このような伝統、理念、実績・評価、さらには社会の要請や学生の要望等に十分配慮し、本コースではものづくりとしてのソフトウェア設計・開発能力の育成を重要な目標としています。 多くの科目はソフトウェアシステムの設計・開発に必要となる情報工学関連の要素技術習得のために用意されているとみることができます。例えば、形式論理のような理論的色彩の強い基礎科目でも、システム開発における要求定義や設計における汎化・抽象化能力といった論理的思考方法を身に付けるために重要な素養であります。さらに、ソフトウェア構築及び演習とプロジェクト演習の2科目は、数人のチームで、与えられた漠然とした要求から、自らスケジュールをたて、要求定義を行い(問題解決)、全ソフトウェア開発フェーズを経て、システムが完成するまでを経験することで、ソフトウェアシステムの設計・開発に必要な各種手法を実技を併せて習得できるように用意されています。このようにして、1年次から習得した種々の科学・技術・情報関連技術を総合して、社会の要求を解決するためのソフトウェアシステムの設計・開発能力を涵養することができます。 DDPP55 生生産産工工学学のの視視点点かからら、、適適切切なな目目標標とと手手段段をを見見定定めめ、、新新たたななここととににもも挑挑戦戦しし、、ややりり抜抜くくここととががででききるる。。 DP5.1 【目標設定と向上心】 視野を広くもち、自らの社会的な役割を認識し、高い評価を得るよう継続的に向上心を養うことができる能力の習得 DP5.2 【計画的な実行力】 社会、時間、技術、人員等の制約を考慮し、課題遂行のためのスケジュールを設定して計画的に行動できる能力の習得 《補足》本コースの教育の基本的考え方は、教員が一方向的に学生諸君に教えるということではなく、教員は諸君に刺激を与え、諸君が自から学習することをサポートすることであり、多くの宿題や課題等が与えられます。したがって、諸君は日頃から自らの限られた時間と環境および能力を踏まえ、10 Mathematical Information Engineering 計画的に課題等を処理しまとめる習慣を身につけなければなりません。ゼミナールや卒業研究は、長期間の課題を与えられた制約の下で、自ら計画を立て、状況に応じて修正し、遂行しまとめる能力を養う上でも重要です。 また、学生諸君の学業実績は成績という形で評価されますが、学内の評価に満足することなく、情報処理技術者試験、英検、TOEIC、TOEFLのような学外の各種評価にチャレンジすることを心がけるべきです。これらの結果により、学内という狭い世界に留まらず、社会における自らの実力を知り、更なる研鑽に努力注ぐように努めることを勧めます。 DDPP66 多多様様なな考考ええをを受受入入れれ、、適適切切なな手手段段でで自自ららのの考考ええをを伝伝ええてて相相互互にに理理解解すするるここととががででききるる。 DP6.1 【国際的なコミュニケーション能力】 簡単な会話・文書などを用いて英語でコミュニケーションできる能力の習得 DP6.2 【論理的な表現力】 自らの考えを論理的に表現し、正確に伝えることができる文章能力およびプレゼンテーション能力の習得 《補足》技術者は、自らの考え、提案、企画、あるいは製品等について、グループ内外の人に対して文書あるいは口頭で適切に伝え討議し、まとめていく能力が欠かせません。これらの能力は技術者あるいは技術分野ではこれまで兎角軽視され勝ちでありますが、電子機器等の支援ツールを上手に用い、論理的かつ分かり易い文章を書き、口頭発表する能力は特に情報関連技術者には必須です。更に、ネットワーク社会においては、自らの情報をネットワークの不特定多数の人に対して発信する能力も欠かせません。 本学科の教育では、多くの講義でレポート課題を数多く課し、その結果をプロジェクタ等を用いて発表する場も設けています。また、授業中に質問し、逆に質問に的確に答え、討議することも重視されます。また、
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