教育分野としては、情報工学分野に焦点を絞り、ソフトウェア開発といった実践的側面を兼ね備えたコンピュータサイエンスの教育を目的としています。特に、産業界の要請等も十分に配慮し、インターネット、マルチメディア、知的情報処理といったITの中心となるソフトウェアの要素技術、およびそれらを統合した情報システムの開発技術の習得ができます。情報工学(ソフトウェア)の標準的な基礎科目はもちろん、コンピュータを用いた実技科目が多数用意され、基礎技術力に基づいた実践的な技術力が養われます。 <<学学習習・・教教育育到到達達目目標標>> 本学部は、その名称にも現れているように、ものづくりという実学的側面を重視した教育を目指してきていました。また、本学科は長年にわたり数理工学科と称し、理論的側面を重視する数理工学を教育到達目標としていました。しかし、数理工学自体が情報工学と密接に関連する部分が大きくなり、数年前よりカリキュラムは情報工学の主要科目をほとんど含むものとなり、情報教育の環境も整備されてきています。さらに、近年は大半の卒業生がソフトウェア開発等の情報関連の職業に就くようになり、本学科の情報教育は産業界から評価されるようになってきています。このように、本学部学科の伝統、実績、また、学生や社会の要望、さらには卒業生の活躍分野などに十分配慮し、 ・産業界等の社会からの評価と実績のある情報処理分野 ・学部の伝統であるものづくりとしてのソフトウェア開発 ・学科の伝統である数理的思考としてのコンピュータサイエンス の3点を踏まえ、 ソフトウェア開発といった実践的側面を兼ね備えたコンピュータサイエンスの教育 を本コースの中核的な学習・教育到達目標としています。そして、 数理的素養を備え、コンピュータサイエンスに基づいたエンジニアリングデザイン能力と実践的ソフトウェア開発能力を持ち、グローバルな視野のもとで協働して社会の問題解決に挑める技術者 をコンピュータサイエンスコースの育成しようとする自立した技術者像と定めています。 以下に、本コースの学習・教育到達目標及び学習の心得を示します。諸君は、これらのことをよく理解し、その理念に沿って勉学に励まなければなりません。なお、本コースの学習・教育到達目標はつぎの学部の教育目標に沿ったものでもあります。 ・幅広い教養と経営能力を持ち学生個々の個性・能力を生かして人類の幸福と安全を実現するために考え行動し社会に貢献できる技術者を養成する ・このために技術の進歩に対応できる基礎学力と応用能力及び技術の社会と自然に及ぼす効果と影響について多面的に考える能力を培う 本プログラムの学習・教育到達目標は、大項目を学科のディプロマ・ポリシーと一致させ、各大項目にいくつかの小項目を定めています。このため、本プログラムでは、学生が4年間で卒業要件を満たすように128単位習得することにより、いずれの選択科目の組合せでも学習・教育到達目標の大項目だけではなくすべての学習・教育到達目標の小項目を達成できるようにカリキュラムを設計しています。 Mathematical Information Engineering 7 ココンンピピュューータタササイイエエンンススココーースス
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