2025 日本大学生産工学部キャンパスガイドデジタルパンフ
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土木工学科Department of Civil Engineering1 土木工学科の特徴● プログラムの概要土木(Civil Engineering)の使命は,自然環境と調和し,人々が安全かつ快適で,豊かな生活を送るために不可欠な社会基盤施設の計画,設計,施工,維持管理,更新によって,持続可能な社会の礎を築くことです。土木工学の技術は,これまでの日本経済の発展と人々の暮らしを支え,道路,鉄道,上下水道,港湾,空港など,その実績は多岐にわたります。近年では,多発している巨大災害への備えはもちろん,人口減少・少子高齢化,地方の疲弊,社会インフラの老朽化,地球環境問題など,あらゆる課題に対し,その対応が求められています。そのため,土木技術者には,様々な専門分野と連携し,最新の情報通信技術をはじめとした先端技術を駆使しながら,総合的見地から諸問題を解決していく能力が求められています。以上より,土木工学科では,幅広い知識と多様な能力の修得を必要とする総合的な学問として,専門知識と応用能力の獲得を可能とするプログラムを構築しています。未来に亘る幾多の課題に対し,市民の目線でその要請に応え,持続可能な社会の実現を可能とする人材育成を目指しています。● カリキュラムの特色土木工学科のカリキュラムは,学生みなさんが,自ら思考して行動し,土木工学の専門知識の修得のみならず,社会の即戦力として活躍できる普遍的な能力と様々な専門分野と連携し,総合的に解決できる能力の獲得を目指したカリキュラムを設計しています。そのカリキュラムは,教養科目,基盤科目,生産工学系科目,専門教育科目の科目群から構成されています。⑴ 生産工学系科目生産工学系科目は,キャリアデザイン教育とエンジニアリングデザイン教育を柱とする生産工学部の教育を特長づける「生産実習」を中心としたカリキュラムで構成されています。▶キャリアデザイン教育社会との接点を通じ,一人ひとりがこれまでのキャリアとこれからのキャリアと向き合い,自己分析や業界研究を重ね,技術者としての将来像を描きます。[科目:キャリアデザイン,キャリアデザイン演習,生産実習]▶エンジニアリングデザイン教育学生が多様なメンバーとの協働を通じ,コミュニケーション力,チームワーク力,課題設定力および創造力等からなるエンジニアリングデザイン能力を獲得するための課題解決型学習を実践する科目を配置しています。[科目:自主創造の基礎,生産工学の基礎,プロジェクト演習,SDコミュニケーション,生産実習]⑵ 実技科目土木技術者は,安定した社会活動や市民生活の質的向上において重要な役割を担っています。実技科目では実学を重視し,その実践力を育みます。⑶ 専門科目と履修モデル1年次と2年次の土木工学の専門領域の基礎分野の学修では,最低限修得すべき知識や能力(ミニマム・リクワイアメント)を設定し,学生の知識量獲得量別に授業を開講します。さらに,3年次の専門応用分野への勉学意識の向上を図るとともに,学生皆さんが目標とする技術者となるために,“どのような科目を履修したらよいのか”を明確に示した「履修モデル」が設定されています。この履修モデルは,授業科目の選択パターンや修得単位数を制限するものではなく,学生皆さんが目標とする技術者となるための授業科目を履修するための「しるべ」の一つを示すものです。▶履修モデルと自立した技術者像58

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