授業科目について・履修について〈JABEE認定プログラムの科目履修について〉総論21工学系の授業科目を効率よく履修するためには,基礎的なものから応用的なものへと知識を積み重ねていくことが必要です。本学部では,1年次から4年次まで年次を追ってこれらの授業科目を履修しやすいように,有機的・体系的に設置しています。低学年に設置された教養基盤科目や基礎的な専門教育科目の修得単位が少ないと,高学年に設置されている専門の授業科目を履修するための基礎知識が不足した状態となり,高度な専門の授業科目が理解できなくなります。そのため,高学年に設置された専門教育科目の中には,低学年に設置されている特定の授業科目を履修し,単位を修得していることを条件としているものもあります。卒業研究着手条件・卒業要件などについては,卒業研究着手のための修得単位数(22ページ)・卒業要件(22ページ)・授業科目表・学科紹介(40〜101ページ)及び各学科の「学習の手引」を参照してください。JABEE(Japan Accreditation Board for Engineering Education,日本技術者教育認定機構)は理工系・農学系学部における技術者教育プログラムの審査と認定を統一的基準に基づいて行うものであり,1999年11月に設立されました。この技術者教育プログラム認定の目的は教育の質を高め,我が国の技術者教育の国際的な同等性を確保することにあります。すなわち,JABEEの審査を受け,要求する基準を満たしていることが認定されれば,その教育プログラムは国際水準にあることを認められたことになります。言い換えれば,本プログラムの修了者は,国際的に通用する技術者に必要な基礎教育を修得したものと見なされます。認定を受けようとする教育プログラムには次の内容を含む学習・教育到達目標が設定されており,それらが達成されていることを示す必要があります。力(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養(b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,及び技術者の社会に対する貢献と責任に関する理解(c) 数学,自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを応用する能力(d) 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力(e) 種々の科学,技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力(f) 論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力(g)自主的,継続的に学習する能力(h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め,まとめる能(i)チームで仕事をするための能力本学部では,電気電子工学科,土木工学科,建築工学科,応用分子化学科,数理情報工学科の5学科にJABEE認定プログラムが設置されています。これらのプログラムは(a)〜(i)の内容を含む独自の教育目標を設定しており,国際的に通用する修了者を輩出するための教育を行います。それぞれの名称は電気電子工学科「クリエイティブエンジニアプログラム」,土木工学科,建築工学科,応用分子化学科「国際化学技術者コース」,数理情報工学科「コンピュータサイエンスコース」です。JABEE認定プログラムでは,JABEEの要求する基準を満たすために指定(必修)科目が多くなっています。2履修について
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