設備名称 |
設 備 構 成 ・ 定 格 |
設 備 の 用 途 ・ 特 色 等 |
イオンクロマトグラフ |
(1)イオンクロマトグラフ DX-320
(2)溶離液ジェネレータ EG-40
(3)EG-40用カートリッジ EGC-KOH
(4)アニオントラップカラム ATC-HC
(5)分離カラム IonPac AS17
(6)カードカラム IonPac AG17
(7)オートサプレッサ ASRS-ULTRA
(8)オートサンプラ AS-50S
(9)AS-50用 1.5mLバイアルトレイ
(10)ワークステーション PeakNet-WS-PL1 |
(1)設置目的
水に溶存する各種陰イオンを定性的かつ定量的に分析する。
(2)特色
本装置はサプレッサー式電気伝導度検出法により,各種無機陰イオン(F-, Cl-,
NO2-, Br-, NO3-, PO43-, SO42-)をはじめ,酢酸イオン,フッ化物イオンの定量が可能である。
(3)用途
河川水,地下水,水道水の評価,ならびにこれらの処理水の評価。モデル海水の塩分濃度決定などに用いる。
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超臨界水状態重量変化測定装置 |
(1)超臨界維持状態装置
(2)重量変化測定装置 |
(1)設置目的
超臨界状態を含む広範な温度・圧力領域での物質の重量変化を測定するため
(2)特色
本装置は試料皿を電磁石で懸吊する独特な方法を用いることにより,従来のTG/DTAでは実現不可能な500℃,500気圧という高温高圧雰囲気での試料重量変化の測定が可能である。かつ高圧部は特殊金属を使用して作成されているので,超臨界水などの酸化性を有する過酷条件下での使用ができる。また,2重の懸吊装置を有しているので,高圧における浮力補正も簡単に行うことができる。
(3)用途
重量変化を伴う測定であれば何でも適用ができる。酸化還元反応,高分子分解反応を伴う超臨界水などの酸化雰囲気化の反応速度解析,高温高圧下での吸着機構の解析,高分子材料などへの高圧気体溶解度測定などに使用することができる。また,浮力補正機能を活用すれば,酸化性,腐食性を有する高温高圧気体の密度測定も可能である。
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熱分析システム |
(1)超高圧示差走査熱量計
DSC3200S-ND15
(2)ハイスループット示差走査熱量計
DSC3100S-NR15 |
1)設置目的
相転移および反応に伴うに熱量測定
(2)特色
装置は30MPaまで測定可能な超高圧示差走査熱量計と-150℃まで測定可能なハイスループット高感度示差走査熱量計から構成されている。前者は,高圧試料容器シールチャンバーが付属しており,高圧下での試料調製が可能である。一方,後者は最大126サンプルの連続・自動測定が可能であり,多数の試料を同時に測定することができる。
(3)用途
高温高圧下の相転移,分解反応など用途は様々なものが考えられる。特に超高圧示差走査熱量計は高圧下の試料調製が可能であるため,ハイドレート分解反応,超臨界水による酸化反応,無機化合物の合成反応などの解析に使用することができる。一方,ハイスループット高感度示差走査熱量計は常圧下の測定に限定されるが,液体窒素温度からの測定が可能であるため,金属材料の評価,膜材料中の不凍水量の定量など用途は広い。
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高流量超純水製造システム |
(1)純水製造装置
(2)超純水製造装置
(3)高流量用昇圧装置
(4)純水供給装置 |
(1)設置目的
種々の温度圧力条件の水を利用する新技術の開発に必須の試薬が純水であり,基礎研究グループならびに実用化研究グループが使用する
(2)特色
水道水(供給水)から無機イオン,有機物,粒子を極限まで取り除き,比抵抗値18
MΩcm以上の水を,常に470L備蓄することができる。
(3)用途
超臨界水による反応,亜臨界水クロマトグラフによる分離分析,海水の淡水化,高圧水における水素結合の分光工学的解析など。
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結晶構造解析システム |
(1)結晶構造解析システム
Material Station 6219-4DK |
(1)設置目的
これまでに合成例のない新規化合物の同定や有機・無機ハイブリッド化合物の結晶構造の解析することを目的とする。
(2)特色
有機化合物や無機化合物を問わず,それらのモデリングや構造最適化が可能である。とくに,無機化合物と有機化合物の複合体(結晶場)のモデリングやその複合体内での有機分子の構造最適化,化合物間相互作用力の見積もりができる。また,モデリングされた結晶についてXRDパターン計算やXRDパターンから構造解析を行うことも可能である。実験により合成された化合物の構造に対して,多方面からのアプローチが可能である。
(3)用途
現在,常温・常圧から高温・高圧条件の水を用いて得られた有機-無機複合材料の構造解析に用いられている。合成条件を変化させて得られた化合物中の有機分子の配向状態や配向機構について検討することで,有機溶媒を用いない機能材料の合成プロセス,機能発現のための最適な分子配向制御法などへの応用の可能性について検討している。
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超臨界水反応観察システム |
(1)超臨界水送液部
@インテリジェントHPLCポンプ
PU-2080
Aインテリジェント分取ポンプ
PU-2086
(2)超臨界水反応観察部
@観察用器用加熱炉
A観察容器
B低温恒温槽 CH-201
CCCD観察システム
(3)背圧調整部
@圧力調整弁
SCF-Bpg/M |
(1)設置目的
高温高圧水を用いた水性二相抽出法の開発
(2)特色
高温高圧条件における各種溶質の水または電解質および高分子水溶液の中での溶存状態を分光学的に観察することができる。また,溶液の一部を分取し,分析に供することが可能である。
(3)用途
高温高圧水あるいは超臨界水の溶質環境構造の物理化学的研究と,その成果に基づく分離系構築をおこなっていく。
