Mathematical Information Engineering 39 当研究室では,人間と機械,機械を介した人間と人間・人間と環境とのインタラクションについて研究します. 具体的には,わかりやすさ,使いやすさ,信頼,感動などを生む,「ヒューマンコンピュータインタラクション」の実現を目指します.そのためには,人工知能やコンピュータシステムなどの情報技術と,人間の心を融合させる必要があります. そこで,当研究室では現在以下のような研究領域を中心に研究を行っています. ・新しいインターフェースモデルの創造とその評価 各人のアイディアを基に,新しいサービスやインタフェースのモデルを構築し,その有効性の評価・検証を行う. なお,このときのモデルはWebプログラミングにより実現する場合もある. ・Webインテリジェンスを応用した知的インタフェースの研究 さまざまな領域の知識を利用して,エージェントによる高度な検索や,推論による自動化を可能とするセマンティック・ウェブといわれる技術を応用し,今よりも融通の利く,人間に優しいインタフェースの実現を目指します. ・認知や感性などの人間の心の研究 どのようなインタフェースが人間にとってわかりやすいか,使いやすいかなど,人間の認知や感性などの特性について研究します.これには,動的にユーザの理解度や行き詰まりなどの認知状態をセンシングする方法の研究も含まれます. いずれも、各人のアイディアを基にモデルを構築し,コンピュータシミュレーションや,被験者実験などによって検証するというアプローチが多いですが、これに限定するものではありません。 <ゼミナール> つぎのような人を求めています: ・前述のような分野に関心がある人 ・自分の頭で物事を考え,新しいことにチャレンジする意欲のある人 ・グループの一員として行動できる人 具体的には、まず、関連分野の基本的な文献の輪講を中心に進めますが、単に文献を理解するだけでなく、皆の前で自分の考えを発表し、議論することを重視しています。必要に応じて、計算機を用いたプログラム作成の演習もします。これらを通じて、理解を深め、問題点を認識し、卒業研究への道筋をつけます。 <卒業研究> ゼミナールで習得した知識を基に,各人の興味や,問題意識に基づいて自らテーマを設定することを基本とします。研究の過程ではさまざまな困難が待ち構えていますが,決してあきらめることなく,常に自分の頭で考え,楽しみながら進めば,必ず道は開けるものです.またそのような経験は,近い将来必ず役に立つものになると思います.テーマ設定を始め、研究の進め方,まとめ方などについて定期的に議論しながら進めていきます。卒業研究の成果は学会等において口頭発表できるように努めます。 「研究目標」の達成も大切ですが,研究活動や研究室メンバーとの関わりを通して人間としても大きく成長することを望みます.意欲のある人の参加を大いに歓迎します. 中中村村研研究究室室 23号号館館504室室 nakamura.yoshihiro@nihon-u.ac.jp
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