ADMISSION

建築工学科:出張模擬授業

本学の教員が高校へ出向いて行う授業(40分~90分)です。高校生が大学での学問や学び方などへの理解を深め、進路選択の参考とすることを目的としています。
本学部の多彩な分野から希望される講義を受講することができます。

出張模擬授業

NO.04001

テーマ かたちの文法
資格 教授
氏名 岩田 伸一郎
キーワード Shape、Grammar、建築デザイン
必要機材等
授業内容 建築のデザインにおいて、形態に関する関心はとりわけ大きい。個別の優れた形態を生み出す知識を誰もが再現可能な共有知識とすることを目指し、古典の時代から建築様式の類型化などによって形態の解釈がなされてきた。一般的に建築の形態はエレメントに分解することができ、意味や機能を持つ個々のエレメントがふさわしい関係を持って組み合わされることで建築全体の意味や機能が生まれている。このような仕組みは、アルファベットや単語から文章やその意味が作られる言語の体系と類似性が強い。言語における文法と同様に地域やデザイナー固有の形の文法を見出すことは、多様な建築デザインを理解し再現していく上で大きな手助けとなる。
本講義では、コンピューティングデザインへの展開を見据えながら、言語をモデルとした形の表現方法とその文法の考え方について説明し、形とはいったい何かを問う。

NO.04002

テーマ やわらかい建築・まち・都市デザイン-心地よい・楽しい居場所みつけた!-
資格 教授
氏名 北野 幸樹
キーワード 都市デザイン、建築デザイン、まちづくり、余暇(自由)時間、余暇(自由)活動、生活環境、遊び、学び
必要機材等 スクリーン、プロジェクター(あれば望ましい)
授業内容 毎日の生活の中で、心地よい・楽しい居場所をみつけましょう。日本人の生涯労働時間は10万時間には満たないと言われています。一方で「余暇(自由)時間」は大凡30万時間程度と推計され、生涯時間の約4割を占めています。私たちは「余暇(自由)の時代」に暮らしています。また、「余暇(自由)活動」は生活にゆとりや豊かさをもたらす不可欠な要素であり、生活の生きがいや自己実現・開発へと繋がる活動・時間として生活の力点になっています。このような「余暇(自由)意識」の浸透に伴い、余暇(自由)時間を資源と位置づけ、「余暇(自由)生活」を含む生活そのものを楽しく幸福に過ごすための時間的・空間的資源の活用が重要です。
余暇(自由)時間に対応する空間のあり方、余暇(自由)活動と生活空間の関係、まちづくり・建築・都市デザイン等々、毎日の生活「遊び=余暇=学び」から創造される豊かで楽しい空間を考えてみましょう。心地良い・楽しいひとりひとりの居場所をみつけることから、やわらかい建築・まち・都市デザイン=わたしのまちを創造してみましょう。

NO.04003

テーマ 地震に強い建物・弱い建物
資格 特任教授
氏名 小松 博
キーワード 建築、構造、地震、骨組、力の流れ
必要機材等
授業内容 地震国である我が国においては、地震という現象を無視して建物を構築するわけには行きません。
それではなぜ地震によって建物は壊れるのでしょうか。まず地震による力がどのように建物に作用するのかを説明し、その力によって建物が崩壊していくメカニズムを簡単な実験等により説明します。
次いで、地震に対して強い建物とはどのような形態を持ったものなのでしょうか。ここでは地震によって建物に作用する力に対して抵抗するための機構について模型を用いて感覚的に理解出来るように説明します。

NO.04004

テーマ 建築環境工学、そして、建築と音
資格 教授
氏名 塩川 博義
キーワード 建築環境、音環境、聴覚、コンサートホール、サウンドスケープ
必要機材等
授業内容 われわれは、自然環境の中で生活しているが、その間に建物を入れて考えると、多くは建物の中の室内環境で生活している。
そして、その室内環境は、常に、建物外部を取り巻く周囲の自然環境に影響されている。建築環境は、この建物の内外の環境を含めた環境をいう。建築の学問では、この建築環境を制御して安全で快適な空間を創造する技術分野を建築環境工学という。
快適な室内空間を創造するためには、熱、音、光、空気といった物理的な要素が適度な状態に維持されることが重要である。これらをそれぞれ熱環境、音環境、光環境、そして、空気環境と呼ぶ。
この授業では、まず、建築環境工学という建築分野を知ってもらい、音環境を例にとって、建築と音との関わりについて学ぶ。

NO.04005

テーマ 建築の企画から竣工まで
資格 教授
氏名 廣田 直行
キーワード 企画、設計、施工、運営
必要機材等 プロジェクター使用
授業内容 一つの建物が完成するまでのプロセスを絵で紹介する。
大きく分けて、企画、設計、施工、運営の 4 段階それぞれに多くの専門家が関わって、一つのプロジェクトが完成する。建築には多くの職種があり、それぞれが重要なパートである。一人の万能人によって成り立つのではなく、専門職の集団が協力し合って完成に至る。建築関係の職種を知ると共に、ものつくりの倫理観と他者との協調性の重要性を考える。

