履修モデル:デザイン・エンジニアリング コンピュータ技術を活用して製品の設計、製造や工程設計の支援を行うことをCAE(コンピュータ エイデッド エンジニアリング Computer Aided Engineering:CAE)と呼ぶことがあります。計算機支援工学とも言われます。これはコンピュータの特性を最大に利用した技術の一つであるコンピュータシミュレーションを主に製品の設計に利用するものですが、最近では、コンピュータを利用した最適化の技術や知識情報処理の技術と組み合わせることで広義の設計(デザイン)に応用されるようになって来ました。また、対象も建築物や工業製品だけではなく、情報システムや社会的な機構・組織・制度などシステムにまで拡大しつつあります。このような方法によれば、量産品を作る前に実際に試作品を作ったり、製造方法の妥当性を検証したり、また耐久試験などを行う必要がないため、十分な性能を確保した上でコストを合理的に削減することができます。数学をうしろだてとし、コンピュータを駆使してものつくりに貢献したいという学生諸君におすすめします。また、ゲームやCGの分野でリアリティにあふれた表現技術にも応用が期待される領域です。 主要関連科目:モデリング&デザイン、数値シミュレーション、コンピュータグラフィックス、組合せ最適化、数理計画法、複雑系と創発、システム解析、ダイナミックス、計測と制御、プログラミング及び演習Ⅰ・Ⅱ、アルゴリズムとデータ構造、人工知能、データベース 主な就職先や職業:自動車製造、機械製造、建設、その他これら産業に関連する企業における研究開発、シミュレーションやCAD等のソフトウェア開発
元のページ ../index.html#66