Peak (A)Peak (B)Peak (C)Peak (D)Peak (F)Peak (G)Fig. 15 Vibration Shapes of S-5Table 6 Peak Value of S-5─ 16 ─図中のピーク値におけるR値およびS値,そして,両者の誤差をTable 6に示す。これによれば,R値とS値の誤差はいずれのピーク値も8.2%以内に収まっている。さらに振動形状をFig. 15に示す。 基本周波数であるピーク(A)と(B)とでは4.9Hz,約2.6倍音であるピーク(C)と(D)とでは18.7Hz,約7.4倍音であるピーク(F)と(G)とでは9.4Hzの周波数差が見られ,それぞれ「うなり」が生じている。ピーク(A)は3216.7Hzである。振動形状は風鈴の下部が縦と横に交互に伸び縮みする挙動を示す。(A)と対となるピーク(B)は3221.6Hzである。その振動形状はピーク(A)のそれを45度傾けたものになっている。ピーク(C)は8397.1Hzである。その振動は風鈴の下部で外側に膨らむ点が3か所できる形状を描く挙動を示す。(C)と対となるピーク(D)は8415.8Hzである。その振動形状は(C)のそれを30度傾けたものになっている。ピーク(F)と(G)は23919.2Hzと23928.6Hzである。レベルは小さいが,これらは人の耳では聴こえない20kHz以上の超音波である。振動は風鈴の下部で外側に膨らむ点が3か所できる形状を描く挙動を示し,上部が下部と逆の形を描く挙動を示す。ピーク(G)の振動形状は(F)のそれを30度傾けたものになっている。また,ピーク(E)はモード解析では確認できない。6.6 南部風鈴(S-6)南部風鈴(S-6)は,高さが44.0mm,横幅が49.0mmある。厚さは上部が2.23mm,下部が2.32mm,縁部が2.60mmである。装飾部分の厚さは2点計測して2.40と2.47mmである。素材は鋳鉄で,密度は7.28g/cm3,ヤング率180.0GPa,ポアソン比0.28である。3DモデルをFig. 16に示す。また,周波数特性をFig. 17に示す。図中のピーク値におけるR値およびS値,そして,両者の誤差をTable 7に示す。これによれば,R値とS値の誤差はいずれのピーク値も1.0%以内に収まっている。さらに振動形状をFig. 18および19に示す。 基本周波数であるピーク(A)と(B)では
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