日本大学生産工学部研究報告A(理工系)第56巻第1号
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) leveL erusserPdnuoSBd( ) leveL erusserPdnuoSBd( .eR .eRFig. 4 Frequency Characteristic for Japanese gong (甲) of 33cmφFig. 5 Frequency Characteristic for Japanese gong (乙) of 33cmφ的に「うなり」が生じてしまうので,逆に,この「うなり」を遠州大念仏における双盤の音色の特徴にしたものと考えられる。なお,早出町における尺六の双盤では,(a)部分に相当する大きなピーク値は存在しない。早出町の双盤である甲および乙の周波数特性をFig. 8およびFig. 9に示す。おそらく,早出町の双盤の裏側は削っていないので,側面の厚さが厚く,振動しにくいものとなってFrequency (Hz) Frequency (Hz) ─ 6 ─ff■■■ ■■■■■■ff■■■■■■■■■■ff■■■■■■■■■■ff■■■■■■■■■■■ff■■■■■■ ■■■ff■■■ ■■■■■■ff■■■■ ■■■■■ff■■■ ■■■■■■■と注文したので,この(a)の部分は甲乙いずれもほぼ218Hzとなっているが,上部表面の厚さを同じに製作するのは難しく,上部表面から生じる音(b)では,2枚同時に叩くと,4Hzのゆっくりとした「うなり」が生じることが明らかになった。このことから,遠州大念仏で使われる双盤は当初から「うなり」を生じるように製作されたわけではなく,表面上部の厚さをまったく同じにすることが技術的に難しく,2枚の音高が数ヘルツずれてしまい,必然ff■■ff■■ff■■ff■■ff■■ff■■ff■■ff■■

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