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超臨界水合成およびラマン解析システム |
(1)超臨界水送液部
PU-2080,PU-2086
(2)超臨界水合成部
Ch-201,SCF-Bpg・M
(3)超臨界水ラマン測定部
NRS-100 |
(1)設置目的
超臨界水中でのクラスター解析
(2)特色
本装置は,超臨界水送液部,超臨界水合成部,超臨界水ラマン測定部より構成されており,超臨界水中での物質の状態,超臨界水を用いて合成される試料の試料に対して,ラマン分光による解析を行うことができる。また,超臨界水送液部,超臨界水合成部は自由に組換えが可能であり,単独での使用もできるので,材料の評価,ハイドレートの水の状態なども観察することができる。
(3)用途
超臨界水中の溶媒和構造,超臨界水中での反応速度解析などに応用できる。また,超臨界水送液部,超臨界水合成部を取り合えることによりハイドレートの生成過程,複合ハイドレートの同定にもち一ことができる。ラマン分光装置を単独で用いた場合,通常の有機か化学的使用法の他,膜表面状態の観察,不凍水の定量,用いることができる。
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超臨界水クロマトグラフシステム |
(1)超臨界水送液部
@インテリジェントHPLCポンプ
PU-2080
Aインテリジェント分取ポンプ
PU-2086
(2)超臨界水反応部
@循環方式空気恒温槽
A低温恒温槽 CH-2010
Bマルチチャンネル検出器
MD-2010
Cデータ処理装置
(3)背圧調整部
@全自動圧力調整弁
SCF-Bpg |
(1)設置目的
水を移動相とするグロマトグラフィーの開発
(2)特色
通常の高速液グロマトグラフィーは有機溶媒を使用するが,水を移動相とすることより環境に調和した分析装置となる。しかし,多くの有機化合物は常温の水には溶解せず,移動相としての機能を果たさないが,高温高圧水ではおよび超臨界水では有機化合物の溶解性が向上し,分離・分析が可能となる。検出器にフォトダイオードアレイを有する。
(3)用途
有機溶剤を使用しない,環境調和型の高速液クロマトグラフィーを用いた,タンパク質,アミノ酸等の分離および定量分析が可能な装置の開発を行う。
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ガスクロマトグラフ分析装置 |
(1)ガスクロマトグラフ
GC-2010(FID)
(2)ガスクロマトグラフ
GC-2010(TCD)
(3)データ処理装置
Gcsolution |
(1)設置目的
液体ならびに気体状態の既知物質の定性的かつ定量的に分析する。
(2)特色
キャピラリーカラムで分離した溶液,混合ガスは,水を含む有機化合物混合系の定性・定量にTCD検出器を備えたガスクロマトグラフで分析し,水を含まない系ではFID検出器を用いる。種々の混合物を分離し,高精度で定量分析が可能である。
(3)用途
本プロジェクトの複数のテーマで使用する。(1)海水の淡水化では,有機成分が混入した海水の脱塩実験で,有機成分の定量分析行う。(2)高圧水による反応では,反応生成物の定性および定量に用いる。(3)高圧水と有機化合物混合系の相平衡関係測定では,各相の組成を決定するのに用いる。
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ガスクロマトグラフ質量分析装置 |
(1)ガスクロマトグラフ質量分析計
GCMS-QP2010
(2)データ処理装置 |
(1)設置目的
未知の液体ならびに気体状態の物質の構造決定,同定を行う。
(2)特色
化学反応で生成する化合物の評価は,反応生成物の同定と生成量を確認する定量分析によって行われる。本装置はあらかじめキャピラリーカラムで分離した成分を,電子イオン化法または化学イオン化法によって分子の情報から化合物の構造決定が可能になる。
(3)用途
超臨界水を反応場として分解ならびに合成する基礎研究および実用化研究の各テーマにおいて,反応生成物の同定ならびに定量分析に用いる。
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PCクラスターシステム |
(1)EX Computational Node EX-CN-NU
(2)PowerEdge 2650 6552339
(3)PowerEdge 2650 6554048
(4)PowerVault112T 6558664
(5)16ポートスイッチボックス 4C768
(6)2X16スイッチボックス用マウス/KB/モニターケーブル 4C776
(7)日本語版キーボード付き1U LCDモニタ 7511W
(8)Rack用100V@15A PDU SP3T785 |
(1)設置目的
二酸化炭素ガス群の溶解など超大規模シミュレーションを行う。
(2)特色
本装置は,120台のクライアントマシン(1台あたり2CPUs,512MBメモリ)および3台のサーバマシンを中核に構成されている。クライアントは保守性や信頼性向上のためディスクレスとなっており,電源を投入すると同時にサーバマシンよりOS(Linux)を自動的ロードし,起動する。またサーバマシンは,全てのマシンのユーザ,ディレクトリ管理などを担う。なお,これらのマシンは全て,高速ネットワーク(ギガビットイーサネット)にて接続されている。
(3)用途
LinuxベースのPCクラスターシステムであり,用途としては汎用であるが,特に計算粒度が高く,メモリの消費も多くなる並列計算やマルチエージェントのように創発現象を起こす計算に向いている。開発言語としては,Java,gccなどがインストールされており,また,rshによる通信も可能にしてあるため,並列ライブラリを用いることで容易に並列計算が行える。
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ギガビットネットワークシステム |
(1)1000BaseLX GBIC WS-G5486
(2)Catalyst 6000 8-port GE, Enhanced QoS
WS-X6408A-GBIC
(3)Catalyst6509 Chassis 9 slot, 15RU, No Power WS-C6509
