Scaniverseモデルによって,サイズと位置を確認,修正した。接合した後,スカルプティングによって面のねじりやくこみがないよう調整した。同様にして,台座部分については,3Dプリント出力最大サイズの関係から,別ファイルでモデリングした。また,グラフィックやゲーム,動画の制作に留まらず,3Dプリント出力を目的とした3Dモデリングの場合,出力後のモデルの安定性を向上させるため,3Dモデルに2mm程度以上の厚みが必要となる。また,面の不接合や穴の存在に注意して作業する必要があり,不備がないよう確認を繰り返しながら作業を進めた。依頼されているモデルのサイズ(1/15スケール)と3Dプリント出力サイズの関係上,銅像部分モデルと台座部分モデルの2つのモデルに分けて出力した。台座部分モデルの出力に約30時間,銅像部分モデルの出力に約20時間を要した(Fig. 8)。積層側面の角度が45°以下の場合はサポート材(アルカリ水溶性サポート)が積層されるタイプのプリンタであるため,出力後,超音波洗浄機でサポート材を除去した。概ねモデリングした通りに出力されたが,耳や指部分など,ごく一部で欠損部分が認められた(Fig. 9)。─ 24 ─3Dプリントアウトによって再現できなかった3Dプリントアウトモデルの一部欠損部分について,Fig. 7 Side view of Eiichi SHIBUSAWA – 3D Model.Fig. 9 3D Print Out Model of Eiichi SHIBUSAWAFig. 8 3D Print Out of the Pedestal7.1 加工6.3Dプリント出力7.加工・着彩
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