創生デザイン学科/学習の手引R7
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2 Department of Conceptual Design ■創生デザイン学科の教育目標 社会が多様化し細分化されたユーザの要求に応えるために、メーカやデベロッパーの開発担当者やデザイナーは、社会のニーズやユーザの趣向を分析し、その解決策を見つけなくてはなりません。創生デザイン学科では「デザイン」を単なる造形ではなく、「問題解決に向けたプロセス」と捉えています。したがって、上述のように、社会や生活からニーズを見つけ出し、その解決策を見つけることこそがデザインなのです。 使いやすさなどユーザビリティの問題を解決するためには、ユーザすなわち「人間」や、人間の営む「生活」を理解する必要があります。一方、実践的なものづくりには材料や構造の知識が欠かせません。さらに、現代の技術を用いて問題を解決しようとするとIT技法が必要になることもあります。つまり、社会や生活、人間のこともわかっていて、工学的な要素もそれに統合できる能力が必要になるのです。 創生デザイン学科は、 「LIFE x TECHNOLOGY x DESIGN」 をキーワードに、社会や生活の場からさまざまな問題やニーズを発見し、それをさまざまな技術を駆使しながら解決することができるような人材を養成することを目的としています。統合された理論的なデザインの方法である「デザイン思考」の重要なステップ「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイピング」「テスト」をカリキュラムに取り入れることにより、社会全般を見渡して、新しい商品やしくみを提案・開発することができるデザイン・エンジニアを輩出することを目的としています。 ■創生デザイン学科の特色 左記の目的を達成するために、スケッチやレイアウト等の表現技法、立体デザイン等の造形技法、あるいは図学や製図技法などに加え、社会や生活、人間や心理について学修する科目群、材料や構造、あるいは3D加工などのように工学に関する知識や技法を学修する科目群を履修し、デザインスタジオを通じ、それらを総合的に融合させながらLIFE x TECHNOLOGY x DESIGNを実践します。 1年次に配置されるデザインコミュニケーション演習、2年次以降に配置されるインフォグラフィックス演習、CAD演習、プロトタイピング演習、デザイン基礎製図、デザイン製図、デザインスタジオは個別指導を中心に、個々の学生の能力に応じた教育を行っています。 2年次後期以降は「プロダクトデザインコース」と「空間デザインコース」のいずれかを選択し、各コースの指定科目を履修すると同時に、演習系の共通科目(製図系科目)では、それらのコースの特性に応じた技法や方法論を修得します。 3年次以降は全ての学生が研究室に所属し、ゼミナールや卒業研究活動を通じて、自らの興味関心のある分野を定め、特定領域のデザインを専門的に学びながら、一層専門性を高めるために、自ら研究や制作のテーマを設定して実践的な研究・制作活動を行い、デザインに関する知識や方法を使って考え抜き、発信する能力を磨きます。 ■演習室・製図室・実験室,未来工房 演習室・製図室・実験室については、授業時間外も節度(利用規則は各室によって異なります)を持ちながら活用し、授業で学学習習・・教教育育目目標標

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