数理情報工学科/学習の手引R7
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34 Mathematical Information Engineering 当研究室では、ゲームやゲームデザインを、学習をはじめとする様々な社会的実践に実装するためのコンテンツ開発や調査研究に取り組みます。 現在、ゲームはエンターテインメントだけではなく、シリアスゲームやゲーミフィケーションといった概念で様々な社会的課題の解決のために使用されています。これは、ゲームという「遊び」が学びの前提となる要素を備えているためです。人間の原初的な活動である「遊び」の性質を利用した取り組みが広がる一方、ゲームはAIや通信など最新の情報技術を取り込み、人々を取り巻く環境も変化させています。 このような状況を踏まえて、ゲームやゲームデザインを通して、人々がどのような体験をするかを学術的に明らかにするとともに、新たな価値を提供するゲームコンテンツやゲームを用いた取り組みを開発し、社会への実装を目指します。そこで、当研究室では以下のような研究領域で研究を行います。 ● learning)の開発・評価に関する研究 ● 社会課題の解決に関する研究 ● する研究 当研究室では、ゲームを社会に実装し社会課題の解決に役立てる実学的側面を重視します。そのため、開発と合わせて、評価の側面を重視します。 ゲームを用いた学習(Game-based ゲーム、ゲームデザインを用いたゲームデザインを通した学習に関<ゼミナール> 研究を行うために必要な「知識・スキル」に加えて、研究活動に向かう「態度」を身につける活動を行います。具体的な内容は以下の通りです。 遊遊びび・・ゲゲーームムにに関関すするる基基礎礎的的文文献献のの輪輪読読:: 人間にとって遊びが持つ意味や、ゲームおよびゲームデザインに関する基礎的な知識の書かれた文献をゼミ参加者で担当を決めて読み進めます。 自自らら学学ぶぶ力力をを身身ににつつけけるる:: 各自の学習・研究テーマを自ら深め、探究していくための力を身につけます。研究とは何か、研究を進めるための具体的な手順を学んでもらいます。 ゲゲーームム事事例例紹紹介介((ププレレイイセセッッシショョンン)):: 新たな価値を創造するために、既存のゲームコンテンツやゲームデザインを用いたサービスを実際に体験します。事例紹介という形式でコンテンツを分析し、客観的に評価する機会とします。また、卒業研究に向けて取り組むテーマを設定することも目指します。 研研究究関関連連論論文文のの紹紹介介:: 自らの興味・関心に応じて、研究に関連する論文を紹介、発表をしてもらいます。ここで発表した論文からリサーチクエスチョンを設定し、卒業研究に向けたプロジェクトの企画立案を行います。 <卒業研究> 当研究室で設定している研究領域の範囲で研究プロジェクトを企画し、数人のグループ単位で研究を進めます。ゼミではプロジェクトチームごとに進捗を発表し、課題を抽出、問題解決を図ります。 卒業研究テーマの例 ● ーションの開発と評価 ● に与える効果・影響の評価 <その他> 教員は学生の皆さんの学びをサポートするために様々な課題設定や環境整備をしますが、学びの主体はあくまで学生の皆さんです。自ら学ぶ学生を求めます。私もともに学びながら、面白く、意義深いプロジェクトに取り組んでいきましょう。 社会課題を解決するゲーミフィケシリアスゲームデザインが学習者財財津津研研究究室室 23号号館館 507室室 zaitsu.kosuke@nihon-u.ac.jp

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