ナノ粒子含有パイプ材評価システム

 


  設備構成・定格
   (1)射出成形機(SE75DU)
    射出成形機
     型締力:730KN(75T),可塑化装置:C250,金型温度調節機, 温度範囲:給水温度+10℃〜95℃,ヒーター容量:3KW
    スピードドライヤー
     温度範囲:常温〜160℃,材料仕込量:50kg
   (2)P-V-Tテスト器(Model A)
    炉体温度:室温+5〜400℃,加圧装置:空圧方式 最大200MPA,測定範囲:10〜150MPa
   (3)CAEソフト(Mold Studio3D)
    ワークステーションPC

  設備の用途・特色等
   (1)設置目的
    本設備は地下埋設パイプの健全性評価技術の確立においてナノ粒子含有パイプに使用される樹脂材料などの材料特性評価等を行う
   ために、種々の条件で射出成形した試験片を評価する目的で設置するシステムである。
   (2)特色
    本システム射出成形機SE75DUは他社がサーボモーターとスクリュ軸をベルトを介して回転を伝える方式なのに対してダイレクト方
   式にて行うため、他社に比べて70%の型締力で成形が可能である。P-V-Tテスト器Model Aは他社の間接法に比較して直接法で測
   定するため、間接法に必要な水銀を使用しないことと取り扱いが容易である。CAEソフトのMold Studio 3Dは樹脂の状態変化を精密
   に性能評価できる射出成形の専用ソフトである。
   (3)用途
    地下埋設樹脂パイプは、円筒形状をしているが、機械的及び電気的等の基本的かつ機能評価のうえで重要な材料特性を計測するた
   めに、特性測定が精度良く行われる平板形状の試験片の作成用として射出成形機を使用する。
    樹脂を成形する時の圧力、体積、時間の関係を精度良く測定するためにP-V-Tテスト器を用いてシュミレーションを行う。射出成形用
   金型の設計にバリ等の欠陥のない試験片を成形するためにCAEソフトを使用する。
   (4)使用責任者
    機械工学科 邉  吾 一
   (5)設置場所
    津田沼校舎 32号館106号室