日本大学生産工学部研究報告A(理工系)第55巻第2号
7/26

Paの変化によらずh−2の約1.2倍となった。H/d=1.0では,P/Pa>3以上でP/Paに比例してとの比が大きくなることが得られた。以上より,チョーク流れにおける噴流の膨張により熱伝達が促進されるが,H/d=1.0では空気の断熱膨張による影響が大きい。一方で,H/d=0.5では空気の断熱膨張の影響はあるがH/d=1.0と比較してその影響は小さいことが判った。これはH/d=0.5では,ノズルから噴出された空気がまだ十分に膨張していないためと考えられる。Fig. 7  The temperature difference versus pressure ratio (H/d=0.5).Fig. 8  The temperature difference versus pressure ratio (H/d=1.0).次に,NuとReの相関を算出した。Nuには伝熱面上の平均熱伝達率を用いて算出した平均ヌセルト数Nuを用いた。Fig. 9  Average heat transfer coefficient at surface (H/d=0.5).Fig. 10  Average heat transfer coefficient at surface (H/d=1.0).h−dλfρudμNu= Re= 上式において,λfは伝熱面上における空気の熱伝導率,μは空気の粘度,ρは空気密度,uはノズル出口流速である。μおよびρは,ノズル手前における温度と圧力の計測値を用いて決定した。また,チョーク条件を超える圧力の場合には,uを音速(M=1)として計算を行った。なお,空気の各種物性値には乾燥空気の値(μ=1.82×10−5Pa・s−1,ρa=1.166kg・m−3)から算出しており,λfの算出には膜温度を用いた。なお,膜温度─ 5 ─ ……………………………………………⑸ ……………………………………………⑹

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る