1 数理情報工学科の特徴2 学習・教育到達目標Department of Mathematical Information Engineering82ンテンツのデザイン能力や,メディアシステムの企画提案,設計,管理といったプロジェクトマネジメント能力など幅広い知識と,世界を視野に活躍できるコミュニケーション能力を養うことができます。3つめのコースは,コンピュータサイエンスコースです。インターネット,マルチメディア,知的情報処理というようなITの中心となるソフトウェアの基礎的かつ主要な技術,及びそれらを統合した情報システムの開発技術の習得が可能になるよう,カリキュラムは編成されております。情報工学(ソフトウェア)の標準的な基礎科目はもとより,コンピュータを用いた実技科目が多く用意され,基礎技術力の上に,さらに実践的な技術力を養うことができます。情報そのものが本質的にglobalなものであるため,当然その技術並びに技術者は国際的なものであることが要請されます。コンピュータサイエンスコースの教育プログラムはglobal standardによる認定を受けるべく日本技術者教育認定機構(JABEE Japan Accreditation Board for Engineering Education)に申請を行い,2007年5月に認定されました。学習・教育目標に基づいたカリキュラム及び教育プログラムのすべてが国際的基準のもとで検討されております。この教育プログラムに第三者の評価を受けることで,学科全体の教育プログラムに評価結果を反映させております。〈コンピュータサイエンスコース〉DP1 豊かな教養と自然科学・社会科学に関する基礎知識に基づき,数理情報工学分野に関わる技術者としての倫理観を高めることができる。DP2 国際的視点から,数理情報工学の観点に基づいて必要な情報を収集・分析し,自らの考えを説明することができる。DP3 数理情報工学を体系的に理解して得られる情報に基づき,論理的な思考・批判的な思考をすることができる。DP4 生産工学及び数理情報工学に関する視点から,新たな問題を発見し,解決策をデザインすることができる。DP5 生産工学の視点から,適切な目標と手段を見定め,新たなことにも挑戦し,やり抜くことができる。DP6 多様な考えを受入れ,適切な手段で自らの考えを伝えて相互に理解することができる。DP7 チームの一員として目的・目標を他者と共有し,達成に向けて働きかけながら,協働することができる。DP8 経験を主観的・客観的に振り返り,気付きを学びに変えて継続的に自己を高めることができる。得日本の工学は,情報化社会とglobal standardによる価値基準によって,これまで以上に技術開発型となっていくべき宿命を負わされております。毎年,次々と技術革新が行われる状況にあって,その先端的役割を担い,中核で活躍することのできる情報処理技術者の育成を目指し,実践力と共に基礎力と問題解決能力の養成を重視した3つのコースを設置し,社会の要請に応えることのできる技術者の育成プログラムを用意しております。1つめのコースはシミュレーション・データサイエンスコースです。情報処理技術者に必要とされる各種技術が習得できる情報関連科目だけではなく,データサイエンスの基盤となる科目も多く設置されております。自然現象,構造物等の人工システムに関わる複雑な現象,社会事象等の数理モデル化とその解析,さらにこれらに関わる制御・設計・意思決定等を行うための数理モデル化など,情報技術を駆使したシミュレーション技術についても自分の要求に応じて自由に選択して,学ぶことができるカリキュラムになっております。2つめのコースはメディアデザインコースです。情報を表現する技術を中心として「魅力的な表現で,役に立つ情報を,必要とする人に提供する」ための情報の分析・処理・表現の全般に関するデザイン技術の習得ができるようにカリキュラムが構成されています。また実技科目が多数用意され,多様なメディアコ数理情報工学科では,各コース毎に次のような学習・教育到達目標を掲げています。内容の詳細はホームページを参照してください。〈シミュレーション・データサイエンスコース〉(A) 数学,自然科学,情報工学の基礎知識の習得(B) 技術者倫理の習得(C) システムの数理モデル化と解析シミュレーション技術の習得(D) 情報技術の活用能力の習得(E) システムのデザイン能力とインテグレーション能力の習得〈メディアデザインコース〉(A) メディアデザイン技術及びそれに必要な基盤情報技術の習得(B) 技術者倫理の習得(C) プロジェクトの計画・遂行能力の習得(D) 社会の要求に対する問題解決能力とメディアデザイン能力の習得(E) メディア技術による表現及びコミュニケーション能力の習数理情報工学科
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