2025 日本大学生産工学部キャンパスガイドデジタルパンフ
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3)基盤科目数学系授業風景(科学基礎実験B)授業風景(英語)32必要な工業系の英語力」などを伸ばします。英語以外の選択科目には,言語を学ぶことを通じて視野を広げるための科目や,言語を学ぶことを通じて課題発見能力・思考力・批評力を鍛える科目が用意されています。「初習外国語」は,英語以外の外国語の基礎を学び,簡単なコミュニケーションができるようになることを目指します。言葉の学習を通じて,異文化に対する知識や理解を深めながら,幅広い視野と思考能力を養います。「日本語表現法」は,大学生に必要な日本語を使った論理能力を養います。大学での学びには主体性が必要です。自ら学ぶためには,批評的に思考する力が必要になります。批評的な思考力を鍛えながら,自分の考えを具体的にまとめて説得的に表現する方法を身につけ,発信力を高めます。「日本の言葉」は,留学生だけが履修できる科目です。日本語運用能力をいっそう磨くとともに,大学で使うレベルの日本語を確認・理解し,大学の教育課程におけるスムーズな知識修得の土台を作ります。基盤科目では,科学技術の基礎となる数学,物理学,化学を中心に,専門知識を習得する上で基幹となる知識と実技を修得します。工学の現状を理解し,さらに新しい分野を切り開いていくためには,基盤科目の学習を通して工学の背景となっている諸科学を深く理解し,幅広い基礎的能力を養うことがきわめて大切です。基盤科目を体系的にかつ深く学ぶことにより,自然現象への理解を深め,自然を科学的に認識するための方法を身につけるだけでなく,専門科目を容易に学修することができるようになります。また,情報を収集・分析し,自らの考えを効果的に伝達するための基礎となる情報処理能力を身につけます。基盤科目には,数学系,物理系,化学・生物系,実技系,科学系,情報系の科目が設置され,総合的かつ多面的に理解できるように組み立てられています。基本的な科目は全学科必修で,それ以外の科目は選択科目として設置されています。数学は,工学を学ぶ上で必要不可欠であり非常に便利な道具です。現象を数式で表すことにより,その本質を物質間の関係性として捉えることができ,さらに数学的な方法を利用して解析すれば,その工学的構造を理解することができます。数学系の科目は,数学を道具として使うために必要な基礎知識を体系的に習得できるように,配置されています。1年次には,数学全般の基礎となる「微分積分学Ⅰ」・「微分積分学Ⅱ」や「線形代数学」を設置しています。いずれの科目も,数学的に厳密な論証を述べることに偏らず,実際的な計算技術を体得させながら直観的な理解と納得が得られることを目標に,工学的応用を含め幅広く講義を行います。物理系物理学は,自然界の諸現象を学んでその中に法則性を見出し,基本的法則の相互作用を認知して体系化していく学問で,すべての自然科学の基礎となっています。さらに物理学は,工学,特に先端技術の根幹をなす学問であり,工学を志す者にとって,物理学の基礎を学ぶことは必須の事柄となっています。1年次には,物理学の中でも特に工学の基礎として重視される力学と電磁気学の基礎を理解するための「物理学Ⅰ」・「物理学Ⅱ」が設けられています。全体を通して物理学の基礎を体系的に学ぶことができるように配置されています。化学・生物系これからの技術者にとっては,数学系科目や物理系科目のみならず,物質や環境に関連した工学の基礎となる化学系科目の知識を身につけておくことが重要になります。1年次には,物質の成り立ちとその性質及び物質の変化を理解するための基礎として,「化学」「応用化学」が設置されています。また,2年次には工学と深く関係している環境問題を紐解くための基礎として,「生物環境科学」が設置されています。実技系これからの自然科学各分野は学際性が必要であり,学問領域も複雑に絡み合っていくため,各分野の知識や技術を身につけておくことが必要となります。

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