要 旨─ 9 ─本研究では,コンクリートのポンプ施工の合理化のための一助として,コンクリートの管内流動の解析モデルにおいて,管内にはコンクリートと管壁の界面に潤滑層として存在する薄い水膜との2層流れを仮定すると,流量はBingham流量,滑りによるコンクリートの移動量及び水膜の体積で与えられる。水膜の厚さは,加圧ブリーディング装置を用い,ポンプ出口の圧力状態に対応する脱水量から推定し,脱水量を基に管壁面に生じる水膜の厚さとコンクリートの滑り速度を計算してBingham流量を求め,3組のBingham流量と圧力勾配を用いて塑性粘度と降伏値の概略値を測定する方法を検討した。その結果,回転粘度計による測定値に近似し,管型粘度計がレオロジー定数の測定に活用できる可能性が示された。管型粘度計を用いたフレッシュコンクリートの レオロジー定数測定に関する一検討山口 晋,山之内康一郎
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