2025 日本大学生産工学部キャンパスガイドデジタルパンフ
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6101003051120202800200305進学のすすめ 〜大学から大学院へ〜生産工学研究科について102博士前期課程1年2年1年2年3年412316353612188169近年の研究開発や,その商業化のスピードは著しく速く,その技術革新による産業のハイテクノロジー化が進んでいます。社会が技術者に求める素養・能力はますます多様化・高度化し,基礎工学から先端技術工学までの知識と技術,幅広い視野と応用能力が技術者に要求されています。また技術者として日進月歩する技術の展開に対応し,さらに新しい技術を開発する能力を身につけるためには,学部における4年間の教育だけでは難しくなってきているのが現状です。そのため,最前線で活躍する技術者となるには,大学院へ進学し,経験豊富な研究開発者の教育指導のもとでより高度な知識を得て,最先端の研究・実験を多く経験する必要性が,年々高まっています。大学院生産工学研究科では,特に学部から大学院への“継続教育”により,学部での学習の中で修得した知識や技術・能力をより効率的に高めていくことができるようになっています。大学院は,学部における教育を基盤とし,より高度な学問・研究を教授し,専攻分野における創造的な能力を育成するために設置されています。その構成は博士前期課程(修士課程)2年と,その後の博士後期課程(博士課程)3年とからなっています。大学院生産工学研究科は,機械工学専攻,電気電子工学専攻,土木工学専攻,建築工学専攻,応用分子化学専攻,マネジメント工学専攻,数理情報工学専攻の7専攻から構成されています。それぞれの専攻は,責任を持って学生の教育・研究活動を指導しています。入学試験は博士前期課程・博士後期課程とも推薦入試と一般入試の2つの方式があります。博士前期課程の一般入試は,英語と専門科目の筆記試験,面接で行われます。また,博士前期課程の推薦入試は,学内推薦と学内特別推薦入試が行われます。これらの入試は口述試験だけで行われますが,学内推薦はそれまでの大学の成績が上位1/3以内の学生に対して受験資格が与えられ,学内特別推薦は学部プログラム修了など募集要項に記載された条件の内一つを満たし,かつ,学科から推薦された学生に対して受験資格が与えられます。従って,普段からしっかり勉強しておくことが大切です。一人でも多くの方が大学院進学を志し,充実した学修・研究活動を行うよう期待しています。(※入学試験の日程,選考方法等は変更になる場合があります)大学院在学中の経済的援助としては,各種奨学金制度の他にTA(Teaching Assistant)制度があります。TAは,学部の実験・実習などの教育現場で,担当教員の教育補助者として学部学生の指導をサポートする役割を担っています。TAとなった学生は大学院生活の経済面での一助を得るばかりでなく,後輩学生を教えるという体験を通して,自分がそれまでに学んだことを,より自分自身のものとして高めていくことにもなります。大学院生産工学研究科の内容を詳しく示した資料として,博士後期課程大学院生は,学部より高度な授業を受けることはもとより,指導教員と一緒に研究開発活動に励み,その成果を学会などで発表しながら,論文としてまとめていきます。今日の産業界は,高度な専門的知識と創造的能力を兼ね備えた人材を多数必要としています。そのため,社会は大学院で学んだ学生に大きな期待を寄せています。実際に,産業界の第一線で研究開発に従事する研究者・技術者の多くは,大学院修了者で占められています。その傾向は今後,ますます強くなっていく一方,大学院教育の質的な改善も重要視されています。これらの社会的動向を踏まえて,大学院生産工学研究科では専門科目に加えて各専攻の共通科目として生産工学系科目(横断科目,基盤科目,実習科目)を設置し,柔軟で俯瞰的な思考を養い革新的な生産技術を身に付けた実践的技術者の育成を目指しています。社会で研究者・開発者として最前線で活躍することを希望する方は,大学生活の中で大学院へ進学することも視野に入れて,社会が期待する技術者像をしっかりと認識し,指導教授陣とよく相談しながら,一歩一歩着実に自分自身の実力を伸ばしてください。「日本大学大学院生産工学研究科入学案内」が毎年4月に発行されています。これには,各専攻の教育内容や,指導教授の主要研究テーマなどが記載されています。また生産工学部ホームページの中にも,各専攻の最新情報が記載されています。特に,本研究科では令和4年度より,2専攻以上の教員が協働する研究プロジェクトを設け,このプロジェクトに所属し学部4年生から先行して博士前期課程の教育・研究を行う横断プログラムを開設していますので確認してみてください。こうした資料をもとに,興味・関心のある研究室に実際に足を運んでみてください。先生や先輩方はいつでも歓迎してくれるはずです。そうして先生や先輩方と会話する中で,新しい夢や目標が見い出せるはずです。また,その好奇心と行動力こそが,優れた技術者・研究者としての第一歩になるのです。大学院生産工学研究科学生数(令和6年5月1日現在)専   攻機械工学専攻29電気電子工学専攻22土木工学専攻19建築工学専攻39応用分子化学専攻39マネジメント工学専攻16数理情報工学専攻24合   計大学院

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