(4)4000Watt AC Power Supply for US (cable attached) WS-CAC-4000W-US
(5)Redundant 4000W AC Power Supply for US WS-CAC-4000W-US/2
(6)Car6k 9slot FAN2
WS-C6K-9SLOT-FAN2
(7)Supervisor Engine 720 WS-SUP720
(8) Supervisor Engine 720 Spear
WS-SUP720=
(9)48port 10/100/1000対応 Gigabit Module WS-X6748-GE-TX
(10)1000BaseLX/LN LC Connector
GLC-LH-SM
(11)24 10/100 ports w/ 2 10/100/1000BASE-T ports, En
WS-C2950T-24
(12)10-10/100/1000BaseT ports and 2 GBIC ports WS-C3550-12T
(13)1000BASE-T GBIC WS-G5483 |
(1)設置目的
高速なコンピュータネットワークを構築する。
(2)特色
PCクラスターシステムを含む全館のコンピュータをスター型に接続し,全館のクラスター化も可能にするギガビットイーサネット装置である。本装置への接続は,従来使用されているカテゴリー5のケーブルですむため,容易にコンピュータを接続できる。また,外部からの不正なアクセス等を制限する機能(アクセス制御)も備えている。
(3)用途
ネットワーク装置であるため,使用しているコンピュータを館内のローカルネットワーク(館内共通ユーザ管理およびファイルシステムに接続)およびインターネットに接続し,電子メールやブラウジングを行いたい場合に使用する。
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ディジタル油圧サーボ試験システム |
(1)ディジタル油圧サーボ試験システム
8802A3B1
(2)油圧ポンプ
3411-A2D6
(3)ガス冷却方式恒温槽
3119-408 |
(1)設置目的
材料あるいは構造の静的,動的力学特性を調べる
(2)特色
低温域から高温域(-70℃〜600℃)にわたって材料の静特性および疲労特性を調べることができシステムである。本試験機には,高周波数での疲労試験中の測定荷重に加わる慣性力を極力抑える動的補正機構を組み込んだロードセルを使用しているので,正確な荷重データの取得が可能である。また,試験中のシステムの応答性を連続的に最適化し,試験片のコンプライアンスが変化したときでも試験に必要な振幅を維持する機構を有している。
(3)用途
超臨界水反応容器・構造用の単体材料,溶接された材料,耐食性を高めるためにコーティング等を施した材料,超臨界水で処理再生された材料,ハイドレート搬送用パイプ材料の力学特性あるいは継手等の構造要素の構造強度を調べるのに使用する。
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3連式水浸ホイールトラッキング試験機 |
(1)3連式水浸ホイールトラッキング試験機 AI-1100-3
・ 本体
走行速度 20-200mm/min
トラバース速度 20-200mm/min
走行方向距離 230mm
トラバース方向距離 270mm
最大サンプリング数 3
最大荷重 700N
・ 恒温室
温度制御 常温〜65℃
温度測定数 5
・ 変位測定部
変位精度 0.01mm
・ 制御盤部
自動データ取込み
報告書作成
舗装試験法便覧他全9種類 |
(1)設置目的
舗装用混合物の流動・剥離抵抗性能を把握する。
(2)特色
本装置は,舗装用混合物の標準トラッキング試験と水浸ホイールトラッキング試験の両方の試験を実施することが可能である。システム構成は試験機本体,恒温室部,変位測定部,制御盤部から成り,試験機本体の性能,操作性,データの処理能力など他社と比べ非常に高い。特に,試験結果に大きく影響するのは供試体温度であるが,この温度管理において信頼性の高いシステム構成となっている。
(3)用途
物理的・工学的性状の異なるアスファルト混合物について,走行安全性能の評価項目である流動抵抗性と材料耐久性の評価項目の剥離抵抗性を調べる。流動抵抗性は標準トラッキング試験(動的安定度,永久変形量),剥離抵抗性は水浸トラッキング試験(剥離度)の実施により把握する。
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卓上型ディジタル油圧サーボ試験システム |
(1) 卓上型ディジタル油圧サーボ試験システム 8872A5EH
測定レンジ 1
データ取込み間隔 5KHz
ロードセル 加速度補正機能付25KN
荷重精度 ±0.005%
荷重波形 ランプ,正弦,三角,矩形,台形,H-sin,H-三角
リミット検出 1KHz
ゲイン調整 PIDの自動調整
ストローク 50mm
(2) 油圧ポンプ 3420-A1B1
水冷式 12.5g/min
(3) ガス冷却方式恒温槽
LN2冷却方式 ?70℃〜+350℃ |
(1)設置目的
複合材料や金属材料の強度および疲労抵抗性を把握する。
(2)特色
本装置は試験機本体,恒温槽,制御部,油圧ポンプから構成されており,各種材料試験片の曲げ・圧縮・引張りに対する静的強度あるいは疲労抵抗性を精度良く評価することが可能なシステム構成となっている。また,試験機本体の性能,操作性,データの処理能力など他社と比べ非常に高く,特に恒温槽が装備されており,温度管理を厳格に行わなければならい供試体および周辺温度を一定に保った状態での試験を容易に行うことが可能である。
(3)用途
コンクリートや舗装用混合物などの複合材料あるいは金属材料について,一定温度条件下における試験片の曲げ・圧縮・引張りに対する静的・動的特性あるいは疲労抵抗性を解析・評価する。また,両振り曲げ疲労抵抗試験の実施により,舗装用混合物の曲げ疲労特性を評価する。
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赤外線レーザシステム |
(1)赤外線レーザシステム
MID-IR-2 |
(1)設置目的
超臨界水酸化反応を応用した,廃棄物の燃焼器設計の開発のための基礎研究
(2)特色
