数理情報工学科/学習の手引R7
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<ゼミナールの目的>ゼミナール(Seminar)とは、大学の研究室において教員の指導の下に学生自らがあるテーマについて調べ、発表、討論などを行う演習のことです。ゼミナールは、講義のように教員から一方的に知識が伝達され、その内容を記億するようなスタイルではありません。自分で考え、新しい問題に当たって自分で方法を生み出していく能力を養うという大学教育の目標に最も適した教育の場です。ゼミナールでは、各研究室により内容が異なりますが、学際領域としての数理情報工学の諸分野の最新知識に触れる機会となります。専門領域に対する認識を確立すると共に、学生同士の交流の場、大学のキャンパスにおける「居場所」としても利用されます。ゼミナールで得た専門領域に対する認識と知識は、4年次に行う卒業研究へと通じるアプローチになります。 <ゼミナールの実施方法> ゼミナールは、少人数教育により、研究、発表、討論などを行う問題意識の高揚を行うことを目的としています。そこで3年次のガイダンス時に、各研究室の教員ごとに、ゼミナールの内容、研究テーマについて、研究室の様子についての説明を受けます。さらに、ガイダンス時に行われる研究室紹介の後に行われる研究室の公開があります。この機会に、興味のある研究室を見学し、さらに、教員や研究室の先輩から話しを聞いてみて、所属を希望とする研究室の選択を行ってください。ゼミナールは、シミュレーション・データサイエンスコース、メディアデザインコース、コンピュータサイエンスコースの全てのコースにおいて必修科目です。 各研究室における研究テーマに沿った課題が提供され、それを実現するために、ゼ26 Mathematical Information Engineering ミナールで一緒になった同級生同士でグループを作ります。各グループにおいて与えられた課題を実現するための方法を検討するミーティングや、今後の作業を規定するドキュメントの作成、コーディング作業、テスト作業、そして、完成したシステムに関するドキュメントの作成を通じて、エンジニアとして必要な協同作業のスキルを身につけることも行っています。 <ゼミナールの主なテーマ> ○論理回路設計 ○デジタルシステムの設計とテスト ○PCクラスタの構築及び並列プログラミング ○ポテンシャル問題解析のGUIソフトウェア開発 ○知能情報処理(段々賢くなるソフトウェア)の研究 ○バーチャルリアリティ ○データサイエンス ○ディープラーニング ○群の生みだす知能とシミュレーション ○オブジェクト指向 ○共分散構造分析 ○データ圧縮 ○共通鍵暗号・公開鍵暗号 ○画像処理の基礎 ○カラー画像処理と色覚 ○3DCGゲーム製作 ○シリアスゲームの設計と開発 ○人体数理モデル&スポーツ力学 ○自動車の音響解析 ○非線形現象の数理モデルとシミュレーション ○ヒューマンコンピュータインタラクション ゼゼミミナナーールル

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