数理情報工学科/学習の手引R7
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<ゼミナール> ゼミナールでは,Webプログラミング技術やデータベース,セキュリティーなどのコンテンツ流通を支える技術から,推薦システムや対話システムの仕組みとそこで活用されている機械学習や自然言語処理などの基礎理論について学習します.また,数理情報工学演習では,ゼミナールの内容を活かし,使用者にとっての使いやすさを考慮したインタラクションを伴うシステムの構築をチームで行ないます. <卒業研究> 卒業研究では,各自の興味や関心に基づいてテーマを設定し取り組みます.ここでは,論理的な思考力と表現力を養うこと,自分で考え,学び,最後までやり遂げる力をつけることを目指します. 卒業研究テーマの例  コンテンツの類似度を用いたコンテンツ推薦手法に関する研究  コンテンツ閲覧者の行動履歴を用いた嗜好分析と行動支援に関する研究  口コミ情報を用いた観光地推薦手法に関する研究  対話形式のキャパス案内システムに関する研究  学習を支援する図書の検索支援システムに関する研究  学習教材共有システムに関する研究  デジタルコンテンツの著作権管理処理に関する研究 ゼミナールおよび卒業研究では,積極的に展示会や学会などのイベントへ参加することを勧めます.企業や他大学の研究者・学生との交流を通して,さまざまな立場で物事を考えられる能力や,自分の意見を簡潔に表現できる能力を身につけて,社会へ出てもらいたいとおもいます. Mathematical Information Engineering 35 メディアとその応用技術を活用した,コンテンツ流通およびコミュニケーションを支援するサービスの基盤技術について研究しています.当研究室で扱う「コンテンツ」とは,音楽,映像,文字などで表現された情報の内容を指し,そこには広告コンテンツや口コミ情報なども含まれています.今日の私たちの身の回りには,多種多様なコンテンツが存在し,様々なメディアを活用して提供することで,その付加価値を高め,生活を豊かにすることができます.そこで,当研究室では,コンテンツとメディアの特性を活かした,「コミュニケーションのデザイン」と「安全で使い易いコンテンツの流通経路のデザイン」に取り組んでいます. ・コミュニケーションのデザイン コミュニケーションには,個人間の対話だけでなく,SNSなどでの口コミの共有や,ロボットやシステムとの対話などが含まれます.これらのコミュニケーションでは,自然言語処理技術や動画処理技術などを活用することで,支援することができます.例えば,膨大な情報の中から,目的のものを効率よく発見するには,対話の中からニーズを予測し,コンテンツを推薦することで,より早く容易に辿り着けるようになります.本研究室では,誰もが迷わず快適に活用できるようにするためのコンテンツの流通手法および表現手法を探ります. ・安全で使い易い流通経路のデザイン インターネットは様々な情報を発信し,アクセスできる環境を提供しています.その反面,著作権や個人情報,プライバシーなどの侵害が問題になっており,これらの保護管理が必要とされています.相反することの多い利便性と安全性の両立は,どのように実現できるでしょうか.この技術的な実現手法を検討し,提案します. 関関研研究究室室 23号号館館501室室 seki.akiko@nihon-u.ac.jp

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