走行振動試験装置(500kN)および荷重制御


  設備構成・定格
   油圧アクチュエータ500kn(片ロッド),荷重検出器ロードセル(500kn)
   油圧源(75kw)及びクーリングタワー
   制御装置(リニアサーボシステム)
   圧力フレーム
   500kn用台車及びホイール
   支柱補強(500kn)仕様

  設備の用途・特色等
   (1)設置目的
    本装置「走行振動試験装置500kN」は、大型自動車の走行荷重と同等な荷重が載荷できる装置である。とくに、大型自動車が路面
   の凹凸、伸縮継ぎ手の段差によって発生する荷重変動、すなわち走行振動荷重を再現できる実験装置である。
   (2)特色
    本装置「走行振動試験装置500kN」は、反力フレームのはりに鋼製の輪荷重を取り付けた油圧式の振動試験機を固定し、供試体を
   設置した台車をモーターとクランクアームにより水平方向へ往復運動させて輪荷重の走行状態を再現するものである。すなわち、本
   装置は、@反力フレーム(500kN)、A振動荷重装置(静的荷重500kN、引張圧縮試験±300kN、振動数10Hz)、B供試体を設置する
   台車(幅1600mm、長さ2400mm、積載荷重500kN)、C台車を水平方向へ往復運動させる装置(クランクアーム、走行範囲±2000mm)
   より構成されている。なお、台車は鋼製のベースにレールを設置し、その上を台車が走行する方法であり、騒音がかなり軽減される。こ
   の装置を用いた実験は、@静荷重実験、A走行荷重実験、B一定荷重による疲労実験、C走行振動荷重による疲労実験が可能であ
   る。また、台車を取り外し、超スパン(6000mm)の部材を用いた実験や、柱部材の疲労実験も可能であり、かなり幅広い実験が可能とな
   る。なお、本装置の原理は日本大学生産工学部土木工学科構造研究で開発・製作されて、我が国で唯一の走行振動試験装置であり、
   社会から注目されている装置である。
   (3)用途
    輪荷重による走行実験および走行振動実験, 各種構造物の構造実験
   (4)使用責任者
    土木工学科 阿 部  忠
   (5)設置場所
    津田沼校舎 32号館108号室