生産工学研究所所管研究装置・設備等一覧


Last Update May.26.2011
パルスYAGレーザシステム
〔平成13年度購入〕
・パルスYAGレーザ
  JK701H
・レーザ光学装置
・レーザ用空冷式チラー装置
・設置目的
 アルミニウム合金およびマグネシウム合金のパルスYAGレーザ溶接現象を解明し、継手の機械的性質および組織などの解析を基にして軽金属材料のレーザ溶接技術の確立を目的とする。
・特 色
 スイッチングモード電源により,レーザを全出力領域にわたって安定に出力することができることから,加工の再現性が高い。さらに,パルス波形を制御することにより,レーザ出力を滑らかに変化させ,アルミニウム合金やマグネシウム合金のような高反射材料表面でのビーム吸収性を向上させることが可能であるなどの特徴を有している。
・用 途
 各種金属材料の溶接,表面改質,微細除去加工

・使用責任者
機械工学科
教 授・朝比奈 敏勝
コンクリート腐食・劣化超音波探傷試験装置
〔平成13年度購入〕
・HIGH VOLTAGE 
 PULSER−RECEIVER
  MODEL 5058PR
・小型ハイパワー送信機
  MODEL 5077PR
・オシロスコープ
  MODEL LT342/L
・超音波探触子
  V1011−RB,M2008−RB

・設置目的
 コンクリート下水管の腐食(硫黄酸化細菌の作用による)現象のメカニズムを究明し,CO2(下水の有機物分解から発生)による中性化との相乗作用による腐食・劣化度合を非破壊検査方法により解析し,その対策を図る。
・特 色
 木材やコンクリート,岩石など,これまで超音波探傷試験では困難とされている物質は,波数範囲20kHz〜180kHz程度の低周波数で測定可能である。
本装置は、これらの測定が可能なトランデューサーにより透過試験を行うことができ,また高分解能特性で画像解析機能を有している。
用 途
 本装置によって,上述の従来の試験方法とは異なり,非破壊で内部及び内部進行型の劣化が測定可能となり,より精度の高い測定及び予測ができる。また,実際の現場において,これまで不可能であった下水道管の腐食劣化測定が直接行える利点を有する。

・使用責任者
土木工学科
教 授・大木 宜章

構造物載荷システム
〔平成13年度購入〕
・本体
  UH−1000KNI
・計測制御装置
・Iビーム式曲げ試験装置
・XY記録計
・設置目的
 鋼材・鉄筋ならびにコンクリート等の材料強度試験,さらにはりの曲げ実験による部材の力学的性状の把握を目的とする。
・特 色
 自動制御計測装置を装備し,ひずみ制御・試験力制御・ラムストローク制御が行え  実験の目的に応じた様々な荷重制御ができる。またオペレーションユニット(計測制御装置)によりワンタッチで試験機の動作や試験条件の確認が行える。Iビーム式曲げ試験治具500kN(スパン3mレール付)を組込むことにより,鉄筋コンクリートはりをはじめとする構造部材実験が行える。
・用 途
 部材実験で使用する試験体に用いる構造材料の機械的性質を把握することは建築構造学上重要であるが本システムは金属やコンクリートなど構造材料の材料試験を行うことができる。また,Iビーム式曲げ試験治具500kN(スパン3mレール付)を組込むことにより鉄骨や鉄筋コンクリートはりの曲げ実験が行える等利便性があり,様々な用途がある。

・使用責任者
建築工学科
教 授・櫻田 智之
ニューハイブリッド空力振動実験システム一式
〔平成14年度購入〕
特別仕様 ・設置目的
 コンピュータの解析と風洞実験を融合した新しいシミュレーション手法によって、複雑な空力振動現象を解明する。
・特色
 不安定振動状態を含む空力振動時のボデイーの表面風圧が測定できる。
・用途
 ブラッフボデイ−の空力振動現象を風洞気流内で再現する。

・使用責任者
建築工学科
教 授・神田 
電子線マイクロアナライザー
〔平成15年度購入〕
・電子マイクロアナライザー
  EPMA-1610
・冷却水循環装置
  HYW2012-C
・設置目的
 機能性ナノマテリアルの開発・研究
・特色
 本装置は、高輝度カソードを採用することによりサブミクロンの微小領域分析を可能とし、構成元素の定量分析はもちろんのこと、複雑な組織を解析するのに適した、多種多様なマッピング機能を有している。さらに、電子線マイクロアナライザーのもう1つの特徴である状態分析では、スペクトル波形を数値化する解析指数の算出や解析線の作図、波形分離や波形合成などの機能が装備され、構成元素の結合状態の分析に関しても充実している。
・用途
 各種機能性材料のサブミクロン領域での像観察、元素分析ならびに状態分析。

