日本大学生産工学部 研究報告A(理工系)第51巻第1号
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─ 33 ─研究成果⑴ 島田英里子,三井和男:GAEを用いた自己組織化の概念に基づくアルゴリズムの実装と構造形態創生への応用,日本建築学会構造系論文集,第82巻,第741号,2017年,pp.1835-1844⑵ 肥田不二夫,中川一人,孫澤:UD視点による呼吸器プロダクトの可能性について−3,平成29年度日本デザイン学会大会,2017年6月30日⑶ 佐藤ちはな,三井和男:パラメトリック・モデリングによる,触れることを促す漆器の高台デザイン,平成29年度日本デザイン学会大会,2017年10月13日平成29年度利用状況 このシステムは,1)3次元プリンター,2)レーザーカッター,3)感触を伴った操作で自由な3次元曲面をデザインできる入力装置,4)現実空間にある物体の立体形状をデジタル化する3次元スキャナーを有機的に連結して構成されている。アナログモデルをデジタル化して応力解析や熱解析などのシミュレーションに利用できるデータ形式に変換することや,修正の加わった形状を3次元プリンターによって出力し,実際にあらゆる角度から目視し手に触れて感触を確かめる等にこのシステムを利用している。また,アルゴリズムにより生成された形状を実際に3次元プリンターより出力することも行った。また,Rhinoceros等で作成した設計図をレーザーカッターより出力し,プロトタイピングに利用する等いわゆるリバースエンジニアリングを中心としたデザインとモノづくりに関する研究において複数の分野で活用している。しかしながら,このような機器の進化は急速であり,特に3次元プリンターの進歩は著しく,本システムの利用は徐々に減少しつつある。一方,レーザーカッターの利用は増加しているものの故障率が高くなっていて,研究利用が難しい状況にある。そのような状況下において,RhinocerosとGrasshopperによるプログラミング技術で構造形態の最適化を行い,ラピッドプロトタイピングによって作成した模型実験を行うなど一連の研究結果について論文としてまとめて投稿することができた。No.4設備・装置名 称リバースエンジニアリングシステム型 式3次元造形装置 Z450システム3次元測定装置 VIVIDシステム 3次元入力装置 Free Form小型レーザー彫刻機 360XT-60システム使用責任者創生デザイン学科 三井和男購入年度平成22年度共同使用者創生デザイン学科 中川一人
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