日本大学生産工学部研究報告A(理工系)第54巻第1号
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─ 29 ─研究成果⑴ Brunner, H.; Tsuno, T.; Barázs, A Chirality Chain in Phenylglycine, Phenylpropionic Acid, and Ibuprofen, Symmetry 2021, 13, 55 (with Front Cover).⑵ Kashiwada, A.; Namiki, K.; Mori, H. Design and Construction of pH-Selective Self-Lytic Liposome System, Processes, 2020, 8 (12), 1526.⑶ 雨ヶ崎翔,坂拓省,藤井孝宜,新規非対称カルボジスルファン:Ph2(HN=)S→C0←S(=NTs)Ph2の合成と構造,第47回有機典型元素化学討論会,P56,2020年12月4日令和2年度利用状況 令和2年度の測定回数は,2,640件である。使用者は,教員,大学院生合わせて15名で,毎日平均13件の試料の測定が行われており,数多くの大学院生および教員によってほぼ終日使用され,分子構造解析に役立てられている。 藤井らは,フリーなイミノ基を有する非対称カルボンの合成に成功し,その構造を本装置で明らかにした。柏田らは,細胞内環境の弱酸性条件下において選択的に薬物送達担体との相互作用をもたらす機能性ペプチド誘導体および両親媒性低分子化合物合成の確認に本装置を利用した。清水らは,超分子材料の開発のためのビルディングブロックとして,ビスピロガロールアレーンが有望であることから,前年に引き続きこのビスピロガロールアレーンを合成するための経路をデザインし,合成条件を検討した。津野らは,フェニルグリシンとイブプロフェンのH3NまたはMe基のCαC’軸上の回転角に対しカルボニル炭素に不斉歪が発生していることを明らかにした。岡田らは化学反応場としてのプラズマ場の利用について検討しており,反応過程に関する知見の獲得に向けてNMRの活用を試みている。坂本らは,分子設計したフタロシアニン化合物を合成し,これを用いて合成を確認するとともに物性を測定した。No.2設備・装置名 称分子設計支援装置(デジタルNMR AVANCEⅢ500)型 式デジタルNMR AVANCEⅢ500使用責任者応用分子化学科  藤井孝宜購入年度平成23年度共同使用者応用分子化学科  柏田 歩応用分子化学科  市川隼人応用分子化学科  清水正一応用分子化学科  岡田昌樹応用分子化学科  津野 孝環境安全工学科  坂本恵一

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