─ 4 ─を都市的土地被覆とし,年代ごとにDEM上に表示した都市化の推移画像である。その変化抽出画像がFig. 9である。3.2 災害素因の分析自然的,社会的災害素因を抽出し,地形別・年代別に都市化された地域の地盤的特徴を把握する手順は以下のとおりである。なお,Fig. 4において(a)(c)と(b)の表示範囲が微妙に異なるのは迅速測図が取り扱う範囲に基因するものである。1)迅速測図からは旧河川をはじめ,液状化に関連すると考えられる土地利用項目(水田や湖沼等,以下湿地という)が「防災地理情報」としても公開されている7)~10)。これを読取りデジタル化した(Fig. 4(b))。液状化発生は表層地質(堆積物)の分布に基因するため,地形地質図12)(Fig. 4(a))とも照合し地質との関係を判読した。2)さらに,DEM画像では標高10mで丘陵地・台地と低地に区分した(Fig. 4(c))。1)の迅速測図から得られる湿地情報と2)のDEM画像から得られる標高を地形基盤としての自然的災害素因とした。 3)衛星画像は約20年間隔の多時期(1972年,1993年,2013年)のLandsat画像を輝度調整後,自動分類Fig. 7 (a) Test site observed on 20 Nov. 2013, (b), (c) are urban area in the 20km and 70km zone, and (d), (e) are wetland in the 20km and 70km zone.Fig. 9 Urban land cover by topography and age in the Tokyo metropolitan area.Fig. 6 (a) Test site observed on 28 Oct. 1993, (b), (c) are urban area in the 20km and 70km zone, and (d), (e) are wetland in the 20km and 70km zone.
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