高圧容器に燃料,酸化剤,水を封入し,局所的に加熱し,水−酸化剤−燃料系を点火するのに用いる。無水合成石英を透過する波長4.6μmのレーザー光を用いる。
(3)用途
超臨界水中での燃焼機構を明らかにする。
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超高速画像解析システム |
(1)MEMERECAM fx RX-3タイプU(10,000コマ仕様)カラー
(2)ビュ−ボックス |
(1)設置目的
水−酸化剤−燃料系の点火現象および反応の電波状況を高時間分解能で撮影する。
(2)特色
デジタル画像をコンピュータに転送し,画像解析を行う。燃焼機内の流れ測定にはPIV記録装置として使用すれば,粒子運動の解析が可能となる。
(3)用途
点火・反応伝播挙動の観察,反応伝播速度の測定に使用する。
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ハイドレート試験装置 |
(1)ハイドレート試験装置 |
(1)設置目的
ハイドレートの搬送に関わる諸問題の研究
(2)特色
装置雰囲気温度を−5℃まで下げることが可能で,炭酸ガスハイドレートあるいはメタンガスハイドレートを容易に生成できるようにした装置である。生成したハイドレートを最高流速1m/sの速さで,最高30s間流すことができる。また,ハイドレートの生成過程の観測が可能な機能も有している。
(3)用途
所定の条件で炭酸ガスハイドレートあるいはメタンガスハイドレートを生成し,生成されたハイドレートを所定の流送条件で流送し,そのときの流送抵抗を計測したり,あるいはハイドレートが搬送用パイプの内壁に与えるダメージ(管壁の耐摩耗性)を調べるのに使用する。
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スラリー供給装置 |
(1)スラリー供給装置 |
(1)設置目的
バイオマス,氷を含むスラリーの連続供給
(2)特色
従来連続送液が不可能であった,固体+水のスラリーを供給可能である。また,吐出圧力が50MPaあるので高圧気体や超臨界流体中にスラリーを安定した流量で放出することができる。さらに,供給量がデジタル表示され,かつスラリー試料が沈殿を生じたときの警報器がついているので安定した供給量を得ることができる。
(3)用途
水+ハイドレートスラリーの連続供給や木材,野菜類などのセルロース系の水に不要な成分を連続供給できるので,超臨界装置と組み合わせることによって熱分解反応など解析を行うことができる。
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フィラメントワインディング装置 |
(1)フィラメントワインディングマシン
FWM-2000LS
(2)レジンバス装置
RB-1
(3)クリールスタンド
TC-1SM
(4)硬化炉
BRH-1000
(5)引き抜き装置
HK-2000 |
(1)設置目的
FRP製圧力容器あるいはパイプを試作する
(2)特色
種々のFRP成形法のなかで最高強度を発現する方法とされているフィラメントワインディング(FW)法による成形装置である。張力を制御しながら,コンピュタにより繊維の巻き角度を理論上のラインに正確にトレースする。FW法で使用する一般的な熱硬化型樹脂(エポキシ等)以外に,熱可塑型樹脂(ポリイミド,)での成形が可能な加熱機構も有している。耐熱ポリイミドに対応できるよう硬化炉は400℃まで上げられる。一般的なパイプ以外に,テーパー管,段付き管,球体,タンクなど多様な形状に対応可能である。
(3)用途
耐熱,耐食性材料,機能性材料をライナー材として,外側をFWで補強した形式の超臨界水反応装置の試作,あるいは耐食,耐摩耗性材料をライナー材として,外側をFWで補強した形式のハイドレート搬送用の軽量パイプの試作に使用する。
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ハイドレート生成分解測定装置 |
(1)ハイドレート生成分解測定装置 |
(1)設置目的
水+有機化合物系のハイドレート相を含む相平衡関係の測定
(2)特色
注入ガス量,分解ガス量の定量が可能であり,ハイドレート生成に必要な常温〜-30℃の温度を精密に制御することができる。また気相および液相の混合に独自の攪拌システムを採用し,かつ高トルクの電動機を使用しているので,気液混相のみならず液固,気液固共存状態でも均一な混合状態が得られる。また,セル内の圧力を同時に観測できるためにハイドレート生成状態を正確に把握することができる。
(3)用途
二酸化炭素のほかメタン,エタン,プロパンなどハイドレートが生成する多くの系の相平衡を調べることができる。また,分解時の有効ガス回収量やテトラヒドロフラン,ジオキサンなどの促進剤,尿素,塩化ナトリウムなどの阻害剤を添加したときの相図の変化を調べることができる。
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超臨界水試験装置 |
(1)超臨界水試験装置 |
(1)設置目的
水+有機化合物系のハイドレート相を含む相平衡関係の測定
(2)特色
注入ガス量,分解ガス量の定量が可能であり,ハイドレート生成に必要な常温〜-30℃の温度を精密に制御することができる。また気相および液相の混合に独自の攪拌システムを採用し,かつ高トルクの電動機を使用しているので,気液混相のみならず液固,気液固共存状態でも均一な混合状態が得られる。また,セル内の圧力を同時に観測できるためにハイドレート生成状態を正確に把握することができる。
(3)用途
二酸化炭素のほかメタン,エタン,プロパンなどハイドレートが生成する多くの系の相平衡を調べることができる。また,分解時の有効ガス回収量やテトラヒドロフラン,ジオキサンなどの促進剤,尿素,塩化ナトリウムなどの阻害剤を添加したときの相図の変化を調べることができる。
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超臨界水試験装置 |
(1)超臨界水試験装置 |
(1)設置目的
超臨界水を用いた連続反応
(2)特色
ハステロイを用いた管型反応器により,最高使用温度500℃,最高使用圧力50MPaまでの連続反応ができる。また,超臨界水合流部は,原料となる溶剤を加熱することなく超臨界水の合流させ,温度補償を行うので熱分解の心配がない。また,接液部でステップ的に温度を設定することができるので,反応時間の正確な測定ができる。また,回収部に固液分離システムを有するために有機物の分解反応のみならず,無機物の合成反応などにも応用することができる。