・使用責任者
電気電子工学科
准教授・新妻 清純
抗体タンパクの利用によるプロテオーム解析システム
[平成16年度購入]
・走査形プローブ顕微鏡
  JSPM−5200
・蛋白精製クロマトグラフィー
 システム
  AKTAFPIC
・マルチモードマイクロプレート
 リーダー
  Spectra MaxM2
・リアルタイムPCR定量装置
  ライトサイクラ-350S
      
・設置目的
 環境分析・生体分析を目的とした免疫反応チップシステムの研究
・特色
 本装置は,抗原抗体反応による検出や測定を行うためのチップシステムを作製するための装置一式である。
AKTA:多くの生理活性を示すタンパクや遺伝子の微量精製が可能である。
 JSPM-5200:各原子固有状態を示す原子間力を測定する電子顕微鏡のため高感度な顕微鏡像が得られる。
 リアルタイムPCR定量装置:polymerase chain reactionによる遺伝子増幅とインターカレーターによる定量が同時に行える。
SpectraMaxM2:
 作製した抗体チップを高感度かつ迅速に検定ができる。
・用途
 遺伝子やタンパク質の反応性を利用したチップ化基礎技術の研究に利用する。AKTAによるタンパクの精製JSOM-5200によるチップ化タンパクの固定化状況の観察が可能となる。さらに,リアルタイムPCR定量装置,SpectraMaxM2により迅速な遺伝子やタンパク質の解析定量が可能である。

・使用責任者
環境安全工学科
教 授・神野 英毅
生体情報計測システム
OMM−3000特型
[平成17年度購入]
・近赤外光イメージング装置
   OMM−3000
・生体アンプ
   Polymate AP1132
・アイマークレコーダ
   EMR-AT VOXER
・設置目的
@近赤外分光法による人間の脳活動の非侵襲的計測(近赤外光イメージング装置
OMM-3000
A被験者の心拍,筋電等の計測
生体アンプ Polymate AP1132
B被験者の目の動きの計測
アイマークレコーダEMR-AT VOXER
・特色
 脳の活動状態を測定する装置としては,fMRIやPETがあるがいずれも被験者に大きな負担を強いる必要がある。操作を行っている状態での活動状態を計測する装置としては,近赤外分光法によるものが最も適しており,最近,多くの領域での適用が報告されつつある。
 本装置は,最も自然な環境下で様々な状況における人間の脳活動を計測し,可視化できることを最大の特徴としている。
・用途
@列車運転士の脳活動の計測
A自動車を運転中のドライバーの脳機能計測
B外国語習得過程における脳機能活動の変化の計測

・使用責任者
機械工学科
教 授・綱島 均
結晶構造解析装置
[平成18年度購入]
・全自動X線回析装置
  D8 ADVANCE
・特殊雰囲気対応上皿式差動型
示差熱天秤システム
  TG-2000SA
・エネルギー分散型蛍光X線
分析装置
  Epsilon5
・設置目的
 環境調和型材料の評価または環境調和システム構築のために,合成された試料の結晶構造ならびに化学組成の評価を総合的に行う。
・特色
 本装置は,機能性無機材料やこれまでに合成されたことのない有機・無機ハイブリット材料のキャラクタリゼーションを行うことができる。一般的な結晶相の同定はもちろんのこと,微量な試料の結晶構造の情報を非破壊で精度良く得るために,試料ステージ,分光器,検出器を組み合わせることができる。このようにして得た結果を定性的かつ定量的に評価できる。また,高感度な試料中の含有元素の測定や雰囲気ガス,湿度を変化させた際の試料の挙動についても評価が可能である。
・用途
 材料の結晶構造ならびに化学組成の評価材料の劣化現象ならびに耐久性の評価結晶構造の異方性を利用した化学物質の化学組成評価方法の検討,セメントの水和機構の把握

