Peak (A)Peak (B)Peak (C)Fig. 9 Vibration Shapes of S-3Side viewView from aboveFig. 10 3D model of S-4Table 5 Peak Value of S-4View from belowFig. 11 Frequency Characteristics of S-4─ 14 ─8.3Hzの周波数差が見られ,「うなり」が生じている。ピーク(A)は3387.4Hzである。その振動形状は,風鈴の下部が縦と横に交互に伸び縮みする挙動を示す。(A)と対となるピーク(B)は3395.7Hzである。その振動形状は,(A)のそれを45度傾けた挙動を示す。約2.7倍音であるピーク(C)は9010.1Hzである。その振動は,風鈴の下部で外側に膨らむ点が3か所できる形状を描く挙動を示す。また,モード解析ではピーク(C)と対となるピーク値(9250.7Hz)が検出されたが,実測では観測できない。6.4 伊万里焼風鈴(S-4)伊万里焼風鈴(S-4)は,高さが68.9mm,横幅が57.7mmある。厚さは上部が2.50mm,下部が2.42mm,縁部が2.24mmである。素材は陶磁器で,密度は2.40g/cm3,ヤング率63.0GPa,ポアソン比0.23である。3DモデルをFig. 10に示す。また,周波数特性をFig. 11に示す。図中のピーク値におけるR値およびS値,そして,両者の誤差をTable 5に示す。これによれば,R値とS値の誤差はいずれのピーク値も2.7%以内に収まっている。さらに振動形状をFig. 12に示す。基本周波数であるピーク(A)と(B)とでは41.2Hz,約5倍音であるピーク(E)と(F)とでは42.3Hzの周波数差が見られ,「うなり」が生じている。ピーク(A)は3165.5Hzである。その振動形状は,風鈴の下部が縦と横に交互に伸び縮みする挙動を示す。(A)と対となるピーク(B)は3206.7Hzである。その振動形状は(A)のそれを45度傾けたものになっ
元のページ ../index.html#16