第14回 風力発電コンペ WINCOM 2021

WINCOM 2021

デザイン賞

エントリーNo. 11

所属
宮城県迫桜高等学校

迫桜(はさまざくら)


使用発電機数: 1

チームの紹介


私たちは宮城県迫桜(はくおう)高等学校理工部の工業班です。チームメンバーはリーダー近藤利羽、副リーダー三浦宗也をはじめ、阿部柊介、小野寺敏奈、小野寺優人、菅原慈元、長尾拓、細川宙航の8名で活動しています。普段は技能検定試験普通旋盤3級の課題作成等を行っており、今回風力発電コンペに初出場します。それぞれの所属が機械、土木、文系、理系、福祉系列と異色のチームとなっていますが、それぞれの長所を生かし取り組んできました。また、チームメンバー全員が3年生ということで入試や就職試験がある中、少ない時間を使って製作しました。

風車のコンセプト


「迫桜(はさまざくら)」の名前のとおり迫桜高校に咲く桜をイメージして製作してきました。今回初出場ということもあり、まずはしっかり回ってほしいという気持ちが強かったです。今年卒業する私たち3年生の門出を祝ってくれるような風車を目指しました。

また、それぞれの所属する分野の知識を最大限に生かすことも意識しました。1例となりますがグラインダーによる部品加工等は機械系列、寸法の計算や羽根の形状は理系系列の人が中心に指示を出し、完成に向け努力しました。

材料の工夫


実際の風力発電機にも使用されているFRP(繊維強化プラスチック)をプロペラの材料とし、軽量で強度が高く、腐食しにくい丈夫なものを目指しました。また、羽根の塗装では、1液ウレタン樹脂塗料を使用し、低汚染性で環境にやさしく、防藻・防カビでさらに高耐候性を持ったものにしました。

足場に関してはラック等にも使用されている鋼材のアングルを材料に、重量があり強固なものとし、風車が安定して回転するように工夫しました。
FRPの原料及び塗料に関しては協立塗料株式会社様よりご協力、ご指導をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

構造・製作上の工夫


私たちは初め、風力発電についての知識があまりなかったので、まずは「発電について」、「風力発電について」を分担して調べ、発表し合って理解を深めていきました。

プロペラの材料であるFRP樹脂やガラスマットは初めて触る人が多く、協立塗料株式会社様からのアドバイス等を生かしながら試行錯誤して製作しました。具体的には、塗装コンパネの上で直接FRP樹脂を硬化させたらコンパネの塗装ごと剥がれてしまったので塗装コンパネ上にアルミシールを張ることで張り付いてしまうのを防ぎました。また、FRPの素材にガラスマットが使用されていて、ヤスリがけの際には細かなガラスマットの破片に悪戦苦闘しながら作業を行いました。

風力発電装置の設計図


製作写真


完成写真