日本大学生産工学部研究報告B(文系)第56巻
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ここまで,PLOS ONEから科学技術論文を自動収集し,特定の研究テーマや論文のセクションにおける高頻度表現を抽出するための方法を紹介してきた。さらなる方向性として,n-gram分析や構文解図2 上位10位までの言語項目の箱ひげ図図3 AntConcのスクリーンショット注3)─ 12 ─析の結果に基づく特徴表現抽出を行うことで,テキストの統語的な特徴を詳細に検討することができる 13)。また,科学技術分野の英語として質の高い論文と質の低い論文の比較,あるいは母語話者が書いた論文と日本人が書いた論文の比較を行うことで,日本人には習得の難しい言語表現を明らかにすることができる14)。5.おわりに

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