NO.04006

テーマ 地震に強い建物を造る
資格 教授
氏名 藤本 利昭
キーワード 地震、被害、建築構造、耐震建築
必要機材等 ノートパソコンを持参しますので、プロジェクター、スクリーンなどをご用意いただきたいと思います。
授業内容 近年国内で比較的大きな地震が発生しています。
地震がどのように発生しているのか、またこのような地震に対して建物がどのように設計されているか、地震の基礎から建築物の耐震性まで、基本的なことについて説明します。

NO.04007

テーマ 身近な仕上材料
資格 教授
氏名 永井 香織
キーワード 仕上材料、塗料、ガラス、和紙、土壁、木材、金属、煉瓦
必要機材等 PPT
授業内容 建物に使用されている身近な建築仕上材料について、日本の伝統的な材料から先端材料まで、事例を見ながら解説する。
例えば、和紙や漆喰、タイルなどの歴史から使い方の変遷や最近の新しい3Dに見える材料などについて紹介する。

NO.04008

テーマ 鉄筋コンクリート構造の基礎知識
資格 教授
氏名 師橋 憲貴
キーワード 鉄筋、コンクリート、鉄筋コンクリート工事、構造設計
必要機材等
授業内容 コンクリートの歴史は古く、ローマ時代に火山灰とセメントを主成分とした古代コンクリートが用いられていた記録が残っています。
イタリアの首都ローマのパンテオンにはこの古代コンクリートが用いられています。
本テーマは鉄筋コンクリートの技術的な歴史をおさらいし、鉄筋とはどういう性質のものなのか、また鉄筋とコンクリートを組み合わせて使用するとどのような特徴があるのかなど、鉄筋コンクリート構造の基礎知識を解説します。
パワーポイントのスライドは、歴史的建造物であるパンテオンや現代の鉄筋コンクリート工事の様子を示すとともに、鉄筋とコンクリートのそれぞれのごく基礎的な理屈を学びます。
テーマの終わりでは鉄筋コンクリート構造の構造設計の基本的な考え方に触れていきます。 コンクリートの歴史は古く、ローマ時代に火山灰とセメントを主成分とした古代コンクリートが用いられていた記録が残っています。イタリアの首都ローマのパンテオンにはこの古代コンクリートが用いられています。本テーマは鉄筋コンクリートの技術的な歴史をおさらいし、鉄筋とはどういう性質のものなのか、また鉄筋とコンクリートを組み合わせて使用するとどのような特徴があるのかなど、鉄筋コンクリート構造の基礎知識を解説します。パワーポイントのスライドは、歴史的建造物であるパンテオンや現代の鉄筋コンクリート工事の様子を示すとともに、鉄筋とコンクリートのそれぞれのごく基礎的な理屈を学びます。テーマの終わりでは鉄筋コンクリート構造の構造設計の基本的な考え方に触れていきます。

NO.04009

テーマ 建築材料(コンクリート)の科学 Science of Building Materials
資格 教授
氏名 湯浅 昇
キーワード 水和、劣化、科学、コンクリート、鉄筋コンクリート構造物
必要機材等
授業内容 本授業では、高校で習う物理化学に関連して建築物で使われるコンクリートについて科学的に解説する。
内容として、①コンクリートはセメントと水の化学反応(水和)で硬化することを電子顕微鏡や水銀ポロシメーターという装置による細孔の状態変化から解説する、②水和が進み組織が緻密化することにより圧縮荷重に耐えられるようになることを解説する、③大学にある最新装置により鉄筋コンクリート構造物の劣化を科学的に解明している過程・様子を解説する、④鉄筋コンクリート構造物の劣化を防ぎ長く維持させるために行っている、最先端技術を駆使した海外(イタリア等)及び北海道から沖縄における研究室の活動を紹介する。

NO.04010

テーマ 環境や空間を豊かにする方法
資格 教授
氏名 渡邉 康
キーワード 建築、空間、環境、生活、街並み、デザイン、インテリア
必要機材等 モニター、もしくはプロジェクター+スクリーン
プロジェクターの場合、鮮明でないと見比べることができない。
授業内容 人が、ものや建物や街の中で豊かさを感じる時、視覚だけでなく時間も伴った五感で体験している様々なものごとの全体に寄っています。そして、それらの関係が良い時に豊かさや魅力といったものを感じています。それは反対に言えば、魅力的なものを作ろうとした場合、その周りとの関係次第で良くも悪くも感じられてしまうということです。その関係の作り方について、写真を見比べながら解き明かしていきたいと思います。

