+1D22D211 D1p(110logηl=1その結果,Table 3の場合の望大特性のSN比ηlXn.k=xn.kσk特性のSN比ηl(db)を利用する4)。p) +…+1D2は23.0(db)であった。6.2 顆粒製剤Cの波形を基準とした時の顆粒製剤Bの波形5章で判別関数について触れたが,判別関数では群と群の比較を行うため,A群とB群が対象関係にあり,群のデータを入れ替えても結果は変わらないが,品質工学のMTシステムでは群を片側だけで形成し,その片側の群が持つ項目間の相関係数,項目の平均値や標準偏差で識別性の値が決まるため,群を変えると識別性も変わってしまう。よって,6.1で顆粒製剤Bを基準群として顆粒製剤Cの距離Dを求めたが,ここではその逆の顆粒製剤Cを基準群とした時の顆粒製剤Bの距離Dを求め,Table 4に結果を示す。Table 4の結果から,Fig 2にて波形Bとほとんど重なって見える波形Cの顆粒製剤Cを基準とした場合,8〜11倍(平均で9.96倍)異なることが示され,基準を顆粒製剤Bにした場合に比べて若干識別性が下がることが示された。顆粒製剤Bに対する顆粒製剤Cの識別能をSN比で表したように,その逆の関係を望大特性のSN比ηlで示すと19.8(db)となり,その差は3.2(db)であり,これを真数で表すと約1.5倍異なることが示される。このように2者の関係に対称性がないため,どちらを基準と置くかによりその識別性に若干の違いが出ることがある。(17)6.3 基準化した波形による比較5章の方法は,波形のパターン差をダイレクトに利用しているが,距離Dを求める際に絶対値の大きな項目の値が支配的になる傾向があり,小さな値をとる項目については距離Dへの反映がされにくいことがある5)。個別の項目の影響度よりも,全体を波形形状のパターン認識として捉え,波形形状の一致性を問題にしているのが5章および6章のアプローチであるが,距離Dが大きな値をとる項目で支配的に決まる傾向が強いことを考慮した場合,何らかの統計量による基準化が考えられる。ただし5章の方法では,通常の基準化である,偏差を標準偏差で除すという処理を行うとm=0となるために有効除数rが求まらず,解析そのものが成立しなくなるため,ここではTable 1の各項目を標準偏差σkにより基準化を式(18)のように実施し,5章と同様の手順でY1,Y2までを式(1)〜式(7)と同じ形式で解析を行った結果をTable 5に示した。ただし式(18)のように標準偏差による基準化を行った単位空間データはXn. k,また対象データについてはX’n. kのように大文字表記とした。0.0003370.0058500.0039460.0040170.0043620.0045540.0066440.0042300.0058020.0042400.00495917.3611.7111.9212.9513.5219.7212.5617.2212.5814.72(18)Table 4 Mahalanobis distance and magnification of 10 data of granule formulation B with granule formulation C as unit spaceDGranule formulationAverage of unit space of granule formulation CGranule formulation B-1Granule formulation B-2Granule formulation B-3Granule formulation B-4Granule formulation B-5Granule formulation B-6Granule formulation B-7Granule formulation B-8Granule formulation B-9Granule formulation B-10Magnification1.218×10−50.00010480.00012560.00012390.00012240.00011320.00013950.00012340.0001190.00010510.0001248Table 5 Mahalanobis distance and magnification of 10 data of granule formulation C with granule formulation B as unit space using normalized dataGranule formulationAverage of unit space of granule formulation BGranule formulation C-1Granule formulation C-2Granule formulation C-3Granule formulation C-4Granule formulation C-5Granule formulation C-6Granule formulation C-7Granule formulation C-8Granule formulation C-9Granule formulation C-108.6110.3110.1710.059.2911.4510.139.778.6310.25─ 16 ─Magnification
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