スタッフ 小宮山 哲雄(男子監督・日本協会) 小畑 直之(女子監督・日本協会) 三石 悦男 (コーチ・千葉県協会) 横山 信仁(コーチ・兵庫県協会) 新井 健一 (コーチ・日本大学) 稲垣 英二(コーチ・警視庁) 平良 真理 (コーチ・嘉手納高校) 鳥居 明 (トレーナー・JSC) 東野 弘侑 (トレーナー・JSC)であった。ウエイトリフティング競技日本代表選手団については,競技成績とともに最後に記した。3.2 コーチングスタッフの決定コーチングスタッフの編成は,大会2週間ほど前まで未決定であった。日本オリンピック委員会(Japanese Olympic Committee,以下JOC)より提示されている今大会の各競技選手団における指導者の数は,原則「選手数に対し40%」と定められている。今回,出場権を獲得した男女7名の選手数に当てはめると2.8人→3人,そこにコロナ担当スタッフ+1が与えられウエイトリフティング競技は,計4名という定数となった。男女の監督はJWA選手強化本部規定により任期制で決定をされている。その他のコーチに関しては,基本的に代表各選手所属の指導者が入るのが理想であるとのことから4名のコーチ枠ではあるが,男女監督をふくめ7名が何とか選手団に帯同できるよう模索し,日本協会とJOCとの間で交渉を重ねてもらった。2名の監督は常駐のため残りの2枠を5人で使うという方策が,入賞及びメダル獲得のために何としても必要である旨をJOCに具申し度重なる交渉の末,認定を受けることができた。(ただし,公認のコーチング資格の有無や普段からの指導実績を考慮の上,適不適が判断される)この交渉過程があったがために,本番まで2週間という直前までコーチングスタッフが決定できなかった大きな要因であった。しかし,根気強く・表1 ADカード─ 17 ─粘り強く折衝を重ねた結果,こちらの要望をほぼ受け入れてもらえた。実際に担当選手の試合前日に選手村に入村し,試合翌日には退村という慌ただしい日程を余儀なくされるコーチも存在した。認定されたコーチにはAD(Accreditation)カードが付与される。このADカードは常に携帯することが義務付けられ,当然ADカードを提示しないと選手村や五輪関係の施設一切には入場することができない。7人のコーチが認定されたが,一日に最大4人までしかADカードは与えられないため,実際の流用シーンは「表1」のようになった。3.3 感染症対策コロナ禍で1年延期・無観客という過去に例を観ない大会となったが,「人類最悪のパンデミック」と称される「スペイン風邪」の世界的な蔓延のなか開催された1920年アントワープ大会も同じような状況あったといえるようだ。当時の世界の人口の1 /3にあたる5億人以上が感染し4,500万人もの死者が出たとされ,日本でも人口の約半分の2,300万人が感染し45万人がなくなったと推計されている。この大会で対策として講じられたのは『患者の隔離』『密集地の回避』『マスクの着用』そして『休校』『イベントの中止』など現在と変わることはない措置がとられての開催であったようである2)。TOKYO2020大会のコロナ感染対策であるが,それは事前合宿から徹底されていた。これまでの五輪への準備となると,1か月ほど前から合宿を行いそ■■ ■■■ ■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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