(3)用途
超臨界水を用いた有機物の分解反応,合成反応,無機物の合成反応など用途は多い。特に接液部に至る経路では加温部がないので,高分子,糖類,重質油など比較的熱分解しやすい物質ににも適用することができる。さらに,固液分離システムを固液あるいは気液,液液分離器として用いれば高圧相平衡データの収得も可能な極めて用途の広い装置である。
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超臨界晶析装置 |
(1)超臨界晶析装置 |
(1)設置目的
超臨界二酸化炭素を用いた晶析操作の最適化
(2)特色
超臨界二酸化炭素中で圧力操作により,固体の溶解度を変化させて晶析を行う方法であり,従来の方法と比較して第三物質の添加がなく,同一温度の圧力操作のみで晶析操作ができる。また,溶媒として用いる二酸化炭素は後処理の必要がないために食品,医薬品への利用も期待できる。
(3)用途
超臨界二酸化炭素に溶解するものであれば何にでも応用できるが,二酸化炭素の化学的安定性,生体適合性を考えると医薬品,食品への応用が最も適していると考えられる。特に医薬品については合成後の分離,精製などの幅広い応用が期待できる。
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高温高圧反応装置 |
(1)高温高圧反応装置 |
(1) 設置目的
超臨界水を用いたバッチ反応解析
(2) 特色
ハステロイを用いた圧力容器により,最高使用温度500℃,最高使用圧力50MPaまでのバッチ反応ができる。また,ノンシール攪拌機を備えており,加熱時の温度分布を極力少なくすることができる。また,反応途中においても専用の高圧注入器を用いると第三物質を添加することができる。本装置は超臨界水を前提としているが耐腐食性を有することから,他の超臨界流体に対しても使用が可能である。
(3) 用途
超臨界水を用いた有機物の分解反応,合成反応,無機物の合成反応など用途は多い。さらに高圧注入器や予熱器を備えたポンプを用いると半回分あるいは流通式装置としても使用することができる。特に密度差の大きな流体を導入しても均一な反応が実現できることから無機酸化物の水熱合成などにも適用できると考えられる。
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多目的超臨界水試験装置 |
(1)多目的超臨界水試験装置 |
(1)設置目的
超臨界水反応装置材料・構造の研究及び超臨界水中での反応研究用
(2)特色
水の超臨界状態提供装置である。試験部位とは別の加熱部でできた超臨界状態の水を反応装置部に送る構造で,反応装置を直接加熱しないのでFRP等の材料・構造の反応装置を組みこむことが可能である。装置材料の耐超臨界水性を調べられるよう,長時間連続して稼働でき,また5連独立して並列稼働可能である。構造上,バッチ処理ではなく,連続して反応処理可能である。反応容器部が内径100mm,長さ500mmと比較的大型であるので,比較的大型の試料の反応試験が可能である。
(3)用途
実用的なサイズの超臨界水反応装置を開発するために,容器材料,容器構造,溶接構造あるいは継ぎ手等の容器構造要素の耐超臨界水性を調べるために使用する。また,アスファルト塊,コンクリート塊等の再資源化のための反応を調べるために使用する。
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超低温凍結融解試験機 |
(1)48本入凍結融解試験機
MIT-683-1
(2)超低温凍結融解試験機
MIT-682-1 |
(1)設置目的
超臨界水処理を用いて再生した建築材料の耐凍結融解性の評価
(2)特色
本装置は,コンクリートおよび建築材料の凍結融解作用に対する抵抗性を試験するものである。
本装置は,その凍結温度を,凍結融解装置としては国内最低となる−50℃で制御できる一方,プラス側の温度を60℃まで上げることが可能であり,幅広い温度域を任意に設定できることを大きな特徴としている。
本装置により,各種材料の耐凍結融解性の評価のみならず,凍結挙動などの凍結メカニズムや加温による劣化メカニズムの解明などへの研究展開が期待できる。
(3)用途
超臨界水および超臨界水によらない既往の技術により回収し,再生した建築材料,特にコンクリートについての,耐凍結融解性の比較評価に使用される。
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リアルサーフェスビュー顕微鏡 |
(1)本体
VE-7800SRL
(2)コンソール
VE-C1
(3)VE制御用PC
971704
(4)LCDモニタ
LL-T1620H
(5)計測アプリケーション
VE-H1A
(6)デジタルフォトプリンター
DP-500 |
(1)設置目的
超臨界水処理を施した建築材料の組織構造の観察
(2)特色
本装置は,電子線を照射して高倍率の拡大観察をおこなう電子顕微鏡である。
本装置は,設置場所を選ばないデスクサイドサイズであり,冷却水が不要で,100V電源のみで稼動することができる。また,フローチャート式ガイダンスと独自のeプレビュー機能により,簡単な操作で,電子顕微鏡画像を観察・撮影することができる。
さらに,低加速電圧観察機能,低真空観察機能などを有しており,非導電性試料の非蒸着観察や含水試料の観察などが可能である。
(3)用途
超臨界水処理を施した建築材料について,処理前後における組織構造の変化の観察に使用される。
また,超臨界水および超臨界水によらない既往の技術により回収し,再生した建築材料の力学性状および耐久性の評価に際し,組織構造の観点から検討を行うために使用される。
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環境試験(中性化促進試験)装置 |
(1)本体
C10632W-6
(2)プログラムコントローラー
FX-1000G
(3)記録計
温湿度,CO2濃度記録用
(4)棚
耐荷重105kg/段
(5)加湿器用純水器
G-20B
(6) CO2二段式レギュレーター
