使用している衛星データは,1999 年12 月に打ち上げられた地球観測衛星Terra(EOS-AM1)および2002 年5 月に打ち上げられたAqua(EOS-PM1)に搭載されているMODIS (ModerateResolution Imaging Spectroradiometer)センサのデータです。
MODISセンサは観測幅が2330kmと非常に広域なため,全球を対象としたモニタリングに適しているのが特徴で、主にエアロゾル、土地被覆、土地利用変化、植生、地表温度、噴火、海面温度、海色、積雪、海氷などを観測するために利用されています。
右図は,解析システムに導入したアルゴリズムの処理フローです。本解析システムでは、上方から順に処理が始まり、生データを処理する低次処理からchlorophyll-a データを生成する高次処理までを自動的に実行します。Level 0 file が生データ(図中の(a))にあたり、まず生データからLevel 1A file(図中の(b))が生成されます。Level 1A file からは衛星の軌道情報(図中の(c))を加えて、データの位置情報を格納しているGEOfile(図中の(b))とそれらのデータから幾何学的な補正を施したLevel 1B file(図中の(d))が生成されます。Level 1B file からは衛星の軌道情報と観測時の大気の状態および風向・風速などのアンシラリデータ(図中の(e))を加えて大気補正を施し、最終的な成果物であるLeve 2 lile としてChlorophyll-aマップ(図中の(f))が生成されます。
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