数理情報工学科/学習の手引R7
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<意義と目的>科学技術の発展は大学における基礎的な理論や実験に負うところが多いですが、実社会の企業からの要求とか、現実に直面する実際的な問題提起によるインパクトを受けて、新しく展開する場合もあります。特に工学分野では、そのことが重要なことです。大学と企業の関係は、大学における理論とか実験に対して、現実問題への適用性、限界性を確認したり、修正したりするための場を企業が提供していると積極的に考えましょう。 そこで在学中に、これから巣立って行く社会の企業の一員としての模擬体験を行い、その体験の中で、大学で学んだ知識の現実の複雑な問題への適用性やその限界性を、仕事への実践を通じて学んでくる経験は得難いものがあります。さらに、企業の一員としての体験を行うことは、単に知識に関することのみではなく、自分の責任と同時に組織の中の一員としての役割も果たさなければならないということを強く自覚することによる人間的な成長を含む訓練にもなります。このような企業における貴重な体験を通して得られる多大な教育効果を制度化したものが“生産実習”という本学部独特のものです。 なお、数理情報工学科の生産実習受け入れ先は、毎年、コンピュータシステム関係、建設関係、製造業、販売業と60~70社の多きにわたっています。 <履修> 生産実習は、原則として3年次の夏休みに行い、実習終了後、報告書を作成し提出することを義務づけています。単位の認定は実習日数、受け入れ側による評価、報告書の採点等を考慮して決定されます。詳細は、3年次4月のガイダンス時に配布され46 Mathematical Information Engineering る履修の手引きを参照してください。 <ガイダンス> 数理情報工学科では、4月から6月に数回ガイダンス(実施日に関する掲示に注意)を行い、実習受け入れ先の選択、手続きについて指導を行っています。また、ビジネスマナー講座を開催し、実習先での態度、礼儀、心構えについて注意を与えています。このガイダンスは非常に大切ですから、必ず出席しなければなりません。 生生産産実実習習

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