先端科学技術の目覚しい発展とコンピュータの性能の限りない向上は、先端科学技術の可能性をますます増大させています。20世紀が不可能を可能にした世紀であったのに、さらにまた21世紀は何を可能にしてくれるのでしょうか。予測することは簡単ではありません。ただ工学の役割は人工物の生産に多くの目的を置いていた20世紀とはかなり役割が異なるものになることが予想されます。あるいはなるべきものと言った方がよいかもしれません。世紀の物質文明がもたらしたさまざまな負の遺産は、21世紀には大きな負担となって好むと好まざるとに拘わらず継承されて行くことになります。地球温暖化一つを例にとってみても、問題の根深さが分かります。これまでの技術では解決出来ない問題を解決するためには、その技術そのものを開発しなければなりません。コンピュータがこれを可能にしてきた例を挙げたらきりがないといっても良いでしょう。 2 Mathematical Information Engineering 本学科には、キャンパスガイドに記されているように、それぞれの技術分野を目指す「シミュレーション・データサイエンスコース」、「メディアデザインコース」、「コンピュータサイエンスコース」の3つのコースが用意され、いずれのコースにも共通する学科としてのアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーが定められています。さらに、各コース固有の学習・教育到達目標もあり、各コースを特徴づけています。ここでは、それぞれのコースの学習・教育到達目標などについて説明します。その後で、各コースのカリキュラムマップを示し、入学から卒業までの履修モデル及び取得可能な資格を掲載していますので、コース選択や履修科目決定の参考にしてください。 学学習習・・教教育育到到達達目目標標
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