日本大学生産工学部研究報告A(理工系)第58巻第1号
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Peak (E)Peak (F)Peak (G)Peak (H)Peak (I)Peak (J)Fig. 19 Vibration Shapes of S-6 Peak(E)-(J)Side viewView from aboveFig. 20 3D model of S-7View from below─ 18 ─その振動形状は(G)のそれを45度傾けたものになっている。ピーク(I)は23232.2Hzであり,その振動は,ピーク(C)および(D)と同様に南部風鈴の下部が外側に膨らむ点が3か所できる形状を描く挙動を示し,上部が下部と逆の形を描くような挙動を示す。ピーク(I)と対となるピーク(J)は23260.6Hzである。その振動形状は(I)のそれを30度傾けたものになっている。また,ピーク(K)はモード解析では確認できない。6.7 南部風鈴(S-7)南部風鈴(S-7)は,高さが60.7mm,横幅が54.3mmある。厚さは上部が2.31mm,下部が2.46mm,縁部が2.95mmである。装飾部分の厚さは2点計測して2.50と2.53mmである。素材は鋳鉄で,密度は7.28g/cm3,ヤング率180.0GPa,ポアソン比0.28である。3DモデルをFig. 20に示す。また周波数特性をFig. 21に示す。図中のピーク値におけるR値およびS値,そして両者の誤差をTable 8に示す。これによれば,R値とS値の誤差はいずれのピーク値も1.4%以内に収まっている。さらに振動形状をFig. 22および23に示す。基本周波数であるピーク(A)と(B)とでは39.4Hz,約2.7倍音であるピーク(D)と(E)とでは23.9Hz,約5倍音であるピーク(H)と(I)とでは103.8Hz,約5.6倍音であるピーク(J)と(K)では91.7Hzの周波数差が見られ,それぞれ「うなく挙動を示し,(E)と対となるピーク(F)は18931.8Hzであり,その振動形状は(E)のそれを22.5度傾けたものとなっている。ピーク(G)は21258.7Hzであり,その振動形状は風鈴の下部が縦と横に交互に伸び縮みする挙動をし,上部が下部と逆の形を描く挙動を示す。(G)と対になるようなピーク(H)は21354.3Hzであり,

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