日本大学生産工学部 研究報告A(理工系)第51巻第1号
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─ 30 ─研究成果⑴ 師橋憲貴,日野優輝,小川敦久:ビニロン繊維が添加された低品質再生骨材コンクリートを用いた梁部材の付着割裂強度,コンクリート工学年次論文集,Vol.39,No.2,2017,pp.475-480⑵ 佐藤 凱,石井桂吾,小松 博:組立補剛された山形鋼トラス部材の座屈耐力に関する研究―その3補強材取付角度による影響―,日本建築学会大会学術講演梗概集(中国),2017.8,pp.1061-1062⑶ 吉岡泰邦,阿部 忠,師橋憲貴,塩田啓介:展張格子鋼板筋を用いたRCボックスカルバートの増厚補強効果に関する実大載荷実験による検証,コンクリート工学年次論文集,Vol.39,No.2,2017,pp.1183-1188平成29年度利用状況 ビニロン繊維が添加された低品質再生骨材コンクリートを用いた梁部材の付着割裂強度について検討を行った。低品質再生骨材コンクリートは低品質再生骨材と普通骨材を混合して利用した。ビニロン繊維は直径100μm,標準長12mmの形状で,混入率は0.2%とした。結果として,主筋長期許容応力度時の最大曲げひび割れ幅の大きさは,過大な値は認められず低品質再生骨材コンクリートを用いた問題は見出せなかった。付着割裂強度は,低品質再生骨材コンクリートのシリーズおよびビニロン繊維の添加の有無の差異は認められなかった。 また,山形鋼組立材による鉄骨トラス梁の耐震補強として,平鋼を取付金物により山形鋼フィレット部に圧着する簡便で施工性の高い組立補剛について検討を行った。既往の実験では平鋼を取付角度45°で取付金物により圧着した試験体で検証を行ったが,山形鋼組立材の弱軸に対して平鋼が45°の設置となっているため,本研究では,より補強効果が得られると想定される強軸に対して平鋼を取付角度30°とした2丁の山形鋼による実験を行った。取付角度30°とした場合は45°とした場合に比べ端部の局部座屈によって決定するため十分な補強効果を有しているものと考える。No.1設備・装置名 称構造物試験機自動計測制御システム型 式REH-2000KN用 Ⅰ形計測制御装置REH-5000KN用 Ⅰ形計測制御システム(REH-5000KN用 ロードセルSFL-5000KNS)(REH-5000KN用 圧盤及びセル取付具)(REH-5000KN用 負荷用油圧装置及びサーボ弁)(ラムストローク検出装置)(データ処理装置)使用責任者建築工学科  師橋憲貴購入年度平成19年度共同使用者土木工学科  阿部 忠建築工学科  小松 博土木工学科  澤野利章建築工学科  藤本利昭

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