先端材料高温疲労強度試験装置

 


  設備構成・定格
   (1)サーボパルサ(EHF=EG200kN-40L島津製)
    最大荷重200kN,最大変位±25m,荷重及び変位制御,恒温試験装置(-160〜300度)及び高温試験装置(300〜1000度)
    油圧くさび式定位置つかみ具付き
   (2)オートグラフ(AG−250kN島津製)
    最大荷重250kN,クロスヘッド速度0.0005〜500mm/min,有効試験幅575mm,引張りストローク600mm
    恒温試験装置(−180〜320度)及び高温試験装置(1100度)付き
   (3)セムサーボパルサー(島津製)
    最大荷重5kN,最大ピストンストローク10mm(引張り)5mm(圧縮),繰り返し速度0.001〜10Hz,制御量は荷重とピストンストローク
    最高温度800度,分解能3.5〜5.5nm,設定倍率×15〜×200000

  設備の用途・特色等
   (1)設置目的
    本システムは先端材料の室温並びに高温状態での静的強度及び疲労強度を解明することと疲労負荷を受ける先端材料微視的観察を通じて,
   疲労進展のメカニズムを明らかにすることを目的とする。
   (2)特色
    本システムは大きく分けて@サーボパルサーAオートグラフBセムサーボ/パルサーの3装置で構成されている。@サーボパルサーは高い剛性と
   広い試験空間を備えており,実物の形状に近い試験や高温,恒温槽により高温状態での疲労実験が可能である。また,安全装置やコンピュータ制御
   により,無人実験の実施とデータの採取ができる。さらに,繰り返し数の増加に対して,安定な支持条件確保するためのつかみ装置も配備されている。
   Aのオートグラフの特色は,高速のデーターサンプリング,高精度の荷重測定精度の保証,幅広い試験速度の採用で多様な材料の試験に対応,
   さらに高い剛性と広い試験空間を備えており,実物の形状iこ近い試験や高温,恒温槽により高温状態での各種静的実験を行うことができる。Bのセム
   サーボの特色は多様な試験モード,広い観察エリア,鮮明なSEM像,正確な荷重検出,コンパクトな加熱機構,負荷時の静止画像観察である。
   (3)用途
    耐熱金属材料,炭素繊維強化プラスチックやセラミックス複合材料などの先端材料の高温及び常温状態での各種静的強度や疲労強度の解明に本
   装置は幅広く用いられる。さらに繰り返し負荷を与えながら,先端材料の亀裂の進展や強度劣化を測定し,応力の繰り返し数と強度との関係を解明す
   るためにも使用される。
   (4)使用責任者
    機械工学科 邉  吾 一
   (5)設置場所
    津田沼校舎 32号館104号室