特性をFig. 5に示す。図中のピーク値におけるR値およびS値,そして,両者の誤差をTable 3に示す。これによれば,R値とS値の誤差はいずれのピーク値も9%以内に収まっている。さらに振動形状をFig. 6に示す。基本周波数であるピーク(A)は3450.9Hzであり,その振動形状は風鈴下部が縦と横に交互に伸び縮みする挙動をPeak (A)Peak (C)Peak (D)Peak (F)Fig. 3 Vibration Shapes of S-1View from belowFig. 5 Frequency Characteristics of S-2─ 12 ─Side viewView from aboveFig. 4 3D model of S-1Table 3 Peak Value of S-2数差で近接しており,対となり「うなり注)」が生じている。Fig. 3によれば,ピーク(C)の振動は風鈴の下部で外側に膨らむ点が3か所できる形状を描く挙動を示し,(C)と対となるピーク(D)は前者の振動形状を30°傾けたものになっている。約4.3倍音であるピーク(F)は10894.6Hzであり,その振動は風鈴の下部で外側に膨らむ点が4か所できる形状を描く挙動を示す。なお,ピーク(B)と(E)はモード解析では確認できない。また,モード解析ではピーク(A)と対となるピーク値(2519.4Hz)が,ピーク(F)と対となるピーク値(11202.0Hz)が検出されたが,実測では確認できない。6.2 津軽びいどろ風鈴(S-2)津軽びいどろ風鈴(S-2)は,高さが74.4mm,横幅が73.5mmある。厚さは上部が4.43mm,下部が3.72mm,縁部が3.21mmである。素材はガラスで,密度は2.4g/cm3,ヤング率70.0GPa,ポアソン比0.22である。3DモデルをFig. 4に示す。また,周波数
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