と、計画・施工の支援に携わっています。大学院で得た専門知識や実験計画力、発表力が、今の仕事に直接活きています。また、先生や大学院生とのつながりは、修了後も情報交換や新たな刺激を得られる大切な財産です。大学院での経験は、希望する研究職への扉を開くだけでなく、技術者として成長し続けるための基盤になっています。

大学院で培った力が、
長いキャリアを支えている

応用分子化学専攻 2005年修了

花王(株)
事業部門

芦沢 健さん

将来、企業の研究開発に携わりたいという思いから、専門性をさらに高めるために大学院へ進学しました。在学中は、新しい材料の機能を高め、活用の可能性を広げる研究に取り組みました。研究では、得られた結果だけを見るのではなく、なぜその現象が起きたのかを考え、仮説と検証を積み重ねながら本質に迫る姿勢を身につけました。学会発表や外部研究機関での活動を通して、異なる専門を持つ研究者と議論し、自分の考えを論理的に伝える力も磨かれました。修了後は製品開発に長年携わり、現在は事業部門で業務に取り組んでいます。立場や仕事内容が変わっても、課題の本質を見極め、根拠をもって判断する力は変わらず活きています。大学院で培った力は、最初の就職だけでなく、その後の長いキャリアを支える財産になりました。社会に新しい価値を届けたい人にとって、大学院はその志を確かな力へ変える場所です。

自分の強みをつくった2年間が、
SEとしての自信へ

マネジメント工学専攻 2021年修了

日立情報通信エンジニアリング
ネットワーキング事業部

櫻井 成哉さん

学部3年次のゼミナールでAIを学び、プログラミングの面白さに夢中になったことが、大学院進学の出発点でした。研究室の教授から進学を勧められ、何となく就職するのではなく、専門性を高めて自分の強みをつくりたいと決意しました。大学院では、コンピュータグラフィックス分野で、曲線の滑らかさを保ちながら直感的に形状を編集する手法を研究しました。思うような結果が得られないときも、原因を分析し、仲間と議論しながら仮説と検証を重ねたことで、論理的思考力や課題解決力を磨くことができました。学会発表などを通して、人前で自分の考えを落ち着いて伝える自信も身につきました。現在はSEとして、企業向けネットワークや無線LAN環境の設計・構築・検証・運用に携わっています。研究で培った考え方は、障害の原因調査や設計内容の検証にも活きています。大学院は、専門知識だけでなく、自分の強みと仕事に向き合う自信を育ててくれた場所です。

迷いの中で見つけた、
自分らしい技術者への道

数理情報工学専攻 2019年修了

いすゞ自動車(株)
CAEデジタル開発推進部

森木 俊輔さん

もともとは教員を志望していましたが、学部の研究室で自動車の開発や音響・防音の分野に触れ、将来の選択に迷うようになりました。そこで、研究に主体的に取り組みながら、自分に合う進路を見極めたいと考え、大学院へ進学しました。在学中は、自動車用防音材の軽量化や遮音・吸音性能をバランスよく高める研究に取り組み、プログラミングやデータ分析、正解のない課題に仮説を立てて挑む力を磨きました。企業との共同研究を通して、研究が実際の製品開発につながることを実感できたことも、進路を決める大きな契機となりました。現在は、車両の強度・耐久性や騒音・振動の評価に携わり、大学院で得た知識と分析力を業務の自動化や新しい評価手法の検討に活かしています。大学院は、専門性を高めるだけでなく、自分が本当に進みたい道を見つけるための時間にもなりました。