ボンベ用 |
(1)設置目的
超臨界水処理を用いて再生した建築材料の中性化抵抗性の評価
(2)特色
本装置は,コンクリートのCO2環境に対する抵抗性を試験するものである。
本装置は,温度0〜60℃,湿度40〜98%RHおよびCO2濃度0〜20%v/vの環境をつくり出すことができる促進試験装置であり,温湿度およびCO2濃度のサイクル試験を行うことが可能である。
本装置により,コンクリートの中性化抵抗性の評価のみならず,温冷乾湿繰返しによる各種建築材料の劣化のメカニズムや異種材料間の温冷乾湿ムーブメントの解明などへの研究展開が期待できる。
(3)用途
超臨界水および超臨界水によらない既往の技術により回収し,再生した建築材料,特にコンクリートについての,中性化抵抗性の比較評価に使用される。
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恒温恒湿室 |
(1)恒温恒湿室
外寸3000×2100×2500 |
(1)設置目的
超臨界水処理を用いて再生した建築材料の養生環境および各種試験環境の管理
(2)特色
本装置は,+5℃〜45℃の温度範囲で,中高温では調湿も可能な恒温恒湿室である。空調機には,冷却水を空気中に散布し,調湿する露点温度水散水方式(DPC=Dew
Point Control)を採用しており,安定した恒温恒湿条件を作り出し,チャンバー内に供給するシステムとなっている。
(3)用途
超臨界水および超臨界水によらない既往の技術により回収し,再生した建築材料について,各種性能評価試験を行う際の,様々な温湿度環境の管理に使用される。
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高分解能FAB
質量分析計
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(1)質量分析計 MSROUTE 電場部:トライダル電場 磁場部:ラミネート,ラミネートポールピース
ガスクロマト:MS−6890形
(2)FABイオン源
EI/CI共用イオン源 リンクドスキャンユニット
(3)冷却水循環制御装置 水圧0.5〜2.5×105Pa 流量:2〜4L/min |
(1)設置目的 有機金属錯体や大環状化合物などの難揮発性試料の質量スペクトルを測定し,その分子構造を明らかにすることを目的とする。
(2)特色
イオン源として,EI, CI, および難揮発性試料の分析に有効なFABを備えている。さらには精密質量測定が容易に行えるので,イオンの元素組成から未知物質の同定を行うが可能である。また,二重収束質量分析計とWindows
PC ベースのデータシステムとの組み合わせにより,高感度・高分解能・汎用性とスムーズな操作性が実現されている。
(3)用途
本装置で得られる質量スペクトルと,NMRやIRなどの他の分析機器から得られる情報を組み合わせることにより,化合物の構造を決定する。 |
原子吸光分析装置
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(1)原子吸光分光高度計 測定モード:電子吸光/炎光
プレーズ波長:リトロー型230nmおよび597nm 波長範囲:190〜870nm 焦点距離:267mm スリット幅:0.2,0.7,2.0nm バックグランド補正範囲:3.0Abs 温度範囲:室温〜2600度
加熱速度:2600度/s
(2)自動冷却水循環システム 冷却方式:自動循環 ステップアップトランス 容量:200V,40A |
(1) 設置目的
種々の試料中に存在する微量金属元素を正確に定量することを目的とする。
(2) 特色 本装置は高量子効率を実現した広波長帯域半導体検出器により,10倍以上の検出下限と今までにない安定性を有している。また,光学系に時間差のないダブルビームを実現するために,新採用光ファイバーによりデジタル化された両信号を”真”に同時処理するリアル・タイム方式を採用している。さらに最適位置設定は全自動制御で行われ微調整の必要はない。
(3) 用途
本装置はフレームによる分析と黒鉛炉などによるフレームレス分析が可能なため,比較的高濃度から極微量の金属元素の定量が可能である。そのため,排水,海水,河川水などの環境水から複雑なマトリックスを形成するような試料中の微量金属元素の定量に応用できる。また,ネブライザー式のオートサンプラーを装着することにより固体試料中の微量金属の直境定 量も可能となる。 |
リサイクル分取HPLC
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(1)リサイクル分取HPLC 吐出流量範囲:0.001〜9.999mL/min 吐出量:100μL(1ストローク)
リサイクル機構:電磁バルブによる切替 溶媒瓶:5L瓶1本
(2)波長可変紫外可視検出器 波長可変紫外検出器波長範囲:195〜370nm セル0.5mm
(3)示差屈折計 ノイズ:1.5×10−8RIU/HO レンジ切替範囲:1〜2000,∞の12段階
屈折率範囲:1.5×10−6〜3.0×10−3RIU/H2O |
(1) 設置目的
新規化合物の分離・精製を合成スケールで行い,化合物の構造を決定するための高純度試料の調製や標的化合物の精製を行うことが目的である。
(2)特色
本装置は分取専用液体クロマトグラフであり,試料と溶媒をリサイクルできるシステムである。したがって,溶媒消費量が少なく工業用の溶媒でも使用可能である。さらには紫外検出器と示差屈折計の同時検出が可能である。
(3)用途
GPC型分散カラムやキラルカラムも使用できるので,新規大環状化合物やキラル有機金属錯体の合成スケールでの分離・精製に用いられる。 |
X線光電子分析装置
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(1)X線光電子分析装置
X線銃:Mg 最大パワー:360W (12kV,30mA)
感度:700kcps以上 (Ag3d5/2で半値幅1.15eV時)
分解能:Mo3d 5/2FWHM0.8eV以下
(2)冷却水循環装置 |
(1)設置目的
固体試料の表面近傍での元素分析と元素の結合状態を定量でき,高分子,金属,セラミックスなどの分析に利用できる。主に,高分子表面の表面改質の定量,接着性の評価,各種材料での表面処理や薄膜形成の評価に利用できる。