NO.04011

テーマ 日米の建築家が目指した街づくり―宮脇檀とグレゴリー・エイン―
資格 准教授
氏名 亀井 靖子
キーワード 住宅・街並み・建築・日本・アメリカ・宮脇檀・居住空間
必要機材等 スクリーン、プロジェクター
授業内容 街並みを大切にした二人の建築家、宮脇檀(日本人)とグレゴリー・エイン(アメリカ人)。
二人が監修した日本(日野市)とアメリカ(ロサンゼルス)の住宅地を事例に、豊かな街並みと快適な住環境は、設計者と居住者が共になって築き上げていることを学ぶ。

NO.04012

テーマ 建築のはなし
資格 准教授
氏名 篠崎 健一
キーワード プロセス、アイデア、自然、技術
必要機材等 プロジェクター、接続コード
授業内容 1 実際の建築物の設計と建設の過程を紹介し、建築をつくることとは、どういうことかを平易に語る。
2 本学における建築設計演習の課題を通して、建築を如何に学ぶかを伝える。教員と学生の密度の濃い直接的な接触や、模型や図面、スケッチの制作と指導、敷地や材料、参考となる建築などに実際に触れ学ぶ身体で感じること など、日々指導において大切にしていることを紹介する。
理系専攻の生徒だけでなく、広くいろいろな学生に聞いてもらいたい。本学建築工学科では、高校で文系だった学生も学んでいる。それは建築が、単純に工学的な学問ではないからである。また、一般教養としても建築の楽しさを知ってもらいたいので、進路選択ということに関係なく、多くの人に(先生方も含め)、聞いて頂けるとよいと思う。

NO.04013

テーマ 地震時の地盤災害 ~液状化を中心として~
資格 教授
氏名 下村 修一
キーワード 液状化、地震、地盤
必要機材等 パワーポイントを用いた授業を行います。
パソコンは持参しますので、プロジェクター、スクリーンの準備をお願いします。
授業内容 2011年の東日本大震災では東北地方を中心に津波によって多くの人命が奪われました。一方、関東地方で広範囲に発生した地盤の液状化は人命を奪わないものの甚大な経済的損失を生み、大きな社会問題となりました。本授業では液状化を中心に地震時における地盤災害のメカニズムや被害の状況等について平易に説明します。

NO.04014

テーマ 地域の中の建築・住まいのこと ‒住宅地の再生を考える‒
資格 准教授
氏名 山岸 輝樹
キーワード 郊外住宅地、地域施設、地域再生、高度成長期、人口減少
必要機材等 パワーポイントを使用しますので、プロジェクター、スクリーンの用意をお願いします。
授業内容 私たちの住む住宅地の多くは、高度経済成長期に急激に増加する人口に応えるべく造られました。この新しく作られた街は便利で安全な街として計画されました。
しかし時代は変わり、現在は少子・高齢化、人口減少などが進み、地域社会も曲がり角に差し掛かっています。
現在の地域の暮らしの課題から、建築や住まいを通じた地域再生の方法を考えてみたいと思います。

NO.04015

テーマ 建物における木材の役割
資格 専任講師
氏名 鎌田 貴久
キーワード 木材、木造建築物、森林環境
必要機材等 プロジェクターが必要です。
授業内容 1. 環境問題と木材割り箸を使うことはエコではない?身の回りの木材と環境問題を考える。
2. 建築材料と木材日常生活で目にする木材製品ここまでできる木造建築

NO.04016

テーマ 地域遺産としての文化的景観
資格 助教
氏名 福村 任生
キーワード 建築史、地域遺産、文化的景観
必要機材等 パワーポイントを使用します。
授業内容 21世紀を迎え、ユネスコ世界遺産において、あるいは日本の文化財保護法のカテゴリーに「文化的景観 cultural landscape」という考え方が導入されました。古い寺社や城郭・民家などの過去の建築遺構が、文化財保護法で保全されていることは周知の事実ですが、文化的景観すなわち風景を文化財として保全することには、さまざまな課題が存在します。建築だけでなく、歴史的なまちなみや農業・山林景観との関係性など、ひろい視野から地域遺産としての文化的景観をどのように考えることができるか、イタリアや日本の事例を紹介しながら考えます。

NO.04017

テーマ 東南アジアの住まい方 ー都市の発展と居住地の変化ー
資格 助教
氏名 古田 莉香子
キーワード 東南アジアの住まい方、居住環境
必要機材等 パワーポイントを使用します,プロジェクター・スクリーンの用意をお願いします。
授業内容 東南アジアの発展途上国では、近年急激に都市化進んでいます。特にインドネシアはこれまで発展途上国とされていましたが、今では中間国にまで成長しています。その都市化の進行の中でも、貧困層が多く生活する居住地があります。こうした地域が,都市の発展の中でどのように変化してきているのか、どのような住まい方がされているのかを日本とインドネシアを比較しながらみていきます。