数理情報工学科/学習の手引R7
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https://tochikubo-lab.jp ・ITスキルの向上 就職すると希望する部署や自分の専門をフルに活かせる部署に配属されるとは限りません。また、数年で扱う業務が変わることもあります。そこで、どのような業務を担当しても対応できるような基礎となるITスキルを研究の過程でしっかりと身につけてもらいます。また、自分の実力を客観的に評価するために情報処理技術者試験などの資格試験も積極的にチャレンジしてもらいます。 <ゼミナール> 情報理論や情報セキュリティの文献の輪講を行ないます。担当者は事前に割り当てられた箇所をまとめた発表資料を作成し、当日プロジェクタ等を用いて発表してもらいます。前期、後期ともに1回以上発表してもらうことになりますが、前期と後期とで発表者に対する要求が異なります。 前期: 参加者にポイントが伝わる資料作成やプレゼンテーション(資料作成やプレゼンテーションがメイン) 後期: 割り当てられた範囲の深い理解と質問に対する的確な回答(ディスカッションがメイン) <卒業研究> テーマが決まると、各メンバーが主体的に進める研究以外に以下の2つを行ないます。 グループごとの輪読: 近いテーマのメンバーが参加する基礎となる教科書や関連論文の輪読(週1~2回) 全員参加の研究打合せ: 研究の進捗報告および課題に対するディスカッション(週1回) 当研究室では、情報理論や情報セキュリティが研究テーマです。分りやすく説明すると、 正しく 送信する 効率よく 情報を 受信する 技術 安全に 保存する を扱います。具体的なテーマは、 ・データ圧縮アルゴリズム ・誤り訂正符号 ・暗号・認証技術の応用 ・ネットワークセキュリティ ・コンテンツ保護 などです。 ゼミナールや卒業研究では、専門知識の習得だけではなく、以下の3点も目標として取り組んでもらいます。 ・問題解決能力の向上 仕事や研究を進めていくと、次々に新たな問題に直面します。その都度、どのような解決手段があるかを検討し、課題を1つ1つクリアにしていく必要があります。このため、学生には極力自分で問題を解決してもらいたいので必要最小限の助言しか与えないようにしています。その積み重ねが、技術者としての能力の向上だけではなく、やりがいや自信につながると考えます。 ・コミュニケーション能力の向上 仕事は、複数人のプロジェクトとして取り組むことがほとんどです。プロジェクトを計画通りに進めていくためには、自分の考えを相手に正しく伝えることと、相手の伝えたいことを正しく理解することが重要です。ゼミナールの資料作成・発表・質疑や卒業研究での研究打合せを通じて、話す力・聞く力を鍛えてもらいます。 38 Mathematical Information Engineering 栃栃窪窪研研究究室室 23号号館館407室室 tochikubo.kouya@nihon-u.ac.jp

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