(2)特色
軟X線(MgKa線)を光源として固体表面から放出される光電子の脱出深さは固体表面の数nmに限られるため,固体試料の極表面層のみの分析が可能である。光電子の結合エネルギーは各元素で固有であるが,酸化状態や官能基の種類によって化学シフトとしてピーク位置が移動するので,これらの情報をもとに試料の表面状態が分析できる。また,角度分析用プローブの利用やアルゴンスパッタリングによる深さ方向の分析も可能である。
(3)用途 高分子材料の表面改質の進行程度と表面物性(ぬれ性や接着性など)の関係や吸・脱着や触媒反応における化学反応や反応部位の位置づけなど表面に限定して起こる化学現象を評価し,主に高分子材料の機能化を目指した研究で利用するが,ほぼずべての固定表面の表面分析で利用可能である。 |
分光エリプソメ−タ
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(1)分光エリプソメータ
反射入射角度設定範囲:45〜90°
再現性0.01°
波長範囲:250〜800nm
波長分解能:1.25nm スポット径:1mm 手動XYステージ最大移動範囲:160×160mm
(2)液浸測定用セル |
(1)設置目的
汎用高分子を用いた機能性薄膜に対する材料特性要求の高度化にともなう,高度な薄膜解析・膜厚管理を行う。
(2)特色
この装置は,薄膜の膜厚測定ができるだけでなく非接触・非破壊(in situ)で物体の反射表面の光学定数を測定できる。従来からある単波長のエリプソメトリーと比較して,背面照射型高性能二次元CCD検出器,オリジナルな光学系,反射角度可変測定,400ch以上のマルチチャンネル分光法などを採用することにより,高波長域(250〜800nm)での分光エリプソメトリーが従来にない高速性をもって高精度に実現できる。さらに,薄膜材料の多層薄膜の膜厚解析および高精度XYステージによるマッピングとその自動解析が可能である。また,液浸測定用セルの採用により,大気雰囲気下のみならず,様々な液中での測定が可能であり,機能性薄膜に要求される材料特性を実証することができる。
(3)用途 ポリエチレンや多孔質ポリ(テトラフルオロエチレン)フィルムに種々のモノマーをグラフト重合することで調製したグラフト化薄膜の使用時における膜質管理および酵素を固定化した後の膜の特性評価をin situで行い,より機能性の高い薄膜の開発を行う予定である。 |
全自動元素分析装置
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(1)元素分析装置 分析法:フロンタルガククロマトグラフィー 大気圧補正:不要 検量:一点検量 分析範囲:C‐0.001〜3.6mg H-0.001〜1.0mg N-0.001〜6.0mg S-0.001〜2.0mg O‐0.001〜2.0mg 元素分析データ処理装置 自動計測 自己診断機能 キャリアーガス量制御
(2)電子天秤 分解能:感量0.1μm 最大秤量5.0g レンジ可変:オートレンジ方式 |
(1)設置目的
本装置は,物質中の炭素(C),水素(H),窒素(N),イオウ(S),酸素(O)の含有量を測定することによって,種々の研究開発や品質管理等に応用でき,合成化合物や中間生成物の定量,化学反応や処理過程の進行の程度などを評価する。また,これらの数値より求めた化学組成をもとに,各種分析機器による解析を定量的に解析できる。
(2)特色
本装置では,CHN,CHNS,Oの3種類の測定モードにより酸素を含めた5元素での元素分析が可能なので,ほぼずべての有機化合物が分析でき,有機化合物,高分子,燃料,環境や地質などの分野での利用が考えられる。特に,試料中のイオウ(S)分を測定することで,アミノ酸やタンパク質,各種有機化合物の組成決定や同定ができる。また,液体サンプルシーラーの使用により,液体試料の分析も可能となる。
さらに,本装置は,1800度以上の高温燃焼とフロンタルクロマトグラフィーを併設しているので,酸素を含む化合物ではOモード設定により,酸素含有量を決定できる。
(3)用途 合成化合物や中間生成物の定量,化学反応や処理過程の進行の程度なども評価し,他の分析機器から得られた結果を定量的に解析する。 |
ラボ用TOC
自動分析装置
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全有機体炭素計 測定成分:TC,IC,TOC(TC-IC)
NPOC(酸性通気処理法により測定したTOC) 燃焼温度:680度
測定範囲:4ppb〜400ppm (IC-2500ppm) (POC-最大400ppm) 固体試料燃焼装置 測定成分:TC,IC,TOC(TC-IC) TC酸化方法:燃焼触媒酸化(TC炉温度900度) IC反応方法:酸性化(IC炉温度:200度) 測定範囲:TC-0.1mg C-30mgC(高感度測定 1〜20μgC) IC-0.1mgC〜20mgC
最大試料量:1g(水分含有量0.5g以内) |
(1)設置目的
グラフト化膜の分離・濃縮実験や酵素固定化グラフト化膜における透過物質の濃度決定,固定化酵素の活性評価を行う。
(2)特色
豊富な実績に基づく,680度燃焼法により燃焼管と触媒の使用時間の長さが高い評価を受けている。共存成分や有機物の種類を問わず,広範囲の濃度分析ができる。また,共存する無機塩が妨害にならないことも特徴の一つである。さらに,固体試料燃焼装置を組み合わせたことにより,種々の固体試料のTOC測定が可能である。
(3)用途
反応溶液中の有機炭素量の測定が共存成分や有機物の種類を問わず,広範囲の濃度での分析ができることでグラフト化膜の調製時の膜質管理を行う。また,固体試料燃焼装置を組み合わせたことにより,種々の固体試料中のTOC測定が可能となり,グラフト化膜の分離・濃縮実験や無機塩が共存する固定化酵素の活性評価に利用していく予定である。 |
液体クロマトグラフ
質量分析装置
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(1)インテグリティーシステム
サーマビームMS検出器: イオン化法:パーティクルビームEI
マスレンジ:10〜1000amu
フォトダイオードアレイ検出器 波長範囲:190〜800nm 検出ノイズ:±2.5×10−6AU
(2)大気圧イオン化MS検出器
