履修モデル:ディジタル情報システム設計 コンピュータはいまやパソコンだけではなく、携帯電話、テレビ、ゲーム機、カメラなどあらゆるディジタル情報システムに搭載されています。これは、すべてコンピュータサイエンスの産物といえるでしょう。そして、そこには必ずソフトウェアが動作しています。またディジタル情報システムには、画像処理、音声処理、暗号処理、符号化処理などの技術がコンピュータソフトウェアやハードウェアという形で集約されています。ですから、ディジタル情報システムを設計する上で、必要な技術が大きく2つあります。1つめは、ソフトウェアをプログラミングする技術です。単にプログラミングができればいいというものではありません。プログラムの速度や使用するメモリ量などを考慮した品質の高いソフトウェアをプログラミングするためには、そのディジタル情報システムに搭載されるコンピュータアーキテクチャーを理解した上で、計算量の少ないアルゴリズムやメモリ量の少ないデータ構造を用いなければなりません。2つめは、あらゆるディジタル情報システムで共通に使用されている画像処理、音声処理、暗号処理、符号化処理などの主要技術です。これらの処理をソフトウェアやハードウェアという形で実装するわけです。このように、ディジタル情報システム設計分野では、将来的に電機メーカなどで、ディジタル情報システムに搭載するソフトウェアを開発する仕事、ハードウェアを設計する仕事を希望する学生さんに適しています。 主要関連科目:アルゴリズムとデータ構造、ソフトウェア構築及び演習、プログラミング及び演習Ⅰ・Ⅱ、コンピュータアーキテクチャー、離散数学、組合せ最適化、情報理論、メディア信号処理、アルゴリズムとデータ構造演習、プロジェクト演習 その他の関連科目:ソフトウェア工学概論、数理計画法、オブジェクト指向及び演習、コンパイラ、オペレーティングシステム、情報セキュリティ 主な就職先や職業:ディジタル情報システム(携帯電話、パソコン、ディジタルテレビ、ゲーム、ロボット、DVD、ディジタルスチルカメラ、カーナビゲーションなど)のソフトウェア開発・ハードウェア設計、及び設計自動化ソフトウェアの開発、総合電機・半導体・自動車メーカ及びその関連会社
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