数理情報工学科/学習の手引R7
35/68

や を用いてAIMathematical Information Engineering 31 当研究室では,コンピュータをフルに使った高性能計算や,アルゴリズムに従って生成される自動形状モデリングについて主に研究しています. 加えて,数値計算結果を視覚的に捉えられるように,さらには,モデリングされた物体を正確に表現できるように,可視化技術やコンピュータグラフィックスについても研究しております. 可視化の研究から派生して,最近では,VRやARに関連したアプリケーション開発も行っています. <<ゼゼミミナナーールル>> ゼミナールでは,卒業研究で必要になるスキルや,卒論執筆のための文章力等を鍛えることを目的としています.そのための題材の一部を,下記に紹介します. 物物体体のの運運動動シシミミュュレレーーシショョンンとと可可視視化化:: 物体の単純な運動シミュレーションから入り,少しずつ物理的に考慮するパラメータを増やし,現実に近い結果が得られるシミュレーションにしていきます.結果は物体の座標をプロットすることでも確認できますが,当研究室ではHoudiniというソフトウェアを用い,シミュレーションのための数値計算と可視化を行っています. 自自由由テテーーママででののググルルーーププ開開発発実実習習:: まず,卒業研究に向けて,興味のあるテーマを各学生に持ち寄っていただき,方向性が似ている学生で3〜4名程度のグループを作って頂きます.その後,目的設定や具体的にどういう手順で何を開発するか,そのために必要なものは何で,どういう本や論文を読む必要があるか,分担はどうするか等を話し合い,半期で何らかの成果物が得られるように活動して頂きます. これまで,等,様々なテーマで取り組んで頂きました.3年次に卒研に近いことをすることで,4年次の実際の卒研にスムーズに移行できます. <<卒卒業業研研究究>> 卒研テーマの主なものを下記に挙げます. 陰陰関関数数曲曲面面法法にによよるる自自動動形形状状モモデデリリンンググ 陰関数曲面法は複雑な物体を滑らかに表現できる方法です.本テーマでは,同法をベースに,物体の自動モデリングができるようなアルゴリズムや,物体を正確に表現するための可視化方法について研究します. 最近では,発泡金属と呼ばれる物体の自動形状モデリング法を提案し,学生が国際会議発表しただけでなく,受賞もしました. 連連立立11次次方方程程式式のの高高速速解解法法のの開開発発 大規模連立1次方程式を解く際には,反復解法が用いられます.このテーマでは,反復解法の前処理や並列計算によって,安定化と高速化を目指します.スパコンで効率的な計算ができるように,通信の少ない並列計算アルゴリズムの開発も目指します. VVRR・・AARRアアププリリケケーーシショョンンのの開開発発 VR・ARは近年の発展が著しく,様々なアプリケーション開発が可能です.当研究室では,これまでに,VRサイクリングシミュレータやVR避難訓練環境,ARをベースに歴史の勉強をするためのアプリケーション等を開発してきました.その他にもスキーやスキューバ等のスポーツをVRで気軽に楽しめるものや,VRによる空手の指導補助アプリケーション等も作成しています. どのようなテーマであれ,卒研では,自分で計画を立て,忍耐強く様々な情報収集をしながら,長期間取り組むことになります.その過程で,研究室メンバーと苦楽を共にすると思いますが,卒業する頃には一生付き合える仲間になっているでしょう.卒研に熱い気持ちで取り組み,共に頑張りましょう! のアプリケーションを作成したり,の勉強をARVRUnityした上で音声合成ソフトウェアを開発したり,数値計算アルゴリズムについて調査した上で物理現象をシミュレーションしたり伊伊東東研研究究室室 23号号館館506室室 itoh.taku@nihon-u.ac.jp

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る