マスレンジ:2〜4000amu
検出器:5kVコンバージョンダイオード付フォトマルチプライヤ
(3)窒素ガス発生装置 最大流量:28L/min 純度:99.9(最小流量時4L/min) |
(1) 設置目的 試料溶液中に溶存する化学種の多種多様な共存成分からの分離,ならびにその構造決定を行う。
(2) 特色
ウォーターズが独自に開発したサーマビーム型MS検出器は,従来ルーティンで使用することができなかったパーティクルビームEIのイオン化を実用的システム(加熱同心円ネブライザー使用)として液体クロマトグラフのためにデザインされた装置である。EIイオン化を用いることで,200,000件以上のスペクトルライブラリで瞬時に化合物を同定することができ,非常に機能性が高い。また,大気圧イオン化MS検出器は広いマスレンジをカバーできる温和なイオン化法を特徴としている。いずれもフォトダイオードアレイ検出器と組み合わせることで,より確実な化合物同定と純度検定を行えるほか,これらの制御と解析を1台のミレニアムクロマトグラフィーマネジャーで行うことができる。
(3) 用途 環境水中の微量有害化学物質の分離・検出・同定ならびに溶液内化学反応において生成する化学種の構造決定に使用する。 |
ピコ秒蛍光寿命
測定装置
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(1)チッ素レーザ励起色素レーザ 励起:337nmおよび357〜710nm パルス幅:600ps 測定繰り返し周波数:光源に同期(検出器は2MHzまで対応可) 光トリガユニット 光検出方式:2次元フォトンカウンティング積算方式 検出器 チャンネル数:640(時間軸)×480(波長軸) 検出分解能:15ps以下
時間軸フルスケール:1ns〜10ms/FS |
(1)設置目的
情報表示素子と高繊細素子開発に光と分子間の相互作用の初期過程の定量的評価を目的とする。
(2)特色 上記の素子開発を目的としてその素子機能の効率におよぼす因子を検討するなかでとくに光化学,光物理の初期過程が定量的に評価できること,しかもこの初期過程が微量なエネルギーであっても蛍光エネルギーとして積算評価できることが特色である。
(3)用途
近年注目されている光メモリーあるいは分子エレクトロニクスの情報素子の分野における原理,法則に対応して,定量的に評価されたその成果を高感度,高密度の分子メモリーへの対応が期待できる。化学以外の物理,電子工学分野との学際研究への有効な手段として活用できる。また,環境問題に関連して特定成分の同定に蛍光寿命の評価が期待される。 |
円二色性分散計
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(1)円二色分散計
光源:450W(Xeランプ水冷式) モノクロメータ: ダブルプリズム
測定波長範囲:163〜11000nm
(2)ORD付属装置
測光方式偏光変調方式による
光学零位法
測定範囲:185〜700nm
ORDスケール:±45deg/FS
(3)ペルチェ式恒温装置
セルホルダ:最大光路長10mm
温度調節方式:ぺルチェ効果による加熱冷却方式
(4)ミクロセルホルダ |
(1)設置目的
生体高分子である酵素タンパク質問での複合体形成や酵素タンパク質と水溶性高分子間での複合体形成における酵素タンパク質の高次構造(二次構造,三次構造)を,円二色性分散計(CD)を用いて様々な条件下(温度,pHなど)において測定することにより,生体内における高分子間の反応や機能発現のメカニズムについて理解する。また,得られた複合体の生物化学的機能との相関を追究することにより,複合体形成を利用したタンパク質の高度利用(固定化,ハイブリッド化等)について検討することが目的である。
(2)特色
本装置は,CDの他UV,蛍光,温度,pHなど最大4チャンネルのデータの同時取り込みが可能となっている。CD・蛍光同時測定システム,CD・OR同時測定システム等の特殊仕様が装備されている。また,オプションとしてORDを用意することにより,測定領域に吸収帯がなく,CDでは測定できない光学活性物質の同定,純度検定に威力を発揮する。また,窒素ガス流量をコンピュータから制御が可能である。更に,ペルチェ効果による加熱冷却方式を用いた恒温装置により高精度で温度制御が可能である。
(3)用途
酵素タンパク質問および酵素タンパク質/水溶性高分子間での複合体形成過程および前後におけるCD,蛍光およびUVスペクトルの変化を温度,pHやイオン強度など様々な条件下で測定することにより,高分子間での反応と機能発現の相関性について検討を行うために本装置を使用する。 |
生体・有機成分分析
・分取システム
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(1)液体クロマトグラフシステム
流量設定範囲: 0.001〜5mL/min
[1.0〜39.2MPa]
5.001〜9.9999mL/min
[1.0〜19.6MPa]
圧力設定範囲:1.0〜39.2MPa
[0.1MPaステップ]
(2)多検出分取LCシステム
電気伝導度検出器:
感度0.1〜5120μS/cm
FSノイズレベル0.004μS/cm ドリフト0.025μS/cm・h セル容量0.25μL
電気化学検出器: 作用電極グラッシーカーボン 比較電極 Ag/Agcl (4M kcl)設定電位-1.99〜+1.99V
レンジ1〜1024nAFS,∞(12段階) |
(1)設置目的 本装置は,液体クロマトグラフシステムとして長い実績と安定した分析性能を示す。今回,分析や分取の性能の向上を図りUV分光検出,示差屈折率検出に加え電気伝導度検出を備えて,生体成分や環境分析用に多機能に対応出来るシステムとして設置した。
(2)研究目的
これらの光合成細菌を利用した廃液処理,有用生合成物質の分析や分取を行い,菌を利用した環境浄化システムの構築を検討する。
(3)用途
光合成細菌を利用した廃物・廃液処理システムの開発のためその分解能や生合成能を研究するために主として次の項目の分析や分取を行っている。
1)光合成の廃液処理能測定のための有機酸の分析 2)光合成細菌,その他の生分解性プラスチックの産生定量
3)光合成細菌によるビタミンB12の生合成機能定量のためB12誘導体の 定量や分取
4)その他有用生合成物質の本システムによる検索。 |