数理情報工学科/学習の手引R7
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識があるとか、成績がよいということでなく総合的な能力をもった人材を求めるようになってきています。 数理情報工学科では、生産工学部の就職指導課と一体となり、学生諸君の実力と素質(性格等)をもとに、就職委員並びに卒業研究指導教員が諸君の将来の進路について日頃から情報を交換し、各自の志望に対処できるように努力しています。 <就職指導> 3年次に就職指導課主催の就職支援プログラムが開催されます。及び企業研究会があるので掲示に注意し、必要な情報を逃さないようにして下さい。 就職・進路が決定したら速やかにNU就職ナビに「進路決定届」を登録して下さい。 受験という厳しい関門をくぐってきたばかりの1年生の学生諸君に、就職の問題を取り上げるのは時期不相応と考える人もいることと思います。しかし、この時期からじっくり将来を考えることが、勉強の方向付けを確かにし、4年間の大学生活をより充実した意義のあるものとすることができます。 就職とは広辞苑でみると「職につくこと」とあり、職とは「(ⅰ)担当の務め、またその地位、(ii)生計のための仕事・職業、(iii)身につけた技能」 とあります。これを系統的に考えると、身につけた技能を生かして、担当の務めを果たし、それによって暮らしも立てるということになります。 ところが、近年学生諸君の中には、就職というものを履き違えて就社のように考える人が少なくありません。つまり、大企業、公務員になることが最大目標のように考え、それらの会社に入社できればあとはどうにかなるであろうとの甘い考えを抱く学生諸君が近年特に目立ってきています。特に今日、高度経済成長が安定成長から減速成長に入るにつれ、学生諸君の就職に対しての考え方が、自らの技術を生かせる職場という本来の考え方とは裏腹に、自分の専門とはかけ離れても、安全(潰れない?)な職場を志向するようになってきています。 しかし、過去を振り返ってみれば分かるように、これからの大企業、公務員といっても、時代が推移すればどのようになるか先を予測することはできません。また所属の職場が安定していたとしても、自分の目標とは違って、ただ単に安定のためのみで仕事を選択した場合、長い人生を考えてみれば退屈な人生を歩むことになるかもしれません。 さらに企業の側でも、もはやそんな意欲の無い人を抱えている余裕はなくなっています。今日多くの企業はただ単に人より知52 Mathematical Information Engineering 就就職職

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