・使用責任者
応用分子化学科
准教授・田中 智
構造物試験機自動計測
制御システム
[平成19年度購入]
・REH-2000kN用I形計測制御装置
・REN-5000kN用I形計測制御装置
・設置目的
 建築構造物および土木構造物の構造実験を行うため。
・特色
 自動制御装置とデータ処理装置を同時装備しており,I形計測制御装置とパソコン用ソフトで対応が行える。計測制御装置はデジタルとアナログが同一視覚内にある点に特徴がある。計測制御装置での試験項目は,定速制御試験,定速制御から一定保持への切換試験,サイクル制御試験,金属引張試験,ストローク速度3段切換試験が自動制御可能である。データ処理装置は条件設定,試験設定,データ採取,レポート作成が可能である。
・用途
 このシステムは,油圧源から2000kN用I形計測制御装置と5000kN用I形計測制御装置を用いて構造物試験機を自動で制御する装置である。2000kN用I形計測制御装置では鉄筋コンクリート部材の基本的性質として材料強度試験を行う。また5000kN用I形計測制御装置では鉄筋コンクリート部材の構造実験を行う。構造実験は曲げ,せん断,付着,疲労等の諸耐力や変形性状を測定し,構造部材としての力学的性状を検討する

・使用責任者:
建築工学科
教 授・櫻田 智之
環境制御型構造物部材試験評価システム
[平成20年度購入]
・材料強度試験機(サーボバルサ)
  EHF-UV200kN-40L形
・恒温槽内曲げ試験装置
・セメント硬化体用水銀圧入式
  ポロシメータ
  1140/440特別仕様型
・設置目的
 超高強度高耐久性コンクリート構造物の環境を考慮したアセットマネージメント型維持管理手法に関する研究
・特色
 本設置は広範囲(−20℃〜+80℃)の環境制御化において圧縮・引張および曲げの繰返し載荷が行える。載荷容量は静的:±300kN、動的:±200kN、フルデジタル制御で制御パラメータのオートチューニング機能、波形ひずみ補正機能を装備しており、負荷波形を忠実に再現することができる。コンクリートの細孔変化を測定するポロシメータは、低圧・高圧装置を装着したもので30×104mm〜1.8mm範囲細孔を測定できるもので測定開始までの脱気時間が10分以内とセメント硬化体の品質を変化させることなく測定が可能なものである。
・用途
 環境制御下で繰返し載荷したコンクリートの体ひび割れ発生の根源的原因である細骨材とセメントペースト界面の応力集中によるセメント硬化体組織の間隙率(ポロシチー)変化を正確に測定し、曲げひび割れ発生までの期間を予測し、耐久性照査の一つの方法論を検討する。

・使用責任者:
環境安全工学科
教 授・越川 茂雄
環境化学分析システム
【平成21年度購入】
・粒子径分布測定装置
  LA-950V2
・乾式測定ユニット
  LY-9505
・液体クロマトグラフ質量分析計
  LC/MSn
・設置目的
 バイオディーゼルの製造と実用化を目的とし排煙ガスに含まれる微量環境汚染物質の分析を行う。
・特 色
 バイオディールの製造と実用化研究において製造過程における効率化と製造されたバイディーゼルが環境に負荷がかからないことが重要であり、本システムはそれらを解決研究することが可能である。
(1)粒子径分布測定装置 LA-950V2は、0.01-3000μmの広範囲な測定範囲であり、測定時間が1分と短く、光学調製が自動調節であるため測定者に依存しないでデータを得ることができる。また、乾式測定ユニットを用いることで粉末のサンプルも測定が可能である。
(2)液体クロマトグラフ質量分析計 LC/MSnは、S/Nが高く、イオン導入部のメンテナンス性が真空解除不要など操作性が簡便である。
・用 途
@BDF製造プロセスのスリム化を目的としたBDF製造過程におけるエマルジョンやマイクロバブルの粒径を測定。
ABDF燃焼実験における排煙ガスの粒子・流動分布測定
BBDF燃焼実験における排煙ガス中に含まれる微量環境汚染物質(微量内分泌ホルモン撹乱物質・発ガン物質等)の分析

・使用責任者:
環境安全工学科
教 授・神野 英毅
リバースエンジニアリングシステム
【平成22年度購入】
・3次元造形機
 Z450システム
・3次元測定装置
  VIVIDシステム 
・3次元入力装置
  Free Formシステム
・小型卓上レーザー彫刻機
  38EXT-60システム
・設置目的
 デジタル情報を利用した新しいデザインの方法を研究する。
・特 色
  3次元造形機Z450システム、3次元測定装置VIVIDシステム、3次元入力装置Free Formシステム、小型卓上レーザー彫刻機38EXT-60システムを連用してシステムを構成することでリバースエンジニアリングを実現できるシステムを構成している。多目的の用途に応用できる。
・用 途
 構造システムの最適化、都市空間のソリッドモデリング、仕上がりイメージの付与、矯正歯科治療システムへの応用など。

・使用責任者:
創生デザイン学科
教 授・三井 和男